人事院規則二二—一(倫理法又は同法に基づく命令に違反した場合の懲戒処分の基準)
平成19年9月28日 改正
第3条
【懲戒処分の基準】
職員が行った行為が別表の上欄に掲げる違反行為に該当するときは、当該職員が行った行為の態様、公務内外に与える影響、当該職員の官職の職責、当該行為の前後における当該職員の態度等を考慮し、当該違反行為に応じ同表の下欄に掲げる懲戒処分の種類のうち一の種類の懲戒処分(懲戒処分の種類が一である場合にあっては、当該種類の懲戒処分)を行うものとする。ただし、当該行為が、当該職員の職務に関する行為をすること若しくは行為をしたこと若しくは行為をしないこと若しくは行為をしなかったことの対価若しくは当該職員が請託を受けその地位を利用して他の職員にその職務に関する行為をさせ、若しくは行為をさせないようにあっせんすること若しくはあっせんしたことの対価として供応接待若しくは財産上の利益の供与を受けたものであるとき又はこれらの対価として第三者に対し供応接待若しくは財産上の利益の供与をさせたものであるときは、当該違反行為に応じ同表の下欄に掲げる懲戒処分の種類は、免職又は停職とする。
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参照条文
第4条
【違反行為に該当する複数の行為を行った場合の取扱い】
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職員が別表の上欄に掲げる違反行為に該当する行為を二以上行ったときは、当該職員に対し、当該違反行為に応じ同表の下欄に掲げるそれぞれの懲戒処分の種類のうち最も重い懲戒処分(懲戒処分の種類が一である場合にあっては、当該種類の懲戒処分。以下同じ。)より重い懲戒処分を行うことができる。
第7条
職員が行った行為が別表の上欄に掲げる違反行為に該当する場合において、当該職員が行った当該違反行為の態様等に照らし懲戒処分を行わないことに相当の理由があると認められるとき(原則として当該違反行為に応じ同表の下欄に掲げる懲戒処分の種類に戒告が含まれているときに限る。)は、懲戒処分を行わないことができる。
第8条
【別表に掲げられていない行為の取扱い】
職員が行った行為が違反行為に該当する場合であって、別表の上欄に掲げる違反行為に該当しないときは、当該行為に類似する同欄に掲げる違反行為に対する懲戒処分の取扱いに準じて当該行為に対する懲戒処分を決定するものとする。
別表
【第三条関係】
違反行為 | 懲戒処分の種類 |
一 倫理法第六条第一項、第七条第一項又は第八条第一項若しくは第二項の規定に違反して同法第六条第一項に規定する贈与等報告書、同法第七条第一項に規定する株取引等報告書又は同法第八条第一項に規定する所得等報告書若しくは同条第二項に規定する納税申告書の写し(以下「各種報告書等」という。)を提出しないこと。 | 戒告 |
二 倫理法第六条第一項、第七条第一項又は第八条第一項若しくは第二項の規定に違反して虚偽の事項を記載した各種報告書等を提出すること。 | 減給又は戒告 |
三 倫理規程第三条第一項第一号の規定に違反して利害関係者から金銭又は物品の贈与を受けること(第十八号に掲げるものを除く。)。 | 免職、停職、減給又は戒告 |
四 倫理規程第三条第一項第一号の規定に違反して利害関係者から不動産の贈与を受けること(第十八号に掲げるものを除く。)。 | 免職又は停職 |
五 倫理規程第三条第一項第二号の規定に違反して利害関係者から金銭の貸付けを受けること。 | 減給又は戒告 |
六 倫理規程第三条第一項第三号の規定に違反して利害関係者から又は利害関係者の負担により、無償で物品の貸付けを受けること(第十八号に掲げるものを除く。)。 | 減給又は戒告 |
七 倫理規程第三条第一項第三号の規定に違反して利害関係者から又は利害関係者の負担により、無償で不動産の貸付けを受けること(第十八号に掲げるものを除く。)。 | 停職又は減給 |
八 倫理規程第三条第一項第四号の規定に違反して利害関係者から又は利害関係者の負担により、無償で役務の提供を受けること(第十八号に掲げるものを除く。)。 | 免職、停職、減給又は戒告 |
九 倫理規程第三条第一項第五号の規定に違反して利害関係者から未公開株式を譲り受けること。 | 停職又は減給 |
十 倫理規程第三条第一項第六号の規定に違反して利害関係者から供応接待(飲食物の提供に限る。)を受けること(次号から第十三号までに掲げるものを除く。)。 | 減給又は戒告 |
十一 倫理規程第三条第一項第六号の規定に違反して遊技又はゴルフをするために要する費用を利害関係者が負担して当該利害関係者と共に遊技又はゴルフをすること。 | 減給又は戒告 |
十二 倫理規程第三条第一項第六号の規定に違反して海外旅行をするために要する費用を利害関係者が負担して当該利害関係者と共に海外旅行をすること。 | 停職、減給又は戒告 |
十三 倫理規程第三条第一項第六号の規定に違反して国内旅行をするために要する費用を利害関係者が負担して当該利害関係者と共に国内旅行をすること。 | 減給又は戒告 |
十四 倫理規程第三条第一項第七号の規定に違反して利害関係者と共に遊技又はゴルフをすること(第十一号に掲げるものを除く。)。 | 戒告 |
十五 倫理規程第三条第一項第八号の規定に違反して利害関係者と共に旅行をすること(第十二号及び第十三号に掲げるものを除く。)。 | 戒告 |
十六 倫理規程第三条第一項第九号の規定に違反して、利害関係者をして、第三者に対し同項第一号から第八号までに掲げる行為をさせること。 | 第三号から前号までの上欄に掲げる違反行為に応じ当該各号の下欄に掲げる懲戒処分の種類に準じて、免職、停職、減給又は戒告 |
十七 倫理規程第五条第一項の規定に違反して利害関係者に該当しない事業者等から供応接待を繰り返し受ける等社会通念上相当と認められる程度を超えて供応接待又は財産上の利益の供与を受けること。 | 減給又は戒告 |
十八 倫理規程第五条第二項の規定に違反して自己が行った物品若しくは不動産の購入若しくは借受け又は役務の受領の対価を、それらの行為が行われた場に居合わせなかった利害関係者にその者の負担として支払わせること。 | 免職、停職又は減給 |
十九 倫理規程第五条第二項の規定に違反して自己が行った物品若しくは不動産の購入若しくは借受け又は役務の受領の対価を、それらの行為が行われた場に居合わせなかった利害関係者に該当しない事業者等にその者の負担として支払わせること。 | 減給又は戒告 |
二十 倫理規程第六条第一項の規定に違反して同項各号に掲げる書籍等の監修又は編さんに対する報酬を受けること。 | 免職、停職、減給又は戒告 |
二十一 倫理規程第七条第一項の規定に違反して職員の属する国の機関(倫理規程第六条第一項第一号に規定する国の機関をいう。)又は特定独立行政法人の他の職員の倫理規程第三条、第五条又は第六条の規定に違反する行為によって当該他の職員(倫理規程第三条第一項第九号の規定に違反する行為にあっては、同号の第三者)が得た財産上の利益であることを知りながら、当該利益の全部若しくは一部を受け取り、又は享受すること。 | 免職、停職、減給又は戒告 |
二十二 倫理規程第七条第二項の規定に違反して国家公務員倫理審査会、任命権者、倫理監督官その他職員の属する行政機関等(倫理法第三十九条第一項に規定する行政機関等をいう。以下同じ。)において職員の職務に係る倫理の保持に責務を有する者又は上司に対して、自己若しくは自己の属する行政機関等の他の職員が違反行為を行った疑いがあると思料するに足りる事実について、虚偽の申述を行い、又はこれを隠ぺいすること。 | 停職、減給又は戒告 |
二十三 倫理規程第七条第三項の規定に違反して自らが管理又は監督をする職員が違反行為を行った疑いがあると思料するに足りる事実を黙認すること | 停職又は減給 |
二十四 倫理規程第八条の規定に違反して、自己の飲食に要する費用について利害関係者の負担によらないで利害関係者と共に飲食をする場合において、自己の飲食に要する費用が一万円を超えるときに、倫理監督官が定める事項を倫理監督官に届け出ないこと。 | 戒告 |
二十五 倫理規程第八条の規定に違反して、自己の飲食に要する費用について利害関係者の負担によらないで利害関係者と共に飲食をする場合において、自己の飲食に要する費用が一万円を超えるときに、倫理監督官が定める事項について倫理監督官に虚偽の事項を届け出ること。 | 減給又は戒告 |
二十六 倫理規程第九条第一項の規定に違反して倫理監督官の承認を得ずに利害関係者からの依頼に応じて報酬を受けて同項に規定する講演等をすること。 | 減給又は戒告 |