• 水質調査作業規程準則

水質調査作業規程準則

平成12年8月14日 改正
第1章
総則
第1条
【目的】
国土調査法第2条第1項各号の規定による水調査のうち、水質に関する調査(以下「水質調査」という。)の作業規程の準則は、この省令の定めるところによる。
第2条
【調査単位区域】
水質調査は、水基本調査作業規程準則(以下「水基本調査準則」という。)第1条の規定による水調査の基準の設定のための調査を行つた区域内において行うものとする。
第3条
【調査の内容】
水質調査においては、水基本調査準則第29条の規定により決定した位置において水質に関する調査を行い、その結果を地図及び簿冊に作成するものとする。
参照条文
第4条
【水質調査の作業】
水質調査の作業は、現地作業、室内分析作業及び整理作業とする。
第5条
【現地作業】
現地作業とは、第3条に規定する位置において水質に関する観測及び採水を行うとともに、採取した水(以下「試水」という。)について室内分析作業のために必要な処理を行う作業をいう。
第6条
【室内分析作業】
室内分析作業とは、現地において採取した試水につき、室内において理化学的分析及び試験を行う作業をいう。
第7条
【整理作業】
整理作業とは、現地作業及び室内分析作業の結果を基礎として、水質表、水質平均値表、項目別水質分布図及び水質説明書を作成する作業をいう。
第8条
【精度の保持】
調査を行う者及び調査を監督する者は、常に各種の方法によつて検査を行い、調査が良好な精度を保つて行われるように留意しなければならない。
第2章
現地作業
第9条
【調査地点の表示】
水質調査にあたつては、水基本調査準則第29条の規定により決定した位置に標くいを設置し、調査地点としての表示を行うものとする。
標くいの形状は、別表第一に定めるところによる。
第10条
【現地作業における観測】
現地作業における観測は、次の各号に掲げる項目について行うものとする。
外観及び味、におい
天候
気温
水温
pH(ピーエツチ)
電導度又は比抵抗
濁度
溶存酸素ガス
前項第8号の観測は、国土交通大臣の定める基準に従つて省略することができる。
湖沼及び貯水池においては、透明度の観測をあわせて行うものとする。
観測の内容及び方法は、別表第二に定めるところによる。
観測に使用する主要な試薬及び標準溶液の作成の方法は、別表第四に定めるところによる。
観測の結果の表示の方法は、別表第五に定めるところによる。
第11条
【採水回数の基準】
調査にあたつては、各調査地点につき原則として毎月一回以上採水し、二箇年から三箇年の間継続して実施するものとする。
第12条
【採水の方法】
河川又は水路にあつては、調査地点において、流心部と思われる場所を選び、その場所において採水を行うものとする。
湖沼及び貯水池にあつては、成層状態を調査し、成層の状況に応じて、層別の採水を行うものとする。
地下水にあつては、つとめて新鮮な状態にして採水を行うものとする。
第13条
【採水の量】
採水の量は、第19条第1項第1号から第21号までの項目について分析を行うときは、おおむね二・五リツトルとし、二リツトル程度のビン及び〇・五リツトル程度のポリエチレン製のビン(以下「試水ビン」という。)にわけて採水するを原則とし、第19条第1項第22号から第25号までの項目については、それぞれ必要な量を採水するものとする。
第14条
【採水上の注意】
採水に用いる器具及び試水ビンは、清浄なものを用いなければならない。
試水ビンには、採水後、直ちに採水場所、日時等を記載した標識を添付しなければならない。
試水は、必要ある場合は、各項目につきそれぞれ適当な処理を行わなければならない。
第15条
【試水の運搬】
試水ビンは、運搬にあたり破損等の事故を防ぐため、木のわくを作るなどの処置を講じて、すみやかに分析及び試験を行う場所に運搬するものとする。
第16条
【野帳の記載】
現地作業を行うにあたつては、そのつど、観測日時、現地における観測状況その他必要な事項を野帳に記載するものとする。
野帳の様式は、国土交通大臣が定める。
第17条
【再調査】
現地作業は、その日ごとにその結果を整理確認し、必要ある場合は、再調査を行わなければならない。
第3章
室内分析作業
第18条
【試水の管理】
分析及び試験を行う場所に運搬された試水ビンには、直ちに整理番号、採水の場所及び日時並びに採水時の気温、水温等を記載した標識を新たに添付するものとする。
試水の管理にあたつては、次の各号に掲げる事項に留意しなければならない。
直射日光をさけること。
なるべく冷暗所に清潔に保管すること。ただし、凍結しないようにすること。
試水は、原則として分析及び試験の終了後も作業が適正に行われたことを確認するまで保存するものとする。
第19条
【試水の分析及び試験】
室内分析作業における分析及び試験は、試水について次の各号に掲げる項目につき、なるべくすみやかに行うものとする。
pH(ピーエツチ)
RpH(アールピーエツチ)
全蒸発残留物
溶解性蒸発残留物
懸濁物
ナトリウムイオン
カリウムイオン
EDTA硬度
カルシウムイオン
マグネシウムイオン
塩素イオン
硫酸イオン
アルカリ度(pH四・三アルカリ度(ブロムクレゾールグリーンアルカリ度)及びpH八・四アルカリ度(フエノールフタレインアルカリ度))
酸度(pH四・三酸度(ブロムクレゾールグリーン酸度)及びpH八・四酸度(フエノールフタレイン酸度))
ケイ酸(比色ケイ酸)
鉄(酸可溶性鉄)
リン(可溶性リン)
亜硝酸イオン
硝酸イオン
アンモニウムイオン
21号
化学的酸素消費量(過マンガン酸カリウム法)
22号
生物化学的酸素消費量(BOD)
23号
バクテリヤ類
24号
プランクトン
25号
その他水質の特性を明らかにするため必要な項目
前項の項目は、国土交通大臣の定める基準に従つてその一部を省略することができる。
分析及び試験の方法は、別表第三に定めるところによる。ただし、別表第三に定める方法が適用できない場合においては、その理由を明らかにして他の方法によることができる。
分析及び試験に使用する主要な試薬及び標準溶液の作成の方法は、別表第四に定めるところによる。
分析及び試験の結果の表示の方法は、別表第五に定めるところによる。
参照条文
第20条
【作業記録】
分析及び試験の作業を行うにあたつては、作業記録を作成するものとする。
第4章
整理作業
第21条
【水質表及び水質平均値表】
水質表は、現地作業及び室内分析作業の結果に基いて、各調査地点ごとに作成するものとする。
水質平均値表は、前項の水質表に基いて、各調査地点ごとの平均値を求めて作成するものとする。
水質表の様式は、別表第六、水質平均値表の様式は、別表第七に定めるところによる。
第22条
【項目別水質分布図】
項目別水質分布図(以下「分布図」という。)は、水質平均値表に記載された平均値を濃度によつて区分し、測量法第27条第2項の規定により国土交通大臣の刊行した二十万分の一地勢図を基礎として、調査単位区域の特性に応じ少くとも二種以上の項目について作成し、水質の分布状況を明らかにするものとする。
前項の濃度区分及び分布図の様式は、別表第八に定めるところによる。
第23条
【水質説明書】
水質説明書は、別表第九に定めるところに従い、水質の特性について記載するものとする。
別表第一
図 (略)
別表第二
項目試薬器具方法
1 外観
味及びにおい
(1) 水の色
イ 水色
ロ 試水の色
ハ 液の色
(2) 懸濁物
イ 性状
ロ 色
ハ 量
(3) 沈殿物
イ 質
ロ 色
ハ 量
(4) 味
(5) におい
イ 水色
ロ 試水の色
ハ 液の色
(2) 懸濁物
イ 性状
ロ 色
ハ 量
(3) 沈殿物
イ 質
ロ 色
ハ 量
(4) 味
(5) におい
  

(1) 水色は、天然状態における水の色を肉眼によつて観察する。
(2) 試水の色は、無色透明容器で水の色を肉眼によつて観察する。
(3) 液の色は、無色透明容器で上澄の透明な液の色を肉眼によつて観察する。
(4) 懸濁物、沈殿物については、無色透明容器で肉眼によつて観察する。
(5) 味及びにおいについては、必要と認めたとき行う。
(6) 水色以外の項目については、採水時及び採水後8ないし24時間経過したときの2回観察するものとする。
2 気温 棒状水銀温度計(0.5又は0.2度目盛のもの)採水場所で日光の直射を避ける等の注意をして測定する。
3 水温 1 棒状水銀温度計(0.5又は0.2度目盛のもの)
2 エクマン転倒温度計
3 電気抵抗温度計
上記のうちいずれか。
温度計を水中にじゆうぶん長くひたし、温度平衡に至らしめてから測定する。棒状水銀温度計にあつては、水銀柱は水中にあるようにして測定する。
4 pH
I 比色法
pH指示薬
BCG(ブロムクレゾールグリーン)
BTB(ブロムチモールブルー)
PR(フエノールレツド)
その他適宜
比色による pH測定器(比色管を用いるもの)採水時、試水中のガスの出入を小さくするように注意して、すみやかに試水5mlを比色管にとり、pH指示薬を加え、その色を標準色(pH0.2おきに区分したもの)と比べる。ただし、試水のpHが2種のpH指示薬の測定範囲にある時は両者を共に用いる。
II 電気的方法(ガラス電極法)pH標準緩衝溶液ガラス電極によるpH測定器標準pH緩衝溶液でじゆうぶん検定してから測定する。
5 電導度電導度標準溶液電導度計採水場所において電極部を水中にひたして測定する。この場合、水温をあわせて測定するものとする。なお、電極恒数は調査の開始前及び終了後において検定しなければならない。また電導度は、18℃電導度に換算する。この場合の換算係数は、附図の図表によつて求める。
6 濁度濁度標準溶液暗箱
比色管
試水100mlを比色管にとり、その濁りを、特定の濁度標準溶液と比べる。
I 白陶土法
II 透過光法 濁度計採水場所において国土調査型濁度計によつて測定する。
7 透明度 直径30cmの白色円板円板を水中に沈め、それが見えなくなるまでの深さを求める。
8 溶存酸素ガス(1) 硫酸マンガン(MnSO4)溶液(硫酸マンガン100gを蒸留水に溶かして250mlとしたもの)
(2) ヨウ化カリウム(KI)水酸化ナトリウム(NaOH)溶液(水酸化ナトリウム100gとヨウ化カリウム30gとを蒸留水に溶かして200mlとしたもの)
(3) 塩酸(HCl)((1+1)及び(1+3))
(4) デンプン溶液
(5) 0.0200規定チオ硫酸ナトリウム(Na2S2O3・5H2O)滴定液
(6) 0.100規定ヨウ素酸カリウム(KIO3)標準溶液
(7) ヨウ化カリウム(KI)の固体
酸素ビン
(容量 100ml前後)
試水を酸素ビンにとり、硫酸マンガン溶液0.5mlを加え、次にヨウ化カリウム・水酸化ナトリウム溶液0.5mlを加えてすばやく密センし、ビンを上下に転倒した後、30分間以上放置する。生じた沈殿を塩酸に溶かし、デンプンを指示薬としてチオ硫酸ナトリウム溶液で滴定する。(ウインクラー法)
附図 (略)


別表第三
項目試薬器具操作の要点
1 pH別表第二pHの項に準ずる。別表第二pHの項に準ずる。別表第二pHの項に準ずる。
2 RpHpHの項と同じ。pHの項と同じ。試水20ないし50mlをとり、新鮮な空気を10分間じゆうぶんに通じた後pHの場合に準じて測定する。
3 全蒸発残留物 蒸発ザラ試水ビンをよく振とうし、試水100mlを蒸発ザラにとり蒸発乾固し、105℃ないし110℃で1時間乾燥、30分間冷却を繰返し恒量とする。この場合ヒョウ量値の差が、0.5mg以内をもつて恒量とみなす。110℃で乾固しない場合は、温度を180℃とする。
〇4 溶解性蒸発残留物  試水をロ紙(東洋ロ紙5Cに相当するもの)でロ過し、ロ液の100mlをとり、前項に準じてロ液の蒸発残留物を測定する。この場合採水日とロ過を行う日との間の経過日数を各採水群について、同一に保つことが望ましい。
5 懸濁物  次式による計算を行つて求める。
(懸濁物)=(全蒸発残留物)−(溶解性蒸発残留物)
〇6 ナトリウムイオン 炎光光度計炎光分析法によつて行う。
〇7 カリウムイオン 炎光光度計炎光分析法によつて行う。
〇8 EDTA硬度(Ca+Mg)(1) 0.0100mol EDTA滴定液
(2) 塩化アンモニウム(NH4Cl)緩衝溶液
(3) EBT指示薬
(4) 硫化ナトリウム(Na21S・9H2O)5%溶液
 試水20ないし50mlをとりそのpH4.3アルカリ度に当量の塩酸を加え、かくはんして、炭酸ガスを追い出し、0.0100mol EDTA溶液を滴定量の約90%加えておき、次に緩衝溶液1ml、硫化ナトリウム溶液1ml、EBT指示薬数滴を加え、さらに0.0100mol EDTA溶液を滴下し、終点を求める。
〇9 カルシウムイオン
I EDTA法
(1) 0.0500規定カルシウムイオン標準溶液
(2) 0.0100mol EDTA 滴定液
(3) 水酸化ナトリウム(NaOH)10%溶液
(4) ムレキサイド、塩化ナトリウム混合指示薬
(5) 硫化ナトリウム5%溶液
 (1) 0.0100mol EDTA溶液の濃度は、0.0500規定カルシウムイオン標準溶液によつて定める。
(2) 試水20ないし50mlをとりそのpH4.3アルカリ度に当量の塩酸を加え、かくはんして、炭酸ガスを追い出し、次に水酸化ナトリウム溶液1ml、硫化ナトリウム溶液1ml、ムレキサイド・塩化ナトリウム混合指示薬 0.2gを加え、0.0100molEDTA溶液で滴定する。
II 過マンガン酸カリウム(KMnO4)滴定法(1) 0.0100規定過マンガン酸カリウム(KMnO4)滴定液
(2) 0.0100規定シュウ酸ナトリウム(Na2C2O4) 標準溶液
(3) シユウ酸アンモニウム((NH4)2(COO)2)4% 溶液
(4) 硫酸 (H2SO4)(1+2)
(5) メチルレツド指示薬
(6) 塩酸(HCl)(1+1)
(7) 6規定アンモニア水(NH4OH)
 (1) 0.0100規定過マンガン酸カリウム滴定液の濃度は、0.0100規定シユウ酸ナトリウム標準溶液で定める。
(2) 試水20ないし50mlをとり塩酸1ml を加えて熱し、メチルレツド数滴、4%シュウ酸アンモニウム2ml を加える。次にアンモニア水で中和し、約3時間放冷後生じたシユウ酸カルシウムの沈殿をロ別し、沈殿を硫酸に溶かして、約70℃にあたため、0.0100規定過マンガン酸カリウムで滴定する。
〇10 マグネシウムイオン
I 計算法
  
EDTA硬度からカルシウムイオンをさし引く。
II EDTA法(1) 0.0100mol EDTA滴定液
(2) 塩酸 (HCl)(1+1)溶液
(3) EBT 指示薬
 カルシウムイオンをムレキサイドを指示薬としてEDTAで滴定後、塩酸でpHを9ないし10にし、EBT を指示薬として 0.0100molEDTA溶液で滴定する。
III 比色法(1) マグネシウムイオン比色標準溶液(10mg Mg/l)
(2) チタン黄(C28H19N5S2(SO3Na)2)0.15%溶液
(3) 1規定水酸化ナトリウム(NaOH)溶液
(4) 塩化カルシウム (CaCl2・2H2O)3%溶液
(5) 塩酸ヒドロキシルアミン(NH2OH・HCl)5%溶液
ネスラー比色管試水20mlをとり塩酸ヒドロキシルアミン溶液 1ml、塩化カルシウム溶液1.00ml、チタン黄1.00ml、水酸化ナトリウム3mlを加え、10分間経過後、同様に処理した標準溶液の発色とネスラー比色管で比較する。
〇11 塩素イオン
I モールの滴定法

(1) 0.0200規定塩化ナトリウム(NaCl)標準溶液
(2) 0.0200規定硝酸銀(AgNO3)滴定液
(3) クロム酸カリウム(K2CrO4)4%溶液
 
(1) 0.0200規定硝酸銀滴定液の濃度は、0.0200規定塩化ナトリウム標準溶液によつて定める。
(2) 試水20mlにクロム酸カリウム溶液1mlを加え、0.0200規定硝酸銀溶液で滴定する。
(3) この方法は9mgCl−/l以上に適用する。
II 比色法(1) 塩化ナトリウム(NaCl)比色標準溶液 (20mgCl−/l)
(2) 0.3%チオシアン酸水銀(Hg(CNS)2)アルコール溶液
(3) 鉄ミヨウバン(NH4Fe(SO4)2・12H2O)6%溶液
ネスラー比色管(1) 試水20mlを比色管にとり、チオシアン酸水銀アルコール溶液2.00ml、鉄ミヨウバン溶液 4.00mlを加え、よく混合し、10分間経過後同様に処理した標準溶液の発色と比較する。
(2) この方法は20mgCl−/l 以下に適用する。
(3) 10mg〜20mgCl−/lはいずれの方法でもよい。
〇12 硫酸イオン
I 比濁法

(1) 1規定塩酸(HCl)
(2) 塩化バリウム(BaCl2・2H2O)・ゼラチン溶液
(3) 硫酸カリウム(K2SO4) 比濁標準溶液

ネスラー比色管

試水20mlに、1規定塩酸(HCl)0.5ml、塩化バリウム・ゼラチン溶液1mlを加え、その濁りを同様に処理した標準溶液の濁りと比較する。なお、この方法は20mgSO42—/1以下の場合に適用する。
II EDTA法(1) 0.0100mol EDTA溶液
(2) 0.0200規定塩化マグネシウム(MgCl2・6H2O)滴定液
(3) 0.0200規定塩化バリウム(BaCl2・2H2O)溶液
(4) EBT指示薬
(5) 塩化アンモニウム (NH4Cl)・アンモニア (NH4OH)緩衝溶液
 試水50mlを陽イオン交換樹脂に通じ、通過液に一定量の0.0200規定塩化バリウムを加え、加熱放冷後、過剰の 0.0100mol EDTA溶液と緩衝溶液を加え、EBTを指示薬として0.0200規定塩化マグネシウム溶液で逆滴定する。
III 重量法(1) 1規定塩酸(HCl)
(2) 塩化バリウム(BaCl22H2O)10%溶液
 試水100ml に1規定塩酸を加え、加熱して塩化バリウム溶液を加え、生じた硫酸バリウム (BaSO4)の沈殿を強熱ヒヨウ量する。
IV 比色法(1) クロム酸バリウム(BaCrO4)酢酸(CH3COOH) 懸濁法
(2) ジフエニルカルバジツド(C13H14N4O)アルコール溶液
(3) アンモニア性カルシウム溶液
(4) 無水エチルアルコール(C2H5OH)
(5) 6規定塩酸
(6) 硫酸イオン比色標準溶液
デユボスク比色計
光電比色計
上記のうちいずれか。
遠心沈殿管に試水5ml をとり一様なクロム酸バリウム酢酸懸濁液2ml を加え、約1分間振とうした後、アンモニア性カルシウム溶液0.5ml及びエチルアルコール5mlを加え、約1分間振とうし、冷水中に5分間放置し、次に遠心分離して、その上澄液をガラスフイルターでロ過する。ロ液にジフエニルカルバジツドアルコール溶液1mlと6規定塩酸0.7mlを加えて、同様に処理した標準溶液の発色と5分間後に比較する。この場合、硫酸イオンが20mg/l以上存在するときは、ジフエニルカルバジツドを加えないでクロム酸イオンの黄色を比色する。
〇13 アルカリ度
13—1 pH4.3アルカリ度

(1) 0.0200規定硫酸 (H2SO4)滴定液
(1) ブロムクレゾールグリーン(BCG)指示薬
 
試水50mlをとり、BCG を指示薬とし、pH4.3を終点として0.0199規定硫酸で滴定する。
13—2 pH8.4アルカリ度(1) 0.0200規定硫酸(H2SO4) 滴定液
(2) フエノールフタレイン(PP)指示薬
 試水50mlをとりフエノールフタレインを指示薬とし、pH8.4を終点として0.0200規定硫酸で滴定する。
〇14 酸度
14—1 pH4.3酸度

(1) 0.0200規定水酸化ナトリウム(NaOH)滴定液
(2) BCG指示薬
 
試水50mlをとり、BCG を指示薬とし、pH4.3を終点として0.0200規定水酸化ナトリウム溶液で滴定する。
14—2 pH8.4酸度(1) 0.0200規定水酸化ナトリウム(NaOH)滴定液
(2) フエノールフタレイン(PP)指示薬
 試水50mlをとり、フエノールフタレインを指示薬とし、pH8.4を終点として0.0200規定水酸化ナトリウム溶液で滴定する。
〇15 ケイ酸
(比色ケイ酸)
(1) モリブデン酸アンモニウム(5(NH4)2O・12MoO3・7H2O)10%溶液
(2) 塩酸(HCl)(1+3)
(3) クロム酸カリウム(K2CrO4)代用比色標準溶液
(4) ケイフツ化ナトリウム(Na2SiF6)比色標準溶液
(5) ケイ酸(SiO2)比色標準溶液
デユボスク比色計
光電比色計
上記のうちいずれか。
試水20mlにモリブデン酸アンモニウム10%溶液 1mlと塩酸 1mlを加え、その発色を同様に処理したケイ酸比色標準溶液又はケイフツ化ナトリウム比色標準溶液あるいはクロム酸カリウム代用比色標準溶液の発色と比較する。
16 鉄
(酸可溶性鉄)
(1) 塩酸(HCl)(1+1)
(2) オルソフエナンスロリン(C12H8N2・H2O)0.1%溶液
(3) 塩酸ヒドロキシルアミン10%溶液
(4) 酢酸ナトリウム・酢酸緩衝溶液
(5) 鉄比色標準溶液
ネスラー比色管
デュボスク比色計
光電比色計
上記のうちいずれか。
試水50mlに塩酸5mlを加え、5分間煮沸し、放冷後、塩酸ヒドロキシルアミン10%溶液1ml、次に酢酸ナトリウム・酢酸緩衝溶液5ml及びオルソフエナンスロリン溶液5mlを加えその発色を同様に処理した鉄比色標準溶液の発色と比較する。
17 リン
(可溶性リン)
(1) モリブデン酸アンモニウム・硫酸混液
(2) 塩化第一スズ(SnCl2・2H2O)0.5%溶液
(3) リン比色標準溶液
ネスラー比色管
デユボスク比色計
光電比色計
上記のうちいずれか。
試水20mlにモリブデン酸アンモニウム・硫酸混液0.4ml、塩化第一スズ溶液1滴を加え、その発色を同様に処理したリン比色標準溶液の発色と比較する。
18 亜硝酸イオン(1) グリースロミイン試薬
(2) 亜硝酸比色標準溶液
ネスラー比色管
デユボスク比色計
光電比色計
上記のうちいずれか。
試水20mlにグリースロミイン試薬0.2gを加え、その発色を、同様に処理した亜硝酸比色標準溶液の発色と比較する。
19 硝酸イオン
I ジフエニルアミン法

(1) ジフエニルアミン((C6H5)2NH)・硫酸溶液
(2) 塩化ナトリウム飽和溶液
(3) 硝酸イオン比色標準溶液

デュボスク比色計
光電比色計
上記のうちいずれか。

試水1mlに1滴の飽和食塩水を加え、さらにジフエニルアミン溶液4mlを加えて冷却し、同様に処理した標準溶液の発色と1時間後に比較する。なお、亜硝酸イオンがあるときは、それを分解してから比色する。
II フエノールジスルホン酸法(1) フエノールジスルホン酸(C6H3OH(SO3H)2)・硝酸溶液
(2) 硫酸銀(Ag2SO4)溶液
(3) 12規定水酸化カリウム(KOH)溶液
(4) 水酸化アルミニウム(Al(OH)3)
(5) 0.100規定硫酸
(6) 過酸化水素(H2O2)水(約28%)
(7) 硫酸イオン比色標準溶液
デュボスク比色計
光電比色計
上記のうちいずれか。
試水50mlを磁製ザラにとり、水浴上で蒸発乾固し、フエノールジスルホン酸硫酸溶液2mlを加えてかくはん後、蒸留水10mlを加え、さらに水酸化カリウム溶液2ないし5mlを加えて、その発色を同様に処理した標準溶液の色と比較する。この場合、多量の塩素イオン、亜硝酸イオンが存在するときは、前処理を行わなければならない。
III アニリン法(1) 酢酸アニリン溶液
(2) αナフチルアミン溶液(C10H7NH2)
(3) 粉末亜鉛(Zn)
(4) 酢酸ナトリウム(CH3・COONa)
(5) 塩酸・酢酸混液
(6) 硝酸イオン比色標準溶液
同上試水30mlに酢酸アニリン溶液2mlを加え、煮沸寸前まで加熱し、直ちに15℃以下に冷却し、酢酸ナトリウム1g、粉末亜鉛2gを加えてよく振とうする。10分間放置した後ロ過し、ロ液に塩酸・酢酸混液2mlを加え、5ないし6分間放置して、次にαナフチルアミン溶液1mlを加え、同様に処理した標準溶液の発色と30分間後に比較する。
20 アンモニウムイオン(1) ネスラー試薬
(2) 酒石酸カリウムナトリウム溶液(ロツシエル塩(C4H4O6KNa・4H2O)50gを蒸留水100mlに溶かしたもの)
(3) アンモニウム比色標準溶液
(4) 代用比色標準溶液
ネスラー比色管
光電比色計
上記のうちいずれか。
試水20mlに酒石酸カリウムナトリウム溶液0.5ml及びネスラー試薬0.5mlを加え、その発色を同様に処理した比色標準溶液又は代用比色標準溶液の色と比較する。
21 化学的酸素消費量(過マンガン酸カリウム法)(1) 0.0100規定過マンガン酸カリウム(KMnO4)溶液
(2) 0.0100規定シユウ酸(C2H2O4・2H2O)溶液
(3) 硫酸(H2SO4)(1+3)
 試水50mlに硫酸5ml、0.0100規定過マンガン酸カリウム溶液10mlを加え、煮沸水浴中に15分間保つ。次に0.0100規定シユウ酸10mlを加え、0.0100規定過マンガン酸カリウム溶液で滴定する。
22 生物化学的酸素消費量(1) 希釈水フランビン希釈試水及び希釈水の溶存酸素ガスを定量し、これらを20℃で5日間貯蔵した後の残存容存酸素ガスを定量し、5日間における酸素消費量を計算する。
23 バクテリア類
23−1 一般細菌数

普通寒天培地

ペトリーザラ

試水1mlに普通寒天培地約1.5mlを混和し、35℃ないし37℃で22時間ないし25時間培養する。
23−2 大腸菌群(1) 乳糖ブイヨン培地
(2) BGLB培地
(3) EMB平板培地
発酵管
ペトリーザラ
試水10mlずつ5本、各希釈剤を培養し、推定試験、確定試験及び完全試験を行つて最確数を求める。
24 プランクトン
I 沈殿法

中性ホルマリン

沈殿管

試水1lをビーカーにとり、中性ホルマリン1mlを加え、かくはん静置してプランクトンを沈殿させ、これを沈殿管に移して23時間静置後、その容量を沈殿管の目盛によつて測定する。
II ネツト法 プランクトンネツトプランクトンネツトを用いて一定量の試水をロ過する。
25 その他の項目適宜の方法によつて実施してさしつかえない。ただし、方法を水質表の記事欄に明示すること。

1 〇印を附した項目は、ロ過した試水(東洋ロ紙5Cに相当するものでロ過。)を用いる。
2 器具は特記すべきもののみを示す。
3 調査にあたり特に重要視する項目は、さらに精密な方法によること。
4 懸濁物は、特に透明な水の場合は省略することができる。


別表第四
区分溶液名溶液の作り方摘要
1 電導度(1) 0.100規定塩化カリウム(KCl)標準溶液3.728gの塩化カリウムを炭酸ガスを含まない蒸留水に溶かして500mlとする。KCl 分子量=74.553
(2) 0.0100規定及び0.00100規定塩化カリウム標準溶液0.100規定塩化カリウム標準溶液を10倍及び100倍にうすめる。 
2 濁度濁度標準溶液特定の白陶土1gを蒸留水1lに懸濁し、これを10倍にうすめる。白陶土は105℃で約3時間乾燥放冷後、200メツシユのフルイでふるつたものを用いる。
3 溶存酸素ガス(1) 0.100規定ヨウ素酸水素カリウム(KH(IO3)2)標準溶液1.625gのヨウ素酸水素カリウムを蒸留水に溶かして500mlとする。KH(IO3)2 分子量=389.95
1mol12当量
(2) 0.100規定ヨウ素酸カリウム(KIO3)標準溶液1.783gのヨウ素酸カリウムを蒸留水に溶かして500mlとする。KIO3 分子量=214.01
1mol6当量
(3) 0.0200規定チオ硫酸ナトリウム滴定液(Na2S2O3・5H2O)約5gのチオ硫酸ナトリウムを蒸留水に溶かして1lとする。この濃度は0.100規定ヨウ素酸水素カリウム標準溶液又はヨウ素酸カリウム標準溶液で定める。Na2S2O3・5H2O 分子量=248.206
1mol1当量
4 EDTA硬度(1) 0.0500規定カルシウムイオン標準溶液2.502gの炭酸カルシウム (CaCO3)を酸性にして蒸留水に溶かし500mlとする。CaCO3 分子量=100.09
1mol2当量
(2) 0.0100molEDTA滴定液4.0gのEDTA及び0.10gの塩化マグネシウム(MgCl2・6H2O)を800mlの蒸留水に溶かし、0.0500規定カルシウムイオン標準溶液で濃度を測定し、適当にうすめて0.0100molとする。EDTA 分子量=372.252
1mol2当量
5 カルシウムイオン(1) 0.0100規定過マンガン酸カリウム(KMnO4)滴定液約1.6gの過マンガン酸カリウムを蒸留水に溶かして500mlとして貯蔵し、これを10倍にうすめて0.0100規定溶液をつくる。この濃度は次のシユウ酸ナトリウム標準溶液で定める。KMnO4 分子量=158.03
1mol5当量
(2) 0.100規定シユウ酸ナトリウム(Na2C2O4)標準溶液3.3500gのシユウ酸ナトリウムを蒸留水に溶かして500mlとする。Na2C2O4 分子量=134.014
1mol2当量
(3) 0.0100規定シユウ酸ナトリウム標準溶液0.100規定液を10倍にうすめる。 
6 マグネシウムイオンEDTA硬度の場合に同じ。  
I 滴定法
II 比色法使用マグネシウム比色標準溶液0.02規定塩化マグネシウム滴定液(8のII参照)を使用に際し適当にうすめる。たとえば、1mlを100mlにうすめるとMg2.43mg/lとなる。0.002規定のMgCl21mlは、Mg0.243mgを含む。
7 塩素イオン(1) 0.0200規定塩化ナトリウム(NaCl)標準溶液1.169gの塩化ナトリウムを蒸留水に溶かして1lとする。NaCl 分子量=58.454
I 滴定法(2) 0.0200規定硝酸銀(AgNO3)滴定液3.4gの硝酸銀を蒸留水に溶かして1lとする。この濃度は0.0200規定塩化ナトリウム標準溶液で定める。AgNO3 分子量=169.888
II 比色法(1) 貯蔵塩素イオン比色標準溶液(Cl−100mg/l)0.2103gの塩化カリウム(KCl) を蒸留水に溶かして1lとする。KCl 分子量=74.553
(2) 使用塩素イオン比色標準溶液(1)を使用に際して適宜うすめて標準溶液とする。 
(3) チオシアン酸水銀(Hg(CNS)2)0.3%アルコール溶液5gの硝酸第二水銀(HgNO3)を0.5規定硝酸200mlに溶かし、鉄ミヨウバンの飽和溶液(1規定硝酸酸性)3mlを加えてじゆうぶんかくはんしながら、溶液がかすかに着色するまでチオシアン酸カリウム(KCNS)4%溶液で滴定する。生じた沈殿をガラスフイルターでロ過し、蒸留水で洗浄して風乾する。これを0.3gとりアルコール(95%)100mlにとかし、かつ色ビン中で冷暗所に保存する。 
(4) 鉄ミヨウバン(NH4Fe(SO4)2・12H2O)6%溶液6gの鉄ミヨウバンを6規定硝酸100mlに溶かす。NH4Fe(SO4)2・12H2O 分子量=482.21
8 硫酸イオン(1) 使用硫酸比濁標準溶液0.02規定硫酸滴定液(9参照)を使用に際して適当にうすめる。たとえば、1mlを50mlにうすめるとSO42—19.2mg/lとなる。0.02規定硫酸1mlはSO42—0.96mgを含む。
I 比濁法(2) 塩化バリウム(BaCl2・2H2O)ゼラチン溶液3gのゼラチンを300mlのあたたかい蒸留水に溶かし、陽イオン及び陰イオン交換樹脂に通じて灰分を除去し、この通過液と塩化バリウム溶液(30gのBaCl2・2H2O を蒸留水に溶かして200mlとしたもの)とを混じ、キシロールを加えて殺菌しておく。BaCl2・2H2O 分子量=244.31
II EDTA法(1) 0.0200規定塩化マグネシウム(MgCl2・6H2O)滴定液約2.1gの塩化マグネシウムを蒸留水に溶かして1lとする。この濃度は0.0100molEDTAで定める。MgCl2・6H2O 分子量=203.33
1mol2当量
(2) 0.0200規定塩化バリウム(BaCl2・2H2O)溶液約2.5gの塩化バリウムを蒸留水に溶かして1lとする。この濃度は0.0100mol EDTAで定める。 
III 比色法(1) 貯蔵硫酸イオン比色標準溶液(SO42—1000mg/l)1.815gの硫酸カリウム(K2SO4)を蒸留水に溶かして1lとする。K2SO4 分子量=174.2
(2) 使用硫酸イオン比色標準溶液使用に際しては(1)を10倍ないし100倍にうすめて標準溶液とする。 
(3) 精製クロム酸バリウム(BaCrO4)クロム酸カリウム(K2CrO4)1%の熱溶液800mlに塩化バリウム(BaCl2・2H2O)10%の熱溶液を、徐々に上澄液の黄色がわずかになるまで滴下(約100ml)して、クロム酸バリウムの沈殿をつくる。次に沈殿をじゆうぶん洗浄して2規定塩酸100mlに溶解し、蒸留水でうすめて700mlとする。この溶液を熱し、2規定アンモニア水を溶液が完全に黄色になるまで加えて再沈殿を行う。生じた沈殿をじゆうぶん洗浄してガラスフイルターでロ過し、105℃で乾燥後、メノウ製乳はちで細かく砕き、貯蔵する。 
(4) クロム酸バリウム酢酸懸濁液(3)のクロム酸バリウム2.5gを0.500規定酢酸200mlに加え、じゆうぶん振とうして懸濁させる。 
(5) ジフエニルカルバジツド1%アルコール溶液1gのジフエニルカルバジツド(C13H14N4O)を無水アルコール(C2H5OH)100mlに溶解し、安定剤として1規定塩酸1.0mlを加え、かつ色ビン中に保存する。(この試薬は2ないし3週間安定)C13H14N4O 分子量=242.27
(6) アンモニア性カルシウム溶液0.37gの塩化カルシウム(CaCl2・2H2O)を6規定アンモニア水(NH4OH)100mlを溶解し、密センして保存する。CaCl2・2H2O 分子量=147.02
9 アルカリ度(1) 0.200規定炭酸ナトリウム(Na2CO3)標準溶液5.300gの炭酸ナトリウムを蒸留水に溶かして500mlとする。Na2CO3 分子量=106.004
(2) 0.200規定硫酸(H2SO4)貯蔵溶液濃硫酸6mlを蒸留水に溶かして1lとする。この濃度は0.200規定炭酸ナトリウム標準溶液で定める。H2SO4 分子量=98.080
濃硫酸は36規定
(3) 0.0200規定硫酸滴定液(2)の0.200規定硫酸溶液を10倍にうすめる。 
10 酸度(1) 0.200規定水酸化ナトリウム(カセイソーダNaOH)貯蔵溶液炭酸イオンを含まない濃水酸化ナトリウム溶液を適当にうすめる。この濃度は0.200規定硫酸貯蔵溶液で定める。NaOH 分子量=40.005
(2) 0.0200規定水酸化ナトリウム(カセイソーダ)滴定液0.200規定水酸化ナトリウム溶液を10倍にうすめる。 
11 ケイ酸(1) クロム酸カリウム(K2CrO4)代用比色標準溶液(SiO250mg/l相当)0.265gのクロム酸カリウムと約10gのホウ砂(Na2B4O7・10H2O)を蒸留水に溶解して1lとする。K2CrO4 分子量=194.20
(比色ケイ酸)SiO2 分子量=60.06
 (2) ケイフツ化ナトリウム (Na2SiF6)比色標準溶液(SiO2100mg/l)0.313gのケイフツ化ナトリウムを蒸留水に溶かして1lとする。Na2SiF6 分子量=188.05
(3) ケイ酸(SiO2)比色標準溶液0.500gの精製した無水ケイ酸を炭酸ナトリウム(Na2CO3)で融解し、蒸留水に溶かして1lとし、ポリエチレンビン中に保存する。この場合、中和あるいは酸性としないよう注意しなければならない。使用に際しては、これを適当にうすめて標準溶液とする。 
(4) モリブデン酸アンモニウム(5(NH4)2O・12MoO3・7H2O)10%溶液10gのモリブデン酸アンモニウムを蒸留水に溶かして100mlとする。5(NH4)2O・12MoO37H2O 分子量=2113.91
12 鉄(1) 貯蔵鉄(Fe)比色標準溶液 (Fe200mg/l)0.200gの純鉄(たとえば、電解鉄又はピアノ線)を20mlの硫酸(1+5)に溶かし、さらに蒸留水を加えて1lとする。Fe 原子量=55.85
(酸可溶性鉄)(2) 使用鉄比色標準溶液(Fe1mg/l)貯蔵鉄標準溶液を蒸留水で200倍にうすめる。 
 (3) オルソフエナンスロリン(C12H8N2・H2O)0.1%溶液0.1gのオルソフェナンスロリンを蒸留水に溶かして100mlとする。C12H8N2・H2O 分子量=198.216
 (4) 塩酸ヒドロキシルアミン(NH2OH・HCl)10%溶液10gの塩酸ヒドロキシルアミンを蒸留水に溶かして100mlとする。NH2OH・HCl 分子量=69.497
 (5) 酢酸ナトリウム、酢酸緩衝溶液(pH4.6)1規定酢酸(CH3COOH)を500ml(28.6mlの氷酢酸を蒸留水に溶かして500mlとしたもの)と1規定酢酸ナトリウム(CH3COONa)500ml(68.04g酢酸ナトリウムを蒸留水に溶かして500mlとしたもの)とを混合する。CH3COOH 分子量=60.05
CH3COONa.3H2O 分子量=136.085
13 リン(1) 貯蔵リン比色標準溶液(P100mg/l)0.439gのリン酸二水素カリウム(KH2PO4)を蒸留水に溶かして1lとする。KH2PO4 分子量=136.091
(可溶性リン)P原子量=30.975
 (2) 使用リン比色標準溶液(Plmg〜0.1mg/l)(1)を使用に際して100倍ないし1000倍にうすめる。 
 (3) モリブデン酸アンモニウム硫酸混液10gのモリブデン酸アンモニウムを蒸留水に溶かして90mlにしたものと硫酸(1+1)を正確に1:3の割合にまぜる。 
 (4) 塩化第一スズ(SnCl2・2H2O) 0.5%溶液0.5gの塩化第一スズを濃塩酸10mlに熱しながら時間をかけて溶かし、後で蒸留水で 100mlにうすめる。SnCl2・2H2O 分子量=225.65
 なお、貯蔵にあたつては、スズの金属片を入れておく。貯蔵液に黒い沈殿が生じた場合は、ロ過して使用しなければならない。
14 亜硝酸イオン(1) 貯蔵亜硝酸比色標準溶液(NO2N100mg/l)0.493gの亜硝酸ナトリウム (NaNO2) を蒸留水に溶かして 1lとする。この際、クロロホルムを加えて殺菌しておく。あるいは亜硝酸ナトリウムの代りに0.6075gの亜硝酸カリウム(KNO2)を用いてもよい。NaNO2 分子量=69.005
KNO2 分子量=85.104
(2) 使用亜硝酸比色標準溶液(NO2N1mg〜0.1mg/l)(1)を使用に際して100ないし1000倍にうすめる。 
(3) グリースロミイン試薬89gの酒石酸((CHOH・COOH)2)を乳ばちで細かくすり、これに10gのスルフアニル酸(NH2C6H4・HSO3)及び1gのαナフチルアミン(C10H7・NH2)を混じてじゆうぶんにすりあわせ、かつ色の共センビンに貯える。(CHOH・COOH)2 分子量=15
NH2C6H4・HSO3 分子量=173.190.09
C10H7・NH2 分子量=143.18
15 硫酸イオン(1) 貯蔵硝酸比色標準溶液(NO3N100mg/l)0.722gの硝酸カリウム(KNO3)を蒸留水に溶かして1lとする。KNO3 分子量=101.104
I ジフエニルアミン法(2) 使用硝酸比色標準溶液(NO3N1mg〜0.1mg/l)(1)を使用に際して100ないし1000倍にうすめる。 
 (3) ジフエニルアミン硫酸溶液0.085gのジフエニルアミン((C6H5)2NH)に硫酸(1+3) 190mlを加え、さらに濃硫酸を注ぎ、全量を500mlにする。(C6H5)2NH 分子量=169.22
II フエノールジスルホン酸法(1) フエノールジスルホン酸硫酸溶液25gの純フエノール(C6H5OH)を冷却しながら、濃硫酸(95%以上) 150mlに溶かし、さらに発煙硫酸(SO315%以上)75mlを加えて2時間加熱する。フエノールジスルホン酸(C6H3OH(SO3H)2) 分子量=254.24
(2) 硫酸銀(Ag2SO4)溶液4.397gの硫酸銀を蒸留水に溶かして1lとする。(この溶液1mlは Cl1mgに相当する。)Ag2SO4 分子量=311.326
(3) 12規定水酸化カリウム(KOH)溶液67.3gの水酸化カリウムを蒸留水に溶かして 100mlとする。KOH 分子量=56.108
(4) 水酸化アルミニウム(Al(OH)3)10gのミヨウバン(KAl(SO4)2・12H2O)を蒸留水200ml に溶かし、アンモニア水を加えて水酸化アルミニウムを沈殿させ、これをじゆうぶんに洗浄する。KAl(SO4)2・12H2O 分子量=474.39
III アニリン法(1) 酢酸アニリン溶液精製アニリン(C6H5NH2)3mlに氷酢酸3mlを加え、蒸留水でうすめて 100mlとする。この際、濁りがあればロ過する。C6H5NH2 分子量=93.12
(2) αナフチルアミン(C10H7NH2)溶液2gのαナフチルアミンを粉末にし、氷酢酸20mlを加え、蒸留水でうすめて100mlとする。この際、黒い沈殿があればロ過する。(この溶液の保存期間は1週間)C10H7NH2 分子量=143.18
(3) 粉末亜鉛(Zn)粉末亜鉛を稀塩酸(あるいは稀酢酸)でよく洗い、次に塩素イオンの反応がなくなるまで蒸留水で洗浄する。Zn 原子量=65.38
(4) 塩酸・酢酸混液6規定塩酸と6規定酢酸とを等容量混合する。 
16 アンモニウムイオン(1) 貯蔵アンモニウム比色標準溶液(NH4N100mg/l)0.3819gの塩化アンモニウム(NH4Cl)に0.1gの昇コウを加え、蒸留水に溶かして1lとする。あるいは0.4717gの硫酸アンモニウム((NH4)2SO4)に0.1gの昇コウを加え、蒸留水に溶かして1lとする。NH4Cl 分子量=53.50
(NH4)2SO4 分子量=132.146
(2) 使用アンモニウム比色標準溶液(NH4N1mg〜0.1mg/l)(1)を使用に際して100ないし1000倍にうすめる。 
(3) ネスラー試薬1.0gのヨウ化水銀(HgI2)と5.0gの臭化カリウム(KBr)及び2.5gの水酸化ナトリウム(カセイソーダ)を25mlの蒸留水に溶かし、さらに蒸留水を加えて 100ml とする。約一昼夜放置後、上澄水をかつ色ビンに移し、密センして暗所に保管する。HgI2 分子量=454.45
KBr 分子量=119.012
(4) 代用比色標準溶液次の2種の溶液を次の表に従つて混合する。K2PtCl6 分子量=486.16
1 塩化白金カリウム標準溶液(塩化白金カリウム(K2PtCl6)2gを約300mlの蒸留水に溶かし、これに 100mlの濃塩酸を加えてさらに蒸留水でうすめて1lとしたもの。)
2 酸化コバルト標準溶液(塩化コバルト(CoCl2・6H2O)12gを 200mlの水に溶かし、これに 100mlの濃塩酸を加え、さらに蒸留水でうすめて1lとしたもの。)CoCl2・6H2O 分子量=237.95
NH4Nmg1と2とあわせて蒸留水で 50mlにする 
(1) ml(2) ml
1.2
0.0022.8
0.0044.70.1
0.0075.90.2
0.017.70.5
0.0149.91.1
0.01711.41.7
0.0212.72.2
0.025153.3
0.0317.34.5
0.035195.7
0.0419.77.1
0.04519.98.7
0.052010.4
0.062015
17 化学的酸素消費量(過マンガン酸カリウム法)カルシウムイオンの場合に同じ。  
18 生物化学的酸素消費量(1) 希釈水貯蔵溶液A10ml、貯蔵溶液B1.25mlをとり、これにあらかじめ、ばく気して放置してある蒸留水を加えて1lとする。 
 貯蔵溶液A(3.0gの純無水塩化カルシウム(CaCl2)、3.0gの硫酸マグネシウム(MgSO4・7H2O)、1mlの1%塩化鉄(FeCl3、6H2O)溶液を 蒸留水に溶かして1lとしたもの。)
 貯蔵溶液B(34.0gのリン酸二水素カリウムを蒸留水約500mlに溶かし、これに1規定水酸化ナトリウム液を加えてpHを7.2にする。次に1.5gの硫酸アンモニウムを加えた後蒸留水を加えて1lとしたもの。)
(2) 酒石酸カリウム・ナトリウム溶液350gのロツシエル塩及び100gの水酸化ナトリウムを蒸留水に溶かして1lとする。 
(3) 硫酸第一鉄アンモニウム溶液10.75gのモール塩((NH4)2Fe(SO4)2・6H2O)及び10mlの硫酸(95%以上)を蒸留水に溶かして1lとし、酸素ガスを排除した蒸留水を加えて2倍にうすめる。この溶液の力価はあらかじめばく気した蒸留水を用いて検定する。 
19 バクテリア類普通寒天培地普通ブイヨン1lに寒天25ないし30gを加え、加熱溶解し、pH6.4ないし 7.0に修正して清澄にする。 
19−1 一般細菌数
19−2 大腸菌群(1) 乳糖ブイヨン培地普通ブイヨンに乳糖を0.5%の割合に加えた後、培地1lに対してBTB溶液(0.2%)を約12mlを加え、発酵管に分注して減菌する。 
(2) BGLB培地10gのペプトン及び10gの乳糖を蒸留水 500mlに溶かし、新鮮牛胆汁200ml(又は乾燥牛胆汁20gを蒸留水200mlに溶かしたものpH7ないし7.5)を加え、さらに蒸留水を加えて約 975mlとし、pH7.4に修正する。次にブリリアントグリーン溶液(0.1%)13.3ml を加え全量を1lとし、発酵管に分注減菌する。(pH7.1〜7.4) 
(3) EMB平板培地10gのペプトン、2gのリン酸二水素カリウム及び25ないし30gの寒天に蒸留水約 900mlを加え、煮沸溶解する、これに10gの乳糖、エオヂン黄溶液(2%)20ml及びメチレンブルウ溶液(0.5%)13mlを加え、さらに蒸留水を加えて1lとして減菌する。 
20 プランクトン中性ホルマリン1gの酸化マグネシウム(MgO)を500mlの局方ホルマリンに溶かし上澄液あるいはロ過液をとる。 
注 使用する薬品は、原則としてJIS特級以上のものとする。


別表第五
第1部 表示の方法
項目(記号)表示の方法
1 外観、味及びにおい
(1) 水の色
イ 水色 適宜
ロ 試水の色 適宜
ハ 液の色 適宜
(2) 懸濁物イ 性状 適宜
ロ 色 適宜
ハ 量 大、小、ほとんどなし
(3) 沈殿物イ 質 適宜
ロ 色 適宜
ハ 量 大、小、ほとんどなし
(4) 味適宜
(5) におい適宜
2 天候晴、曇、雨、雪等
3 気温(Ta)単位は℃とし、0.1℃位まで記す。
4 水温(Tw)単位は℃とし、0.1℃位まで記す。
5 pH0.1位まで記し、使用した試薬又は器械を併記する。
6 RpHpHに同じ。なお、測定時の水温を付記する。
7 電導度(λ)単位は10−4mho/cm とし、有効数字は2けた又は3けたとする。
比抵抗(ρw)比抵抗の単位は10Ω—cmとし、有効数字は2けた又は3けたとする。
8 濁度(Tub)有効数字は2けたで、1位以下は切捨てる。この1単位は白陶土を基準とする濁度1度に相当する。
9 透明度(Trp)単位はmとし、0.1m位まで記す。
10 溶存酸素ガス(DO)単位は{O2mg/l 0.01mg位まで記す。}
{酸素飽和度%(表示はO2%)0.1位まで記す。}併用
11 全蒸発残留物(T—Re)単位はmg/lとし、1mg位まで記す。
12 溶解性蒸発残留物(S—Re)単位はmg/lとし、1mg位まで記す。
13 懸濁物(Susp)単位はmg/lとし、1mg位まで記す。
14 ナトリウムイオン(Na+)単位はmg/l及びme/lを併記する。有効数字は2けた又は3けたとする。
15 カリウムイオン(K+)単位はmg/l及びme/lを併記する。有効数字は2けた又は3けたとする。
16 カルシウムイオン(Ca2+単位はmg/l及びme/lを併記する。有効数字は2けた又は3けたとする。
17 マグネシウムイオン(Mg2+単位はmg/l及びme/lを併記する。有効数字は2けた又は3けたとする。
18 EDTA硬度(Hd)単位はme/l及びCaCO3mg/lを併記する。有効数字は2けた又は3けたとする。
19 塩素イオン(Cl−)単位はmg/l及びme/lを併記する。有効数字は2けた又は3けたとする。
20 硫酸イオン(SO42−単位はmg/l及びme/lを併記する。有効数字は2けた又は3けたとする。
21 アルカリ度
pH4.3 アルカリ度(4.3Bx)
pH8.4 アルカリ度(8.4Bx)
単位はme/l及びCaCO3 mg/lを併記する。有効数字は2けた又は3けたとする。
22 酸度
pH4.3酸度(4.3Ax)
pH8.4酸度(8.4Ax)
単位はme/l及びCaCO3 mg/lを併記する。有効数字は2けた又は3けたとする。
23 ケイ酸
 (比色ケイ酸SiO2*)
単位はmg/l及び m molを併記する。有効数字は2けた又は3けたとする。
24 鉄
(酸可溶性鉄Fe*)
単位はmg/l及びμmolを併記する。有効数字は1けた又は2けたとする。
25 リン
(可溶性リンP*)
単位はmg/l及びμmolを併記する。有効数字は1けた又は2けたとする。
26 亜硝酸イオン
(NO−)
単位はmg/l及びμmolを併記する。有効数字は1けた又は2けたとする。(表示は窒素として表わし、記号はNO−—Nとする。)
27 硝酸イオン
(NO−)
単位はmg/l及びμmolを併記する。有効数字は1けた又は2けたとする。(表示は窒素として表わし、記号はNO−—Nとする。)
28 アンモニウムイオン
(NH+)
単位はmg/lおよびμmolを併記する。有効数字は1けた又は2けたとする。(表示は窒素として表わし、記号はNH+—Nとする。)
29 化学的酸素消費量
(COD)
単位はO2mg/l及びme/lを併記する。有効数字は1けたから3けたまでとする。
30 生物化学的酸素消費量
(BOD)
単位はO2mg/l又はppm及びme/lを併記する。
31 バクテリア類
一般細菌数
1ml中の集落数が上位から続けて3個以上の有効数字を含まないように略算して表示する。
大腸菌群1ml中の最確数
32 プランクトン単位はml/1とし、沈殿管の目盛の数値をそのまま読む。なお、懸濁物を含む場合はその旨を付記する。種類は顕微鏡で見て多いものを記す。

第2部 略字、略号及び記号
略字略号及び記号略字略号及び記号の意味
摂氏度
mhoムオー
Ωオーム
cmセンチメートル
メートル
mgミリグラム
グラム
meミリグラム当量
μmolマイクロモル
mmolミリモル
molモル
パーセント
mlミリリツトル
リツトル
O2—%酸素飽和度
塩酸あるいは硫酸
(1+1)

濃塩酸あるいは濃硫酸1容に対し蒸留水0容の溶液
(1+3)濃塩酸あるいは濃硫酸1容に対し蒸留水3容の溶液
(1+5)濃塩酸あるいは濃硫酸1容に対し蒸留水5容の溶液
Ta気温
Tw水温
λ電導度
ρw比抵抗
Tub濁度
Trp透明度
DO溶存酸素ガス
T−Re全蒸発残留物
S−Re溶解性蒸発残留物
Susp懸濁物
Na+ナトリウムイオン
K+カリウムイオン
Ca2+カルシウムイオン
Mg2+マグネシウムイオン
HdEDTA硬度
Cl−塩素イオン
SO42−硫酸イオン
4.3BxpH4.3 アルカリ度
8.4BxpH8.4 アルカリ度
4.3AxpH4.3 酸度
8.4AxpH8.4 酸度
SiO2*比色ケイ酸
Fe*酸可溶性鉄
P*可溶性リン
NO2−—N亜硝酸イオン
NO3−—N硝酸イオン
NH4+—Nアンモニウムイオン
COD化学的酸素消費量
BOD生物化学的酸素消費量
注 略字、略号及び記号は、別表第二、三、四において使用されるものもあわせてあげた。


別表第六
 (略)
別表第七
 (略)
別表第八
第1部 濃度の区分
水質平均値表の項目番号項目階級IIIIIIVVI
       
pH }4.3以下4.4〜5.55.6〜6.56.6〜7.57.6〜8.38.4以上
RpH 
電導度10−4mho/cm0.40以下0.41〜0.800.81〜1.601.61〜3.203.21〜6.406.41以上
比抵抗10Ωcm25以上24.9〜12.612.5〜6.256.25〜3.133.12〜1.561.55以下
濁度 10以下11〜2021〜4041〜8081〜160161以上
溶存酸素ガスO2%10以下11〜4041〜7071〜9091〜110111以上
10全蒸発残留物mg/l}40以下41〜8081〜160161〜320321〜640641以上
11溶解性蒸発残留物mg/l
12懸濁物mg/l10以下11〜2021〜4041〜8081〜160161以上
13ナトリウムイオンme/l}0.10以上0.11〜0.200.21〜0.400.41〜0.800.81〜1.601.61以下
14カリウムイオンme/l
15カルシウムイオンme/l
16マグネシウムイオンme/l
18EDTA硬度me/l
19塩素イオンme/l
20硫酸イオンme/l
((21))アルカリ度me/l
((23))
((24))酸度me/l
((25))
((26))ケイ酸mmol
17陽イオンの合計me/l}0.40以下0.41〜0.800.81〜1.601.61〜3.203.21〜6.406.41以上
((22))陰イオンの合計me/l
((27))mg/l0.10以下0.11〜0.300.31〜0.900.91〜2.72.8〜8.08.1以下
((28))リンmg/l}0.010以下0.011〜0.0300.031〜0.0900.091〜0.270.28〜0.800.81以上
((31))アンモニウムイオン—Nmg/l
((29))亜硝酸イオン—Nmg/l
((30))硝酸イオン—Nmg/l0.02以下0.03〜0.100.11〜0.300.31〜1.01.1〜3.03.1以上
((32))化学的酸素消費量me/l0.10以下0.11〜0.200.21〜0.400.41〜0.800.81〜1.601.61以上

1 さらに細分を必要とする場合は、記号の中に番号を付するなど適宜の方法によつて区分する。
2 比抵抗とは、地下水調査の場合の水比抵抗をいう。

第2部 分布図の様式
(1) 記号
区分記号記号の表示の方法
形状及び大きさ線色彩色
線幅
階級I図 (略) 5.0ミリメートル採水地点の位置に表示し、円の中心を地点上の位置に一致させる。
階級II5.0ミリメートル0.2ミリメートル
階級III5.0ミリメートル 
階級IV5.0ミリメートル だいだい
階級V5.0ミリメートル 
階級VI5.0ミリメートル 
地点番号アラビヤ数字 濃度の階級を表示する記号から右へ2.0 ミリメートル離して記入する。
ゴジツク体0.2ミリメートル
左横書 
字高おおむね4.0ミリメートル 
字隔おおむね1.0ミリメートル 

1 記号の形状、大きさ及び線幅は、印刷する場合を除き、誤解を生じない範囲内において、多少の変更をすることができる。
2 2種以上の項目についてこれを一枚の図に表示する場合は、項目を示す記号を濃度記号の上に記す。


区分地形図上に表示する場合印刷する場合
 黒又はその他の色 
表題〇〇川水系項目別水質分布図(項目名) 
書体直立等線体、左横書 
字大おおむね1センチメートル 
字隔おおむね3ミリメートル 
位置図名のおおむね5ミリメートル上部 
図名基図のままとする。 
調査期間書体直立等線体、左横書 
字大おおむね5ミリメートル 
字隔おおむね1ミリメートル 
位置図郭の端からおおむね2ミリメートル上部で図名の左側 
実施機関名書体直立等線体、左横書 
字大おおむね5ミリメートル 
字隔おおむね1ミリメートル 
位置図郭の端からおおむね2ミリメートル上部で図名の右側 
作成機関名又は作成者氏名書体直立等線体、左横書 
字大おおむね5ミリメートル 
字隔おおむね1ミリメートル 
位置図郭の下辺の左辺から右へ1センチメートル、下辺から2ミリメートル離して記入する。 
記号及びその説明基図の符号の左余白に記載する。基図の符号と同一の場所に記載する。(基図に記載されているものを除く。)


別表第九
水質説明書に記載すべき事項は、次のとおりとする。
1 調査単位地域の概要
2 調査及び分析の方法
3 水質の概要
4 水質の各項目ごとの説明
5 水質の地域的性状及び時間的変動状況等
6 降水量及び流量の表
7 参考文献


附則
この府令は、公布の日から施行する。
附則
昭和49年6月26日
この府令は、公布の日から施行する。
附則
この府令は、公布の日から施行する。
附則
平成12年8月14日
この府令は、内閣法の一部を改正する法律の施行の日(平成十三年一月六日)から施行する。

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