• 独立行政法人空港周辺整備機構に関する省令
    • 第1条 [通則法第八条第三項に規定する主務省令で定める重要な財産]
    • 第2条 [業務方法書に記載すべき事項]
    • 第3条 [中期計画の認可申請等]
    • 第4条 [通則法第三十条第二項第七号の主務省令で定める事項]
    • 第5条 [年度計画の記載事項等]
    • 第6条 [各事業年度に係る業務の実績に関する評価の手続]
    • 第7条 [中期目標の期間の終了後の業務実績報告]
    • 第8条 [中期目標に係る業務の実績に関する評価の手続]
    • 第9条 [会計の原則]
    • 第10条 [収益の獲得が予定されない償却資産]
    • 第11条 [対応する収益の獲得が予定されない資産除去債務に係る除去費用等]
    • 第12条 [譲渡差額を損益計算上の損益に計上しない譲渡取引]
    • 第13条 [財務諸表]
    • 第14条 [財務諸表の閲覧期間]
    • 第15条 [短期借入金の認可の申請]
    • 第16条 [不要財産に係る民間等出資の払戻しの認可の申請]
    • 第17条 [中期計画に定めた不要財産の払戻しの催告に係る通知]
    • 第18条 [催告の方法]
    • 第19条 [民間等出資に係る不要財産の譲渡の報告等]
    • 第20条 [資本金の減少の報告]
    • 第21条 [長期借入金の認可の申請]
    • 第22条 [償還計画の認可の申請]
    • 第23条 [区分経理]
    • 第24条 [積立金の処分に係る申請の添付書類]
    • 第25条 [不動産登記規則の準用]

独立行政法人空港周辺整備機構に関する省令

平成24年3月23日 改正
第1条
【通則法第八条第三項に規定する主務省令で定める重要な財産】
独立行政法人空港周辺整備機構(以下「機構」という。)に係る独立行政法人通則法(以下「通則法」という。)第8条第3項に規定する主務省令で定める重要な財産は、その保有する財産であって、その通則法第46条の2第1項若しくは第2項又は第46条の3第1項の認可に係る申請の日(各項ただし書の場合にあっては、当該財産の処分に関する計画を定めた通則法第30条第1項の中期計画の認可に係る申請の日)における帳簿価額(現金及び預金にあっては、申請の日におけるその額)が五十万円以上のもの(その性質上通則法第46条の2又は第46条の3の規定により処分することが不適当なものを除く。)その他国土交通大臣が定める財産とする。
第2条
【業務方法書に記載すべき事項】
機構に係る通則法第28条第2項の主務省令で定める業務方法書に記載すべき事項は、次のとおりとする。
公共用飛行場周辺における航空機騒音による障害の防止等に関する法律(以下「騒防法」という。)第28条第1項第1号に規定する緑地帯その他の緩衝地帯の造成、管理及び譲渡に関する事項
騒防法第28条第1項第2号に規定する土地の造成、管理及び譲渡に関する事項
騒防法第28条第1項第3号に規定する助成に関する事項
騒防法第28条第1項第4号に規定する損失の補償及び土地の買入れに関する事務に関する事項
騒防法第28条第1項第5号に規定する附帯する業務に関する事項
騒防法第28条第2項に規定する緑地帯その他の緩衝地帯の造成に関する事項
業務の委託に関する基準
競争入札その他の契約に関する事項
その他業務の執行に関して必要な事項
第3条
【中期計画の認可申請等】
機構は、通則法第30条第1項の規定により中期計画の認可を受けようとするときは、当該中期計画を記載した申請書を、中期計画の最初の事業年度開始の日の三十日前までに(機構の成立後最初の中期計画については、機構の成立後遅滞なく)、国土交通大臣に提出しなければならない。
機構は、通則法第30条第1項後段の規定により中期計画の変更の認可を受けようとするときは、変更しようとする事項及びその理由を記載した申請書を国土交通大臣に提出しなければならない。
第4条
【通則法第三十条第二項第七号の主務省令で定める事項】
機構に係る通則法第30条第2項第7号に規定する主務省令で定める業務運営に関する事項は、次に掲げるものとする。ただし、機構の成立後最初の中期計画に係る当該事項については、第1号及び第3号に掲げるものとする。
人事に関する計画
騒防法第29条第1項に規定する積立金の使途
その他当該中期目標を達成するために必要な事項
第5条
【年度計画の記載事項等】
機構に係る通則法第31条第1項の年度計画には、中期計画に定めた事項に関し、当該事業年度において実施すべき事項を記載しなければならない。
機構は、通則法第31条第1項後段の規定により年度計画の変更をしたときは、変更した事項及びその理由を記載した届出書を国土交通大臣に提出しなければならない。
第6条
【各事業年度に係る業務の実績に関する評価の手続】
機構は、通則法第32条第1項の規定により各事業年度における業務の実績について独立行政法人評価委員会の評価を受けようとするときは、当該事業年度の年度計画に定めた項目ごとにその実績を明らかにした報告書を、当該事業年度の終了後三月以内に、国土交通省の独立行政法人評価委員会に提出しなければならない。
第7条
【中期目標の期間の終了後の業務実績報告】
機構に係る通則法第33条の事業報告書には、当該中期目標に定めた項目ごとにその実績を明らかにしなければならない。
第8条
【中期目標に係る業務の実績に関する評価の手続】
機構は、通則法第34条第1項の規定により各中期目標の期間における業務の実績について独立行政法人評価委員会の評価を受けようとするときは、当該中期目標に定めた項目ごとにその実績を明らかにした報告書を、当該中期目標の期間の終了後三月以内に、国土交通省の独立行政法人評価委員会に提出しなければならない。
第9条
【会計の原則】
機構の会計については、この省令の定めるところによるものとし、この省令に定めのないものについては、一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に従うものとする。
金融庁組織令第24条第1項に規定する企業会計審議会により公表された企業会計の基準は、前項に規定する一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に該当するものとする。
平成十一年四月二十七日の中央省庁等改革推進本部決定に基づき行われた独立行政法人の会計に関する研究の成果として公表された基準(第13条において「独立行政法人会計基準」という。)は、この省令の規定に準ずるものとして、第1項に規定する一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に優先して適用されるものとする。
第10条
【収益の獲得が予定されない償却資産】
国土交通大臣は、機構が業務のため取得しようとしている償却資産についてその減価に対応すべき収益の獲得が予定されないと認められる場合には、その取得までの間に限り、当該償却資産を指定することができる。
前項の指定を受けた資産の減価償却については、減価償却費は計上せず、資産の減価額と同額を資本剰余金に対する控除として計上するものとする。
第11条
【対応する収益の獲得が予定されない資産除去債務に係る除去費用等】
国土交通大臣は、機構が業務のため保有し又は取得しようとしている有形固定資産に係る資産除去債務に対応する除去費用に係る費用配分額及び時の経過による資産除去債務の調整額(以下この条において「除去費用等」という。)についてその除去費用等に対応すべき収益の獲得が予定されていないと認められる場合には、当該除去費用等を指定することができる。
第12条
【譲渡差額を損益計算上の損益に計上しない譲渡取引】
国土交通大臣は、機構が通則法第46条の2第2項又は四十六条の三第3項の規定に基づいて行う不要財産の譲渡取引についてその譲渡差額を損益計算上の損益に計上しないことが必要と認められる場合には、当該譲渡取引を指定することができる。
第13条
【財務諸表】
機構に係る通則法第38条第1項に規定する主務省令で定める書類は、独立行政法人会計基準に掲げるキャッシュ・フロー計算書及び行政サービス実施コスト計算書とする。
参照条文
第14条
【財務諸表の閲覧期間】
機構に係る通則法第38条第4項に規定する主務省令で定める期間は、五年とする。
第15条
【短期借入金の認可の申請】
機構は、通則法第45条第1項ただし書の規定により短期借入金の認可を受けようとするとき、又は同条第2項ただし書の規定により短期借入金の借換えの認可を受けようとするときは、次に掲げる事項を記載した申請書を国土交通大臣に提出しなければならない。
借入れを必要とする理由
借入金の額
借入先
借入金の利率
借入金の償還の方法及び期限
利息の支払いの方法及び期限
その他必要な事項
第16条
【不要財産に係る民間等出資の払戻しの認可の申請】
機構は、通則法第46条の3第1項の規定により、民間等出資に係る不要財産について、当該民間等出資に係る不要財産に係る出資者(以下単に「出資者」という。)に対し当該民間等出資に係る不要財産に係る出資額として国土交通大臣が定める額の持分の全部又は一部の払戻しの請求をすることができる旨を催告することについて、同項本文の規定により認可を受けようとするときは、次に掲げる事項を記載した申請書を国土交通大臣に提出しなければならない。
催告に係る不要財産の内容
不要財産であると認められる理由
当該不要財産の取得の日及び申請の日における不要財産の帳簿価額(現金及び預金にあっては、取得の日及び申請の日におけるその額)
当該不要財産の取得に係る出資の内容(出資者が複数ある場合にあっては、出資者ごとの当該不要財産の取得の日における帳簿価額に占める出資額の割合)
催告の内容
不要財産により払戻しをする場合には、不要財産の評価額
通則法第46条の3第3項の規定により主務大臣が定める基準に従い算定した金額により払戻しをする場合には、不要財産の譲渡によって得られる収入の見込額並びに譲渡に要する費用の費目、費目ごとの見込額及びその合計額
前号の場合における譲渡の方法
第7号の場合における譲渡の予定時期
その他必要な事項
国土交通大臣は、前項の申請に係る払戻しの方法が通則法第46条の3第3項の規定により主務大臣が定める基準に従い算定した金額による払戻しである場合において、同条第1項の認可をしたときは、次に掲げる事項を機構に通知するものとする。
通則法第46条の3第1項の規定により当該不要財産に係る出資額として国土交通大臣が定める額の持分
通則法第46条の3第3項の規定により主務大臣が定める基準に従い算定した金額により払戻しをする場合における当該払戻しの見込額
参照条文
第17条
【中期計画に定めた不要財産の払戻しの催告に係る通知】
機構は、通則法第44条第3項の中期計画において通則法第30条第2項第4号の2の計画を定めた場合において、通則法第46条の3第1項の規定により、民間等出資に係る不要財産について、出資者に対し当該民間等出資に係る不要財産に係る出資額として国土交通大臣が定める額の持分の全部又は一部の払戻しの請求をすることができる旨を催告しようとするときは、前条第1項各号に掲げる事項を国土交通大臣に通知しなければならない。
国土交通大臣は、前項の通知を受けたときは、遅滞なく、財務大臣にその旨を通知するものとする。
第18条
【催告の方法】
機構は、通則法第46条の3第1項の規定により催告しようとするときは、次に掲げる事項を記載した書面を交付し、又は当該事項を電磁的方法(電子的方法、磁気的方法その他人の知覚によっては認識することができない方法をいう。)により提供しなければならない。
催告に係る不要財産の内容
通則法第46条の3第1項の規定に基づき当該民間等出資に係る不要財産に係る出資額として主務大臣が定める額の持分の全部又は一部の払戻しの請求をすることができる旨
通則法第46条の3第1項に規定する払戻しについて、次に掲げる方法のうちいずれの方法によるかの別
不要財産により払戻しをすること
通則法第46条の3第3項の規定により主務大臣が定める基準に従い算定した金額により払戻しをすること
払戻しを行う予定時期
第3号ロの方法による払戻しの場合における払戻しの見込額
前項の規定により催告するに際し、当該不要財産の評価額が当該不要財産の帳簿価額を超えることその他の事情があるため、払戻しの方法が同項第3号イの方法により難い場合には、その旨を当該催告の相手方に対し、通知するものとする。
第19条
【民間等出資に係る不要財産の譲渡の報告等】
機構は、通則法第46条の3第3項の規定により民間等出資に係る不要財産の譲渡を行ったときは、遅滞なく、次に掲げる事項を記載した報告書を国土交通大臣に提出するものとする。
当該不要財産の内容
譲渡によって得られた収入の額
譲渡に要した費用の費目、費目ごとの金額及びその合計額
譲渡した時期
通則法第46条の3第2項の規定により払戻しを請求された持分の額
前項の報告書には、同項各号に掲げる事項を証する書類を添付するものとする。
国土交通大臣は、第1項の報告書の提出を受けたときは、通則法第46条の3第3項の規定により主務大臣が定める基準に従い算定した金額(当該算定した金額が第1項第5号の持分の額に満たない場合にあっては、当該算定した金額及び通則法第46条の3第3項の規定により当該持分のうち国土交通大臣が定める額の持分)を機構に通知するものとする。
機構は、前項の通知を受けたときは、遅滞なく、同項の規定により通知された金額により、第1項第5号の持分(当該通知された金額が当該持分の額に満たない場合にあっては、前項の規定により通知された額の持分)を、当該請求をした出資者に払い戻すものとする。
第20条
【資本金の減少の報告】
機構は、通則法第46条の3第4項の規定により資本金を減少したときは、遅滞なく、その旨を国土交通大臣に報告するものとする。
第21条
【長期借入金の認可の申請】
機構は、騒防法第30条第1項の規定により長期借入金の認可を受けようとするときは、次に掲げる事項を記載した申請書を国土交通大臣に提出しなければならない。
借入れを必要とする理由
借入金の額
借入先
借入金の利率
借入金の償還の方法及び期限
利息の支払いの方法及び期限
その他必要な事項
第22条
【償還計画の認可の申請】
機構は、騒防法第32条第1項の規定により償還計画の認可を受けようとするときは、通則法第31条第1項前段の規定により年度計画を届け出た後遅滞なく、次に掲げる事項を記載した申請書を国土交通大臣に提出しなければならない。ただし、償還計画の変更の認可を受けようとするときは、その都度提出しなければならない。
長期借入金の総額及び当該事業年度における借入見込額並びにその借入先
空港周辺整備債券の総額及び当該事業年度において発行するものの引受けの見込み
長期借入金及び空港周辺整備債券の償還の方法及び期限
その他必要な事項
第23条
【区分経理】
機構の経理は、次に掲げる業務に係る各経理単位に区分して行うものとする。
騒防法第28条第1項第2号に掲げる業務及びこれに附帯する業務
騒防法第28条第1項第1号に掲げる業務のうち周辺整備空港の設置者又は地方公共団体の委託により行う業務並びに同項第4号及び同条第2項に掲げる業務並びにこれらに附帯する業務
その他の業務
第24条
【積立金の処分に係る申請の添付書類】
独立行政法人の組織、運営及び管理に係る共通的な事項に関する政令(以下「令」という。)第5条第2項に規定する添付書類は、次に掲げるものとする。
令第5条第1項の期間最後の事業年度(以下単に「期間最後の事業年度」という。)の事業年度末の貸借対照表
期間最後の事業年度の損益計算書
期間最後の事業年度の事業年度末の利益の処分に関する書類
承認を受けようとする金額の計算の基礎を明らかにした書類
第25条
【不動産登記規則の準用】
不動産登記規則第43条第1項第4号第51条第8項第65条第9項第68条第10項及び第70条第7項において準用する場合を含む。)、第63条の2第1項及び第3項第64条第1項第1号及び第4号並びに第182条第2項の規定については、機構を国の行政機関とみなして、これらの規定を準用する。
附則
この省令は、公布の日から施行する。
関西国際空港及び大阪国際空港の一体的かつ効率的な設置及び管理に関する法律施行規則(以下「設置管理法施行規則」という。)附則第十二条の規定による改正後の独立行政法人空港周辺整備機構に関する省令第二十三条の規定は、設置管理法施行規則の施行の日以後に開始する事業年度に係る経理の区分について適用し、同日前に開始した事業年度に係る経理の区分については、なお従前の例による。
関西国際空港及び大阪国際空港の一体的かつ効率的な設置及び管理に関する法律附則第五条第六項の規定により機構が行う株式の引受け、同条第九項の規定により機構が行う出資、同条第十一項の規定により機構が行う株式の政府への無償譲渡、同法附則第六条第三項の規定により新関西国際空港株式会社が行う機構の権利及び義務の承継並びに同条第六項の規定による機構の資本金の減少に係る機構の資本取引及び損益取引は、同法の施行の日において行われるものとし、当該損益取引は、機構の損益計算には含まれないものとする。
附則
平成17年3月7日
第1条
(施行期日)
この省令は、公布の日から施行する。
第10条
(独立行政法人空港周辺整備機構に関する省令の一部改正に伴う経過措置)
不動産登記規則附則第十五条第四項第一号及び第三号の規定については、独立行政法人空港周辺整備機構を国の行政機関とみなして、これらの規定を準用する。
附則
平成22年11月26日
第1条
(施行期日)
この省令は、独立行政法人通則法の一部を改正する法律の施行の日(平成二十二年十一月二十七日)から施行する。
附則
平成24年3月23日
第1条
(施行期日)
この省令は、法の施行の日(平成二十四年七月一日)から施行する。

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