• 無軌条電車運転規則

無軌条電車運転規則

平成18年3月24日 改正
第1章
総則
第1条
【通則】
無軌条電車の運転に関しては、別に定めるものを除く外、この省令の定めるところによる。
第2条
【運転の安全確保】
無軌条電車の運転にあたつては、係員の知識技能並びに運転関係の設備を総合活用してその安全確保に努めなければならない。
第2条の2
無軌条電車は、動力車操縦者運転免許に関する省令第4条第1項第12号の運転免許を受けた者でなければ、これを操縦させてはならない。
無軌条電車を操縦する係員は、酒気を帯びた状態又は薬物の影響により正常な操縦ができないおそれがある状態で乗務してはならない。
第3条
【係員の知識技能の保有】
係員は、無軌条電車を安全に運転するために充分な知識技能を保有しなければならない。
第4条
【係員の心身異常の場合の措置】
係員が心身の状態によつてその知識技能を充分に発揮できないと認められるときは、乗務その他直接運転の安全に関係する職務に従事させてはならない。
第5条
【係員に対する監督】
係員を監督する職にある者は、係員に対し車両の運転中その他適宜なときに運転上必要な指示を与える等適切な監督をしなければならない。
第2章
施設及び車両
第1節
施設
第6条
【専用道の整備】
専用道は、所定の速度で車両を安全に運転させることができる状態に保持しなければならない。
専用道が一時前項の状態でないときは、標識その他により注意を喚起しなければならない。
第7条
【専用道の路面の検査】
専用道の路面は、一年に少くとも一回検査しなければならない。
参照条文
第8条
【専用道の建造物の検査】
専用道の橋、溝橋、トンネル等の建造物は、二年ごとに少くとも一回検査しなければならない。
参照条文
第9条
【電力設備の整備】
電力設備は、所定の速度で車両を安全に運転させることができる状態に保持しなければならない。
電車線路が一時前項の状態でないときは、標識その他により注意を喚起しなければならない。
第10条
【電力設備の巡視】
電車線路で本線路に関係があるものは、毎日少くとも一回巡視しなければならない。
第11条
【電力設備の検査】
電車線路、開閉器、自動しや断器及び避雷器並びに発電所、変電所等の保護連動装置その他の電力設備の重要部分は、一年に少くとも一回検査しなければならない。
前項に規定するものを除く電力設備は、二年ごとに少くとも一回検査しなければならない。
参照条文
第12条
【新設電力設備、休止電力設備等の検査】
新設、改造又は修理をした電力設備及び一時使用を休止した電力設備は、検査をし、且つ、試運転をした後でなければ使用してはならない。但し、改造又は修理であつて軽易な場合及び使用を休止した期間が一月以内の場合は、試運転を省略することができる。
参照条文
第13条
【通信設備の整備及び検査】
通信設備は、常に通信できる状態に保持し、重要部分は、一年に少くとも一回検査しなければならない。
参照条文
第14条
【保安装置の整備及び検査】
信号装置及び連動装置(以下「保安装置」という。)は、完全な状態に保持し、重要部分は、一年に少くとも一回検査しなければならない。
第15条
【絶縁抵抗及び絶縁耐力試験】
新設、改造又は修理をした電力設備、通信設備及び保安装置は、電気回路の絶縁抵抗の測定をした後でなければ、これを使用してはならない。
新設、改造又は修理をした電力設備及び保安装置は、電気回路の絶縁耐力試験をした後でなければ、これを使用してはならない。但し、改造又は修理であつて軽易な場合及び三百ボルト以下の電気回路に対しては、これを省略することができる。
第16条
【電力設備等の計器の検査】
電力設備、通信設備及び保安装置に附属する計器は、一年に少くとも一回検査しなければならない。
参照条文
第2節
車両
第17条
【車両の整備】
車両は、安全に運転することができる状態でなければ、これを使用してはならない。
第18条
【製作車両等の検査】
製作し、又は購入した車両、重要な改造又は修繕をした車両及び六箇月以上使用を休止した車両は、検査をし、且つ、試運転をした後でなければ、これを使用してはならない。
前項の車両で製作し、又は購入したもの及びその電気装置に重要な改造又は修繕をしたものは、前項の規定による検査及び試運転の外絶縁耐力試験をもしなければならない。
参照条文
第19条
【車両の全般検査】
車両は、三年ごとに少くとも一回その要部を解体し、その全般にわたつて検査して、試運転をしなければならない。
前項の検査をする場合、電気装置に対しては絶縁耐力試験をもしなければならない。
参照条文
第20条
【車両の重要部検査】
車両は、一年に少くとも一回集電装置、主電動機、補助回転機、制御装置、動力伝達装置、操向装置、バネ装置、台わく、車輪、車軸、制動装置、計器、蓄電池等の重要部分を分解して検査しなければならない。
参照条文
第21条
【車両の各部の状態作用の検査】
車両は、一箇月に少くとも一回集電装置、主電動機、補助回転機、制御装置、動力伝達装置、操向装置、バネ装置、台わく、車輪、車軸、制動装置、戸閉装置、蓄電池、車体等の各部の状態及び作用について検査しなければならない。
参照条文
第22条
【車両の要部検査】
車両は、毎日使用を開始する前にその要部を検査しなければならない。
第23条
【絶縁抵抗試験】
第18条から第21条までの規定による検査をするときは、電気回路に対する絶縁抵抗の測定をもしなければならない。
第24条
【漏えい電流の値】
主回路と車体との間の漏えい電流の値は、一ミリアムペア以下の値に保たれていなければならない。
第25条
【絶縁耐力試験】
第18条及び第19条の規定による絶縁耐力試験は、最大使用電圧にその六割五分以上を増加した電圧を用い、これを一分時以上持続させて行うものとする。
第26条
【消火器の備付】
車両には、消火器を備え付けなければならない。
第27条
【車両検査の標記】
第19条の規定による検査をしたときは、その年月を車両に標記しなければならない。
第28条
【計器検査の標記】
第16条及び第20条の規定によつて計器の検査をしたときは、その年月日及び場所を計器に標記しなければならない。
第29条
【検査及び試験の記録】
第7条第8条第11条第12条第13条から第16条まで及び第18条から第21条までの規定によつて検査又は試験を施行したときは、その年月日及び成績を記録しておかなければならない。
第3章
運転
第1節
車両の運転
第30条
【複線運転】
複線運転をする区間においては、車両は左側の電車線により運転しなければならない。
第31条
【単線運転】
単線運転をする区間で車両が行き違う場合は、行き違い箇所及び当該箇所において待避する車両を定めておかなければならない。
前項の場合において、車両は互いに左側を運転しなければならない。
参照条文
第32条
【車掌の乗務】
車両(単独運転車両を除く。)は、車掌を乗務させなければこれを運転してはならない。
乗務員間の合図器を備えていない単独運転車両は、車掌を乗務させて運転してはならない。
第32条の2
【車掌が乗務していない車両の表示】
単独運転車両(車掌が乗務しているものを除く。)の前面及び左側面には、車掌が乗務していない旨を表示して運転しなければならない。
第33条
【単独運転車両の退行禁止】
単独運転車両(車掌が乗務しているものを除く。)は、退行してはならない。但し、方向の変更等のため一時的に退行する場合は、この限りでない。
第34条
【単独運転車両の踏切道通行の制限】
単独運転車両(車掌が乗務しているものを除く。)は、次の各号に掲げる踏切道を通行してはならない。但し、踏切道に車両の誘導をするための係員(以下「誘導係員」という。)が配置されている場合は、この限りでない。
保安設備のない踏切道
保安設備のある踏切道でその見通し区間の長さが短いこと等の理由により車両の通行にあたり誘導を必要とすると所管地方運輸局長が認定したもの
参照条文
第35条
【けん引の制限】
車両は、けん引車両一両が被けん引車両一両をけん引する場合を除き、他の車両をけん引して運転してはならない。但し、故障した車両一両を回送する場合は、この限りでない。
故障した場合の連結したけん引車両一両及び被けん引車両一両は、前項の規定の適用については、同項但し書の故障した車両一両とみなす。
第1項但し書の場合においては、けん引される車両にも運転手を乗務させて操向ハンドルを取り扱わせなければならない。
第36条
【車両偏位の限度】
車両は、トロリーポールの取付位置と電車線との水平距離が二・五メートル以内であるように運転しなければならない。但し、人の乗降又は物品の積卸しのため停留場等に停車しようとする場合その他道路の状況等によりやむを得ない場合は、この限りでない。
前項但し書の場合においては、徐行する等して、トロリーポールが電車線からはずれないように注意しなければならない。
第37条
【運転手の降車の場合の措置】
運転手は、降車するときは、制御スイツチを切り、副制動装置により制動手配をし、且つ、こう配のある場所にある場合その他車両が移動するおそれのある場合にあつては手歯止を施す等車両の移動を防止するため必要な措置を講じておかなければならない。
第38条
【警音器の使用】
車両は、法令の規定による場合及び危険を防止するためやむを得ない場合の外、警音器をならしてはならない。
第39条
【ぬかるみ等における徐行等】
車両は、ぬかるみ又は水たまりの場所においては、泥土、汚水等を飛散させて他人に迷惑を及ぼすことのないように徐行する等して運転しなければならない。
第40条
【目が見えない者等の通行に対する注意】
車両は、白色のつえを携行している目が見えない者、目が見えない者に準ずる者若しくは耳が聞こえない者又は監護者が付き添わない児童若しくは幼児が車両の前方を通行しているときは、危険を防止するため、徐行し、又は一時停車しなければならない。
第41条
【旅客の乗降及び荷物の積卸しの場所】
停留場以外の場所においては、旅客を乗降させ、又は荷物の積卸しをしてはならない。
第42条
【所定場所以外の場所への乗車又は積載の禁止】
車両は、所定の場所以外の場所に人を乗車させ、又は物品を積載してはならない。
第43条
【積載限度】
車両は、最大積載量、車両の長さ及び幅並びに地上三・五メートルの高さをこえて物品を積載してはならない。
第44条
【旅客の転落の防止】
車両を運転するときは、扉を閉じ、その他旅客の転落を防止するため必要な措置を講じておかなければならない。
第45条
【非常扉開放の場合の措置】
運転中の車両の非常扉が開放したときは、直ちに、車両を停止させなければならない。
第2節
車両の速度
第46条
【最高速度】
車両の速度は、毎時六十キロメートルをこえてはならない。
第47条
【下り坂等における速度の制限】
こう配の急な下り坂、見通し距離の短い場所又は見通しの悪い交差点においては、安全な運転に必要な制動距離を保つことができるような速度で運転しなければならない。
前項の車両の速度の基準は、当該箇所ごとに定めておかなければならない。
参照条文
第48条
【退行の速度の制限】
退行するときの車両の速度は、毎時十キロメートルをこえてはならない。
第3節
信号及び標識
第49条
【信号】
無軌条電車建設規則(昭和二十五年運輸省令、建設省令第1号第9条第5項の規定により設置される信号機の信号の種類は、次の各号に掲げるものとし、それぞれ当該各号に掲げる意味を表示するものとする。
進行信号 車両は、進行することができる。
停止信号 車両は、当該信号が表示されている信号機の外方(当該信号機の防護区域がその外方にある場合は、当該防護区域の始端の外方。以下同じ。)に停止しなければならない。但し、当該信号機の外方に停止できない距離で信号の表示があつたときは、すみやかに停止しなければならない。
注意信号 車両は、当該信号が表示されている信号機の次の信号機に停止信号の表示があることを予期して進行しなければならない。
前項の進行信号は緑色灯により、停止信号は赤色灯により、注意信号は橙黄色灯により表示するものとする。
車両の安全な運転に支障がないと認められるときは、第1項各号に掲げる信号のうち、注意信号を省略することができる。
参照条文
第50条
【標識】
無軌条電車建設規則第9条第5項及び第26条の規定により設置される標識については、表示方式及びその意義を定めておかなければならない。
可動フロツグを使用する電車線の分岐箇所(専用道以外の専用の敷地における電車線の分岐箇所を除く。)に設置される標識であつて車両の進行できる方向を表示するものは、可動フロツグと連動したものでなければならない。
参照条文
第51条
【信号及び標識の遵守等】
車両は、前二条の信号及び標識の表示に従わなければならない。
車両は、第49条の信号が表示されていないとき又は同条の信号の表示が明確でないときは、当該信号機の外方で一旦停止し、安全であるかどうかを確認した後でなければ進行してはならない。
第4節
合図
第52条
【出発合図】
車両(車掌が乗務していない単独運転車両を除く。)は、出発するときは、車掌の出発合図によらなければならない。
参照条文
第53条
【誘導合図】
車両(車掌が乗務していない単独運転車両を除く。)は、退行するとき、第34条各号に掲げる踏切道を通行するときその他安全な運転を確保するため必要なときは、車掌の誘導合図に従つて運転しなければならない。
車掌が乗務していない単独運転車両は、第34条各号に掲げる踏切道で誘導係員の配置されているものを通行するときは、誘導係員の誘導合図に従つて運転しなければならない。
参照条文
第54条
【合図の方式】
第52条の出発合図、前条の誘導合図その他必要な合図は、その方式を定めておかなければならない。
参照条文
第4章
雑則
第55条
【規程の制定及び届出】
無軌条電車の経営者は、第31条第1項第47条第2項第50条第1項及び前条の規定により定めておかなければならない事項の外、次の各号に掲げる事項を定めておかなければならない。
専用道、電車線路その他の電力設備、通信設備及び保安装置の整備及び検査に関し必要な事項
車両の整備及び検査に関し必要な事項
車両の運転並びに旅客及び荷物の取扱に関し必要な事項
無軌条電車の経営者は、この省令の規定により定めておかなければならない事項を定めた場合は、所管地方運輸局長に届け出なければならない。
附則
この省令は、公布の日から施行する。
附則
昭和31年7月20日
(施行期日)
この省令は、昭和三十一年十二月一日から施行する。
附則
昭和34年1月21日
この省令は、昭和三十四年四月一日から施行する。
附則
昭和34年6月5日
この省令は、公布の日から施行する。
附則
昭和40年8月27日
この省令は、昭和四十年九月一日から施行する。
附則
昭和59年6月22日
第1条
(施行期日)
この省令は、昭和五十九年七月一日から施行する。
第2条
(経過措置)
この省令の施行前に次の表の上欄に掲げる行政庁が法律若しくはこれに基づく命令の規定によりした許可、認可その他の処分又は契約その他の行為(以下「処分等」という。)は、同表の下欄に掲げるそれぞれの行政庁がした処分等とみなし、この省令の施行前に同表の上欄に掲げる行政庁に対してした申請、届出その他の行為(以下「申請等」という。)は、同表の下欄に掲げるそれぞれの行政庁に対してした申請等とみなす。北海海運局長北海道運輸局長東北海運局長(山形県又は秋田県の区域に係る処分等又は申請等に係る場合を除く。)東北運輸局長東北海運局長(山形県又は秋田県の区域に係る処分等又は申請等に係る場合に限る。)及び新潟海運監理部長新潟運輸局長関東海運局長関東運輸局長東海海運局長中部運輸局長近畿海運局長近畿運輸局長中国海運局長中国運輸局長四国海運局長四国運輸局長九州海運局長九州運輸局長神戸海運局長神戸海運監理部長札幌陸運局長北海道運輸局長仙台陸運局長東北運輸局長新潟陸運局長新潟運輸局長東京陸運局長関東運輸局長名古屋陸運局長中部運輸局長大阪陸運局長近畿運輸局長広島陸運局長中国運輸局長高松陸運局長四国運輸局長福岡陸運局長九州運輸局長
附則
昭和62年3月27日
第1条
(施行期日)
この省令は、昭和六十二年四月一日から施行する。
附則
平成6年3月30日
第1条
(施行期日)
この省令は、平成六年四月一日から施行する。
附則
平成16年12月2日
第1条
(施行期日)
この省令は、公布の日から施行する。
附則
平成18年3月24日
第1条
(施行期日)
この省令は平成十八年七月一日から施行する。

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