公害健康被害の補償等に関する法律施行規程
平成19年9月28日 改正
第1条
【公害健康被害の補償等に関する法律第十三条第二項の規定による支払】
公害健康被害の補償等に関する法律(以下「法」という。)
第13条第2項の規定による支払は、毎年度(毎年四月一日から翌年三月三十一日までをいう。以下同じ。)、当該ばい煙発生施設等設置者(
法第52条第1項に規定するばい煙発生施設等設置者をいう。以下同じ。)が当該補償給付の支給の原因となつた行為に基づき損害を填補したために当該年度において都道府県知事又は
法第4条第3項の政令で定める市の長が補償給付の支給を免れることとなつた額(その額が当該ばい煙発生施設等設置者が当該年度において納付する汚染負荷量賦課金の額(
次条の規定により算定した額を除く。)を超える場合にあつては、その汚染負荷量賦課金の額)を限度として行うものとする。
第2条
公害健康被害の補償等に関する法律施行令第6条の環境省令で定めるところにより算定した額は、当該年度分として徴収すべき汚染負荷量賦課金の総額に対する当該年度における第一種地域に係る指定疾病(
法第2条第3項の規定により定められた疾病をいう。以下この条において同じ。)による被害に関して行う公害保健福祉事業に要する費用の二分の一に相当する額及び独立行政法人環境再生保全機構(以下「機構」という。)が第一種地域に係る指定疾病による被害に関して行う事務の処理に要する費用の額(
独立行政法人通則法第46条の規定により政府から交付された金額に相当する額を除く。)の合計額の割合を、当該ばい煙発生施設等設置者が当該年度において納付する汚染負荷量賦課金の額に乗じて得た額とする。
第3条
【年間排出量の算定の方式】
1
法第53条第2項の環境省令で定める
同条第1項の年間排出量の算定の方式は、次の各号に掲げる区分に応じて当該各号に定める算式により得た値の硫黄酸化物の量(温度が零度で圧力が一気圧の状態に換算した立方メートルをいう。以下この条において同じ。)を合計するものとする。ただし、これとは別の方式により年間排出量が算定できるときは、この限りでない。
①
使用する原材料又は燃料が液体又は固体の場合にあつては、それぞれ、使用する原材料又は燃料の別に応じて次のいずれかの算式により算出するものとする。
イ
原材料又は燃料の前年における使用量(単位 リットル)×原材料又は燃料の密度(単位グラム毎立方センチメートル)×原材料又は燃料中の硫黄分の成分割合(単位 重量比)×(22.4÷32)
ロ
原材料又は燃料の前年における使用量(単位 キログラム)×原材料又は燃料中の硫黄分の成分割合(単位 重量比)×(22.4÷32)
②
使用する原材料又は燃料が気体の場合にあつては、それぞれ、使用する原材料又は燃料の別に応じて次の算式により算出するものとする。原材料又は燃料の前年における使用量(単位 温度が零度で圧力が一気圧の状態に換算した立方メートル)×原材料又は燃料中の硫黄分の成分割合(単位 容量比)
2
前項の場合において、脱硫(原材料中又は製品等中に吸収されること及び原材料中又は灰分中に残留することを含む。
第6条第1項第6号において同じ。)により除去される硫黄酸化物の量は控除して算定するものとする。
第4条
【申告書等】
1
法第55条第1項の環境省令で定める事項は、次の各号に掲げる事項とし、
同条第3項の環境省令で定める事項は、
第1号から
第5号までに掲げる事項とする。
①
ばい煙発生施設等設置者の氏名又は名称及び住所又は所在地
③
硫黄酸化物の前年度の初日の属する年における年間排出量
第5条
【納付の方法】
汚染負荷量賦課金は、これを工場又は事業場を単位として納付するものとする。ただし、納付義務者(
法第52条第3項の規定により汚染負荷量賦課金を納付する義務を負うばい煙発生施設等設置者をいう。
次条第2項、
第7条、
第8条及び
第9条第2項において同じ。)が、これによらない旨をあらかじめ機構に届け出たときは、これとは別の方法により納付することができる。
第6条
【添付書類】
法第55条第2項の環境省令で定める書類は、次のとおりとする。
①
第3条第1項本文の年間排出量の算定の方式による算定の過程を示す書類
②
第3条第1項ただし書の年間排出量の算定の方式により算定する納付義務者にあつては、その算定の過程を示す書類及びその算定の基礎となつた数値の根拠を明らかにすることができる書類
③
前年度の初日の属する年における原材料又は燃料の使用量を明らかにすることができる書類
④
原材料又は燃料中の硫黄分の成分割合を明らかにすることができる書類
⑤
原材料又は燃料の密度を明らかにすることができる書類
⑥
脱硫により除去される硫黄酸化物がある場合にあつては、脱硫の程度及びその根拠を明らかにすることができる書類
第6条の2
【フレキシブルディスクによる手続】
法第55条第2項の規定に基づく
同条第1項の申告書への
前条の書類の添付については、
第4条第1項各号に定める事項及び当該書類の作成に必要となる事項を記録したフレキシブルディスクを添付することにより、行うことができる。
第6条の3
【フレキシブルディスクの構造】
前条のフレキシブルディスクは、次の各号のいずれかに該当するものでなければならない。
①
日本工業規格X六二二一に適合する九十ミリメートルフレキシブルディスクカートリッジ
②
日本工業規格X六二二三に適合する九十ミリメートルフレキシブルディスクカートリッジ
第6条の4
【フレキシブルディスクの記録方式】
1
第6条の2の規定によるフレキシブルディスクへの記録は、次に掲げる方式に従つてしなければならない。
①
トラックフォーマットについては、
前条第1号のフレキシブルディスクに記録する場合にあつては日本工業規格X六二二二、
同条第2号のフレキシブルディスクに記録する場合にあつては日本工業規格X六二二四又はX六二二五
②
ボリューム及びファイル構成については、日本工業規格X〇六〇五
③
文字の符号化表現については、日本工業規格X〇二〇八附属書一
2
第6条の2の規定によるフレキシブルディスクへの記録は、日本工業規格X〇二〇一及びX〇二〇八による図形文字並びに日本工業規格X〇二一一による制御文字のうち「復帰」及び「改行」を用いてしなければならない。
第6条の5
【フレキシブルディスクにはり付ける書面】
第6条の2のフレキシブルディスクには、日本工業規格X六二二一又はX六二二三によるラベル領域に、次に掲げる事項を記載した書面をはり付けなければならない。
①
汚染負荷量賦課金の納付義務者の氏名又は名称及び汚染負荷量賦課金申告書(様式
第1号)中の汚染負荷量賦課金番号
第7条
【汚染負荷量賦課金の充当】
機構は、
法第55条第5項の規定により、未納の汚染負荷量賦課金その他法の規定による徴収金に充当したときは、その旨を納付義務者に通知しなければならない。
第8条
【納付義務者が申告した汚染負荷量賦課金の延納の方法】
1
法第55条第1項の規定により納付すべき汚染負荷量賦課金の額が三十万円以上である納付義務者は、
同項の申告書を提出する際に
法第56条の規定による延納の申請をした場合には、その汚染負荷量賦課金を、四月一日から六月三十日まで、七月一日から九月三十日まで、十月一日から十二月三十一日まで及び翌年一月一日から三月三十一日までの各期に分けて納付することができる。
2
前項の規定により延納をする納付義務者は、その汚染負荷量賦課金の額を期の数で除して得た額を各期分の汚染負荷量賦課金として、最初の期分の汚染負荷量賦課金についてはその年度の初日から起算して四十五日以内に、その後の各期分の汚染負荷量賦課金についてはそれぞれその期の初日の属する月の翌月十五日までに納付しなければならない。
第9条
【機構が決定した汚染負荷量賦課金の延納の方法】
1
前条の規定は、
法第55条第4項の規定により納付すべきその不足する汚染負荷量賦課金に係る
法第56条の規定による延納について準用する。この場合において、
前条第1項中「
第1項」とあるのは「
第4項」と、「
同項の申告書を提出する際」とあるのは「当該汚染負荷量賦課金を納付する際」と、
同条第2項中「その年度の初日から起算して四十五日以内」とあるのは「
法第55条第3項の規定による通知を受けた日の翌日から起算して十五日以内」と読み替えるものとする。
2
前項の規定により延納をする納付義務者は、最初の期分以外の各期分の汚染負荷量賦課金のうち、
前項の規定により準用される
前条第2項の規定による納期限が最初の期分の汚染負荷量賦課金の納期限よりさきに到来することとなるものについては、
同項の規定にかかわらず、最初の期分の汚染負荷量賦課金の納期限までに、最初の期分の汚染負荷量賦課金とともに納付するものとする。
第12条
【特定賦課金の延納の方法】
1
法第64条第1項の規定により納付すべき特定賦課金の額が三十万円以上である納付義務者は、当該特定賦課金を納付する際に
法第66条において準用する
法第56条の規定による延納の申請をした場合には、その特定賦課金を、四月一日から六月三十日まで、七月一日から九月三十日まで、十月一日から十二月三十一日まで及び翌年一月一日から三月三十一日までの各期に分けて納付することができる。
2
前項の規定により延納をする納付義務者は、その特定賦課金の額を期の数で除して得た額を各期分の特定賦課金として、最初の期分の特定賦課金については
法第64条第1項の規定により通知を受けた納期限までに、その後の各期分の特定賦課金についてはそれぞれその期の初日の属する月の翌月十五日までに納付しなければならない。
3
前項の規定により延納をする納付義務者は、最初の期分以外の各期分の特定賦課金のうち、
同項の規定による納期限が最初の期分の特定賦課金の納期限よりさきに到来することとなるものについては、
同項の規定にかかわらず、最初の期分の特定賦課金の納期限までに、最初の期分の特定賦課金とともに納付するものとする。
第14条
【特定賦課金の共同納付の場合の延納の方法】
1
法第65条第1項の規定による承認を受けた場合にあつては、その共同で納付すべき特定賦課金の額が三十万円以上である共同納付義務者(
法第65条第1項の規定により、特定賦課金を共同で納付する旨の申出をし、承認を受けた納付義務者をいう。以下この条において同じ。)は、当該特定賦課金を納付する際に
法第66条において準用する
法第56条の規定による延納の申請をした場合には、その特定賦課金を、四月一日から六月三十日まで、七月一日から九月三十日まで、十月一日から十二月三十一日まで及び翌年一月一日から三月三十一日までの各期に分けて納付することができる。
2
前項の規定により延納をする共同納付義務者は、その特定賦課金の額を期の数で除して得た額を各期分の特定賦課金として、最初の期分の特定賦課金については
法第64条第1項の規定により通知を受けた納期限までに、その後の各期分の特定賦課金についてはそれぞれその期の初日の属する月の翌月十五日までに納付しなければならない。
3
前項の規定により延納をする共同納付義務者は、最初の期分以外の各期分の特定賦課金のうち、
同項の規定による納期限が最初の期分の特定賦課金の納期限よりさきに到来することとなるものについては、
同項の規定にかかわらず、最初の期分の特定賦課金の納期限までに、最初の期分の特定賦課金とともに納付するものとする。
第16条
【汚染負荷量賦課金等の申告及び納付】
1
汚染負荷量賦課金申告書は、機構に提出しなければならない。
2
汚染負荷量賦課金、特定賦課金その他法の規定による徴収金は、機構に直接納付する場合のほかは、金融機関に設けられた機構の口座に払い込むことによつて納付しなければならない。
3
汚染負荷量賦課金、特定賦課金その他法の規定による徴収金の納付は、納入告知書に係るものを除き納付書によつて行わなければならない。
第17条
【滞納処分の証明書】
法第57条第5項又は
第6項(
法第66条において準用する場合を含む。)の規定による滞納処分のため財産の差押えをするときは、差押えをする市町村(特別区を含む。)又は機構の職員は、その行為に関し正当な権限を有する者であることを示す証明書(様式
第3号)を提示しなければならない。
第18条
【公示送達の方法】
法第60条(
法第66条において準用する場合を含む。)の規定により国税徴収の例によることとされる汚染負荷量賦課金、特定賦課金その他法の規定による徴収金に関する公示送達は、機構の理事長が送達すべき書類を保管し、いつでも送達を受けるべき者に交付する旨を機構の掲示場に掲示して行う。
第19条
【書類の保存義務】
ばい煙発生施設等設置者若しくは特定施設等設置者又はばい煙発生施設等設置者若しくは特定施設等設置者であつた者は、法又はこの省令による書類を、その完結の日から五年間保存しなければならない。
第20条
【代理人選任の届出】
ばい煙発生施設等設置者又は特定施設等設置者は、法の規定に基づいてばい煙発生施設等設置者又は特定施設等設置者がしなければならない事項につき、代理人をして処理させようとするときは、あらかじめ、文書でその旨を機構に届け出なければならない。
第22条
【電子情報処理組織による申告等】
2
機構は、
前項の規定による届出を受けたときは、識別番号及び暗証番号を付し、これらの番号を電子申告等を行う者として届け出られた者に通知するものとする。
3
電子申告等を行う者は、機構の使用に係る電子計算機に備えられたファイルから入手可能な様式に記録すべき事項(
次項において「電子申告等記録事項」という。)その他必要な事項を、電子申告等を行う者の使用に係る電子計算機であつて次に掲げる技術的基準に適合するものから入力して、電子申告等を行わなければならない。
①
機構の使用に係る電子計算機に備えられたファイルから入手した様式に入力できる機能
4
前項の規定により電子情報処理組織を使用した
法第55条第1項の規定による申告書の提出を行う者は、
第6条の2の規定にかかわらず、
第6条各号に掲げる書類に記載すべき事項を電子申告等記録事項と併せて入力し、これを送信しなければならない。
附則
(施行期日)
この命令は、法の施行の日(昭和四十九年九月一日)から施行する。
4
昭和五十三年度分の汚染負荷量賦課金に関する第八条及び第九条の規定並びに特定賦課金に関する第十二条から第十五条までの規定の適用については、第八条第一項中「五百万円」とあるのは「三十万円」と、「七月三十一日まで、八月一日から十一月三十日まで及び十二月一日から翌年三月三十一日」とあるのは「六月三十日まで、七月一日から九月三十日まで、十月一日から十二月三十一日まで及び翌一月一日から三月三十一日」と、同条第二項中「その後の各期分の汚染負荷量賦課金についてはそれぞれその前の期の末日までに」とあるのは「七月一日から九月三十日までの期分の汚染負荷量賦課金については八月十五日までに、十月一日から十二月三十一日までの期分の汚染負荷量賦課金については十一月十五日までに、翌年一月一日から三月三十一日までの期分の汚染負荷量賦課金については同年二月十五日までに、それぞれ」と、第十二条及び第十四条中「五百万円」とあるのは「三十万円」と、「七月三十一日まで、八月一日から十一月三十日まで及び十二月一日から翌年三月三十一日」とあるのは「六月三十日まで、七月一日から九月三十日まで、十月一日から十二月三十一日まで及び翌年一月一日から三月三十一日」と、「その後の各期分の特定賦課金についてはそれぞれの前の期の末日までに」とあるのは「七月一日から九月三十日までの期分の特定賦課金については八月十五日までに、十月一日から十二月三十一日までの期分の特定賦課金については十一月十五日までに、翌年一月一日から三月三十一日までの期分の特定賦課金については同年二月十五日までに、それぞれ」とする。
5
公害健康被害補償法施行令の一部を改正する政令附則第二項の汚染負荷量賦課金に関する第八条及び第九条の規定の適用については、前項の規定にかかわらず、第八条第一項中「五百万円」とあるのは「三十万円」と、「四月一日から七月三十一日まで、八月一日から十一月三十日まで及び十二月一日から翌年三月三十一日」とあるのは「六月二日から九月三十日まで、十月一日から十二月三十一日まで及び翌年一月一日から三月三十一日」と、同条第二項(第九条第一項において準用する場合を含む。)中「その汚染負荷量賦課金の額を期の数で除して得た額を各期分の汚染負荷量賦課金として」とあるのは「その汚染負荷量賦課金の額の十分の四に相当する額を最初の期分の汚染負荷量賦課金と、その汚染負荷量賦課金の額の十分の六に相当する額をその後の期の数で除して得た額をその後の各期分の汚染負荷量賦課金として」と、「その年度の初日」とあるのは「昭和五十三年七月二日」と、「その後の各期分の汚染負荷量賦課金についてはそれぞれその前の期の末日までに」とあるのは「十月一日から十二月三十一日までの期分の汚染負荷量賦課金については十一月十五日までに、翌年一月一日から三月三十一日までの期分の汚染負荷量賦課金については同年二月十五日までに、それぞれ」とする。
附則
昭和51年3月31日
2
この命令による改正後の公害健康被害補償法施行規程の規定は、昭和五十一年度以降の年度分の汚染負荷量賦課金及び特定賦課金について適用し、昭和五十年度以前の年度分の汚染負荷量賦課金及び特定賦課金については、なお従前の例による。
附則
昭和52年3月29日
2
この命令による改正後の公害健康被害補償法施行規程の規定は、昭和五十二年度以降の年度分の汚染負荷量賦課金及び特定賦課金について適用し、昭和五十一年度以前の年度分の汚染負荷量賦課金及び特定賦課金については、なお従前の例による。
附則
昭和53年3月31日
2
この命令による改正後の公害健康被害補償法施行規程の規定は、昭和五十三年度以降の年度分の汚染負荷量賦課金及び特定賦課金について適用し、昭和五十二年度以前の年度分の汚染負荷量賦課金及び特定賦課金については、なお従前の例による。
附則
平成11年3月31日
この命令は、公布の日から施行し、平成十一事業年度の汚染負荷量賦課金の納付から適用する。
附則
平成12年8月14日
この命令は、内閣法の一部を改正する法律の施行の日(平成十三年一月六日)から施行する。
附則
平成19年4月20日
第2条
(経過措置)
1
この省令の施行の際現にあるこの省令による改正前の様式による証明書は、この省令による改正後の様式によるものとみなす。
2
この省令の施行の際現にあるこの省令による改正前の様式により調製した用紙は、この省令の施行後においても当分の間、これを取り繕って使用することができる。