四半期財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関する規則
平成25年10月28日 改正
第1条
【適用の一般原則】
2
金融庁組織令第24条第1項に規定する企業会計審議会により公表された企業会計の基準は、
前項に規定する一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に該当するものとする。
3
財務諸表等規則
第1条第3項に規定する金融庁長官が定める企業会計の基準は、
第1項に規定する一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に該当するものとする。
第1条の2
【適用の特例】
法第2条第1項第5号又は
第9号に掲げる有価証券の発行者(
同条第5項に規定する発行者をいう。)のうち、次に掲げる要件の全てを満たす株式会社(以下「特定会社」という。)が提出する四半期財務諸表の用語、様式及び作成方法は、
第6章の定めるところによることができる。
①
次に掲げる要件のいずれかを満たすこと。
イ
法第5条第1項の規定に基づき提出した有価証券届出書(当四半期会計期間の属する事業年度の直前の事業年度(以下「前事業年度」という。)に係る財務諸表を記載している場合に限る。)又は
法第24条第1項若しくは
第3項の規定に基づき提出した有価証券報告書(前事業年度に係る財務諸表を記載している場合に限る。)において、財務諸表の適正性を確保するための特段の取組みに係る記載を行っていること。
②
指定国際会計基準に関する十分な知識を有する役員又は使用人を置いており、指定国際会計基準に基づいて四半期財務諸表を適正に作成することができる体制を整備していること。
第2条
【外国会社の特例】
外国会社(財務諸表等規則
第1条の3に規定する外国会社をいう。
第7章において同じ。)が提出する財務書類のうち、四半期財務書類の用語、様式及び作成方法は、
同章の定めるところによるものとする。
第3条
【定義】
この規則において次の各号に掲げる用語の意義は、当該各号に定めるところによる。
②
財務諸表財務諸表等規則
第1条第1項に規定する財務諸表をいう。
④
四半期会計期間 事業年度が三月を超える場合に、当該年度の期間を三月ごとに区分した期間(当該各期間のうち最後の期間を除く。)をいう。
⑤
四半期連結会計期間 連結会計年度が三月を超える場合に、当該連結会計年度の期間を三月ごとに区分した期間(当該各期間のうち最後の期間を除く。)をいう。
⑥
四半期累計期間 事業年度の開始の日から四半期会計期間の末日までの期間をいう。
⑦
四半期連結累計期間 連結会計年度の開始の日から四半期連結会計期間の末日までの期間をいう。
⑧
キャッシュ・フロー
次号に規定する資金の増加又は減少をいう。
⑨
資金 現金(当座預金、普通預金その他預金者が一定の期間を経ることなく引き出すことができる預金を含む。
第75条及び
第77条において同じ。)及び現金同等物(容易に換金することが可能であり、かつ、価値の変動のリスクが低い短期的な投資をいう。
第75条及び
第77条において同じ。)の合計額をいう。
⑪
売買目的有価証券財務諸表等規則
第8条第20項に規定する有価証券をいう。
⑭
自己株式 四半期財務諸表提出会社が保有する四半期財務諸表提出会社の株式をいう。
27号
共通支配下の取引等財務諸表等規則
第8条第37項に規定する共通支配下の取引等をいう。
32号
資産除去債務財務諸表等規則
第8条第42項に規定する資産除去債務をいう。
33号
会計方針 四半期財務諸表の作成に当たって採用した会計処理の原則及び手続をいう。
34号
表示方法 四半期財務諸表の作成に当たって採用した表示の方法をいう。
35号
会計上の見積り 資産、負債、収益及び費用等の額に不確実性がある場合において、四半期財務諸表作成時に入手可能な情報に基づき、それらの合理的な金額を算定することをいう。
36号
会計方針の変更 一般に公正妥当と認められる会計方針を他の一般に公正妥当と認められる会計方針に変更することをいう。
37号
会計上の見積りの変更 新たに入手可能となった情報に基づき、前事業年度以前の財務諸表又は直前の四半期会計期間以前若しくは直前の四半期累計期間以前の四半期財務諸表の作成に当たって行った会計上の見積りを変更することをいう。
38号
誤謬 その原因となる行為が意図的であるか否かにかかわらず、四半期財務諸表作成時又は財務諸表作成時に入手可能な情報を使用しなかったこと又は誤って使用したことにより生じた誤りをいう。
39号
遡及適用 新たな会計方針を前事業年度以前の財務諸表並びに直前の四半期会計期間以前及び直前の四半期累計期間以前の四半期財務諸表に遡って適用したと仮定して会計処理を行うことをいう。
40号
修正再表示 前事業年度以前の財務諸表又は直前の四半期会計期間以前若しくは直前の四半期累計期間以前の四半期財務諸表における誤謬の訂正を財務諸表又は四半期財務諸表に反映することをいう。
第4条
【四半期財務諸表作成の一般原則】
1
四半期財務諸表は、原則として財務諸表の作成に当たって適用される会計処理の原則及び手続に準拠して作成されなければならない。
2
前事業年度に係る財務諸表及び直前の四半期会計期間又は当該四半期会計期間における四半期累計期間に係る四半期財務諸表の作成のために採用した会計処理の原則及び手続は、正当な理由により変更を行う場合を除き、当四半期会計期間において継続して適用しなければならない。
3
四半期財務諸表の表示方法は、正当な理由により変更を行う場合を除き、継続して適用しなければならない。
第4条の2
【四半期キャッシュ・フロー計算書】
1
四半期財務諸表提出会社は、第二・四半期累計期間(事業年度の開始の日から当該事業年度の最初の四半期会計期間(以下「第一・四半期会計期間」という。)の翌四半期会計期間(以下「第二・四半期会計期間」という。)の末日までの期間をいう。)に係る四半期キャッシュ・フロー計算書を作成しなければならない。
2
四半期財務諸表提出会社は、第一・四半期累計期間(事業年度の開始の日から第一・四半期会計期間の末日までの期間をいう。以下同じ。)に係る四半期キャッシュ・フロー計算書を作成することができる。
3
四半期財務諸表提出会社は、第一・四半期累計期間に係る四半期キャッシュ・フロー計算書を作成する場合には、第三・四半期累計期間(事業年度の開始の日から第二・四半期会計期間の翌四半期会計期間(以下「第三・四半期会計期間」という。)の末日までの期間をいう。以下同じ。)に係る四半期キャッシュ・フロー計算書を作成しなければならない。
4
前項の規定にかかわらず、第三・四半期会計期間において大規模な企業結合が行われたことその他の事情により、第三・四半期キャッシュ・フロー計算書を作成することが実務上困難なときは、当該第三・四半期キャッシュ・フロー計算書の作成を要しない。この場合においては、当該第三・四半期キャッシュ・フロー計算書を作成することができない旨及びその理由を注記しなければならない。
第4条の3
【比較情報の作成】
当四半期会計期間及び当四半期累計期間に係る四半期財務諸表は、当該四半期財務諸表の一部を構成するものとして比較情報(次の各号に掲げる四半期財務諸表の区分に応じ、当該四半期財務諸表に記載された事項に対応するものとして当該各号に定める事項)を含めて作成しなければならない。
②
四半期損益計算書 前事業年度の対応する四半期会計期間及び四半期累計期間に係る事項
③
四半期キャッシュ・フロー計算書 前事業年度の対応する四半期累計期間に係る事項
第5条
【会計基準等の改正等に伴う会計方針の変更に関する注記】
1
会計基準等(財務諸表等規則
第8条の3第1項本文に規定する会計基準等をいう。以下同じ。)の改正等(
同項本文に規定する会計基準等の改正等をいう。
次条において同じ。)に伴い重要な会計方針の変更を行った場合(当該会計基準等に遡及適用に係る経過措置が規定されていない場合に限る。)には、次に掲げる事項を注記しなければならない。
③
税引前四半期純損益金額に対する前事業年度の対応する四半期累計期間における影響額及びその他の重要な項目に対する影響額
2
前項の規定にかかわらず、遡及適用に係る原則的な取扱い(財務諸表等規則
第8条の3第2項本文に規定する遡及適用に係る原則的な取扱いをいう。以下同じ。)が実務上不可能な場合には、次に掲げる事項を注記しなければならない。
③
税引前四半期純損益金額に対する影響額及びその他の重要な項目に対する影響額
④
遡及適用に係る原則的な取扱いが実務上不可能な理由
3
会計基準等に規定されている遡及適用に関する経過措置に従って会計処理を行った場合において、遡及適用を行っていないときは、次に掲げる事項を注記しなければならない。
③
当該経過措置に従って会計処理を行った旨及び当該経過措置の概要
④
税引前四半期純損益金額に対する影響額及びその他の重要な項目に対する影響額
4
第2項第3号及び
前項第4号に規定する影響額について、適時に、正確な影響額を算定することが困難な場合には、適当な方法により概算額を記載することができる。
5
第1項から
第3項までの規定による注記は、会計方針の変更を行った四半期会計期間に係る事業年度に属する四半期会計期間において、記載しなければならない。
第5条の2
【会計基準等の改正等以外の正当な理由による会計方針の変更に関する注記】
1
第一・四半期会計期間に会計基準等の改正等以外の正当な理由により重要な会計方針の変更を行った場合には、次に掲げる事項を注記しなければならない。
③
税引前四半期純損益金額に対する前事業年度の対応する四半期累計期間における影響額及びその他の重要な項目に対する影響額
2
第二・四半期会計期間以降に会計基準等の改正等以外の正当な理由により重要な会計方針の変更を行った場合には、
前項の規定による注記に加え、第二・四半期会計期間以降に会計方針の変更を行った旨及びその正当な理由を注記しなければならない。
3
前二項の規定にかかわらず、遡及適用に係る原則的な取扱いが実務上不可能な場合には、次に掲げる事項を注記しなければならない。
③
税引前四半期純損益金額に対する影響額及びその他の重要な項目に対する影響額
④
遡及適用に係る原則的な取扱いが実務上不可能な理由
4
前項第3号に規定する影響額について、適時に、正確な影響額を算定することが困難な場合には、適当な方法により概算額を記載することができる。
5
第1項から
第3項までの規定による注記は、会計方針の変更を行った四半期会計期間に係る事業年度に属する四半期会計期間において、注記しなければならない。
6
前事業年度の第二・四半期会計期間以降に会計基準等の改正等以外の正当な理由により重要な会計方針の変更を行っており、かつ、当事業年度に属する四半期会計期間に係る四半期財務諸表に含まれる比較情報に適用した会計方針と前事業年度の対応する四半期会計期間に係る四半期財務諸表に適用した会計方針との間に相違がみられる場合には、その旨を注記しなければならない。
第5条の3
【会計上の見積りの変更に関する注記】
1
会計上の見積りについて重要な変更を行った場合には、次に掲げる事項を注記しなければならない。
②
税引前四半期純損益金額に対する影響額及びその他の重要な項目に対する影響額
2
前項第2号に規定する影響額について、適時に、正確な影響額を算定することが困難な場合には、適当な方法により概算額を記載することができる。
3
第1項の規定による注記は、会計上の見積りについて重要な変更を行った四半期会計期間に係る事業年度に属する四半期会計期間において、記載しなければならない。
第5条の4
【会計方針の変更を会計上の見積りの変更と区別することが困難な場合の注記】
1
第一・四半期会計期間に重要な会計方針の変更を行った場合において、当該重要な会計方針の変更を会計上の見積りの変更と区別することが困難なときは、次に掲げる事項を注記しなければならない。
③
税引前四半期純損益金額に対する影響額及びその他の重要な項目に対する影響額
2
第二・四半期会計期間以降に重要な会計方針の変更を行った場合において、当該重要な会計方針の変更を会計上の見積りの変更と区別することが困難なときは、
前項の規定による注記に加え、第二・四半期会計期間以降に会計方針の変更を行った旨及びその正当な理由を注記しなければならない。
3
第1項第3号に規定する影響額について、適時に、正確な影響額を算定することが困難な場合には、適当な方法により概算額を記載することができる。
4
第1項及び
第2項の規定による注記は、重要な会計方針の変更を行った四半期会計期間に係る事業年度に属する四半期会計期間において、記載しなければならない。
第5条の5
【修正再表示に関する注記】
修正再表示を行った場合には、次に掲げる事項を注記しなければならない。ただし、重要性の乏しいものについては、注記を省略することができる。
②
税引前四半期純損益金額に対する前事業年度の対応する四半期累計期間における影響額及びその他の重要な項目に対する影響額
第7条
【四半期財務諸表の作成に特有の会計処理に関する注記】
一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に従い、四半期財務諸表の作成に特有の会計処理を適用した場合には、その旨及びその内容を注記しなければならない。ただし、重要性が乏しい場合には、注記を省略することができる。
第8条
【重要な後発事象の注記】
四半期貸借対照表日後、四半期財務諸表提出会社の当該四半期財務諸表に係る四半期会計期間が属する事業年度(当該四半期会計期間における四半期累計期間を除く。)以降の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を及ぼす事象が発生したときは、当該事象を注記しなければならない。
第8条の2
【金融商品に関する注記】
1
金融商品については、当該金融商品に関する四半期貸借対照表の科目ごとに、会社の事業の運営において重要なものとなっており、かつ、四半期貸借対照表計上額その他の金額に前事業年度の末日に比して著しい変動が認められる場合には、四半期貸借対照表の科目ごとの四半期貸借対照表日における四半期貸借対照表計上額、時価及び当該四半期貸借対照表計上額と当該時価との差額並びに当該時価の算定方法を注記しなければならない。ただし、当該四半期貸借対照表計上額と時価との差額及び前事業年度に係る貸借対照表計上額と時価との差額に重要性が乏しい場合には、注記を省略することができる。
2
前項本文の規定にかかわらず、四半期貸借対照表の科目ごとの四半期貸借対照表日における金融商品の時価について、適時に、正確な金額を算定することが困難な場合には、概算額を記載することができる。
3
第1項本文及び
前項の規定にかかわらず、四半期貸借対照表日における時価の把握が極めて困難な場合には、
第1項本文に定める事項に代えて、その旨、その理由、当該金融商品の概要及び四半期貸借対照表計上額を記載することができる。
第9条
【有価証券に関する注記】
前条に定める事項のほか、有価証券(次の各号に掲げる有価証券に限る。)については、当該有価証券が会社の事業の運営において重要なものとなっており、かつ、当該有価証券の四半期貸借対照表計上額その他の金額に前事業年度の末日に比して著しい変動が認められる場合には、次の各号に掲げる有価証券の区分に応じ、当該各号に定める事項を注記しなければならない。ただし、適時に、正確な金額を算定することが困難な場合には、概算額を記載することができる。
①
満期保有目的の債券 次に掲げる事項
イ
四半期貸借対照表日における四半期貸借対照表計上額
ハ
四半期貸借対照表日における四半期貸借対照表計上額と時価との差額
②
その他有価証券 株式、債券その他の有価証券の種類ごとの次に掲げる事項
ロ
四半期貸借対照表日における四半期貸借対照表計上額
ハ
四半期貸借対照表日における四半期貸借対照表計上額と取得原価との差額
第10条
【デリバティブ取引に関する注記】
1
第8条の2に定める事項のほか、デリバティブ取引(ヘッジ会計が適用されているものを除くことができる。)については、当該取引が会社の事業の運営において重要なものとなっており、かつ、当該取引の契約額その他の金額に前事業年度の末日に比して著しい変動が認められる場合には、通貨、金利、株式、債券及び商品その他の取引の対象物の種類ごとの四半期貸借対照表日における契約額又は契約において定められた元本相当額、時価及び評価損益を注記しなければならない。ただし、適時に、正確な金額を算定することが困難な場合には、概算額を記載することができる。
2
前項に定める事項は、先物取引、オプション取引、先渡取引、スワップ取引及びその他のデリバティブ取引その他の取引の種類に区分して記載しなければならない。
第10条の2
【金融商品に関する注記等の特例】
第8条の2、
第9条及び
第10条第1項の規定にかかわらず、財務諸表提出会社(総資産の大部分を金融資産が占め、かつ、総負債の大部分を金融負債及び保険契約から生じる負債が占める場合を除く。)は、第一・四半期会計期間及び第三・四半期会計期間において、これらの規定による注記を省略することができる。
第11条
【税効果会計の適用】
法人税その他利益に関連する金額を課税標準として課される租税(以下「法人税等」という。)については、税効果会計(四半期貸借対照表に計上されている資産及び負債の金額と課税所得の計算の結果算定された資産及び負債の金額との間に差異がある場合において、当該差異に係る法人税等の金額を適切に期間配分することにより、法人税等を控除する前の四半期純利益の金額と法人税等の金額を合理的に対応させるための会計処理をいう。以下同じ。)を適用して四半期財務諸表を作成しなければならない。
第12条
【持分法損益等の注記】
関連会社(財務諸表等規則
第8条第5項及び
第6項の規定により四半期連結財務諸表提出会社の関連会社とされる者をいう。以下この項において同じ。)を有している場合には、当該関連会社に対する投資の金額並びに当該投資に対して持分法(
連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則第2条第8号に規定する方法をいう。)を適用した場合の投資の金額及び投資利益又は投資損失の金額を注記しなければならない。ただし、損益及び利益剰余金その他の項目からみて重要性の乏しい関連会社を除外することができる。
第15条
【取得による企業結合が行われた場合の注記】
1
当四半期会計期間において他の企業又は企業を構成する事業の取得による企業結合が行われた場合(
次条第1項に定める場合を除く。)には、次に掲げる事項を注記しなければならない。ただし、当該企業結合に係る取引に重要性が乏しい場合には、注記を省略することができる。
②
四半期累計期間に係る四半期損益計算書に含まれる被取得企業又は取得した事業の業績の期間
③
被取得企業又は取得した事業の取得原価及びその内訳
④
取得の対価として株式を交付した場合には、株式の種類別の交換比率及びその算定方法並びに交付又は交付予定の株式数
⑤
発生したのれんの金額、発生原因、償却方法及び償却期間又は負ののれん発生益の金額及び発生原因
⑥
前号に掲げる発生したのれんの金額又は負ののれん発生益の金額が暫定的に算定された金額である場合には、その旨
2
前項ただし書の規定にかかわらず、当四半期会計期間における個々の企業結合に係る取引に重要性は乏しいが、当四半期会計期間における複数の企業結合に係る取引全体に重要性がある場合には、
同項第1号及び
第3号から
第6号までに掲げる事項を当該企業結合に係る取引全体について注記しなければならない。
第16条
【逆取得となる企業結合が行われた場合の注記】
1
当四半期会計期間において逆取得となる企業結合が行われた場合には、
前条第1項第1号から
第6号までに掲げる事項に準ずる事項並びに当該企業結合にパーチェス法を適用したとしたときに四半期貸借対照表及び四半期損益計算書に及ぼす影響の概算額を注記しなければならない。
2
前項の規定により注記した場合は、企業結合が行われた四半期会計期間の翌四半期会計期間以降においても、影響の概算額の重要性が乏しくなった場合を除き、継続的に注記しなければならない。
3
前二項の規定にかかわらず、財務諸表等規則
第8条の18第3項第2号又は
第3号に掲げる企業結合において、
同項第2号又は
第3号に定める企業が連結財務諸表を作成している場合には、記載することを要しない。この場合には、その旨を記載しなければならない。
第17条
【共通支配下の取引等の注記】
1
当四半期会計期間において共通支配下の取引等が行われた場合には、次に掲げる事項を注記しなければならない。
2
前項の規定にかかわらず、共通支配下の取引等に重要性が乏しい場合には、注記を省略することができる。ただし、当四半期会計期間における個々の共通支配下の取引等に重要性は乏しいが、当四半期会計期間における複数の共通支配下の取引等全体に重要性がある場合には、
同項各号に掲げる事項を当該企業結合に係る取引全体について注記しなければならない。
3
子会社(財務諸表等規則
第8条第3項に規定する子会社をいう。以下この項において同じ。)が親会社(
同項に規定する親会社をいう。以下この項において同じ。)を吸収合併した場合で、子会社が四半期連結財務諸表を作成していないときは、親会社が子会社を吸収合併したものとした場合の四半期貸借対照表及び当四半期会計期間における四半期累計期間に係る四半期損益計算書に及ぼす影響の概算額を注記しなければならない。
4
前項の規定により注記した場合は、企業結合が行われた四半期会計期間の翌四半期会計期間以降においても、影響の概算額の重要性が乏しくなった場合を除き、注記しなければならない。
第18条
【共同支配企業の形成の注記】
1
当四半期会計期間において共同支配企業の形成(財務諸表等規則
第8条の22第1項に規定する共同支配企業の形成をいう。以下この条及び
次条第1項において同じ。)を行った場合には、
前条第1項第1号及び
第2号に掲げる事項に準ずる事項を記載しなければならない。この場合において、
同項第1号に掲げる事項に準ずる事項を記載するときは、企業結合を共同支配企業の形成と判定した理由を記載しなければならない。
2
前項の規定にかかわらず、共同支配企業の形成に係る取引に重要性が乏しい場合には、注記を省略することができる。ただし、当四半期会計期間における個々の共同支配企業の形成に係る取引に重要性は乏しいが、当四半期会計期間における複数の共同支配企業の形成に係る取引全体に重要性がある場合には、
同項に定める事項を当該企業結合に係る取引全体について注記しなければならない。
第19条
【事業分離における分離元企業の注記】
1
当四半期会計期間において重要な事業分離が行われ、当該事業分離が共通支配下の取引等及び共同支配企業の形成に該当しない場合には、分離元企業は、次に掲げる事項を注記しなければならない。
②
実施した会計処理の概要としてイ又はロに定める事項
イ
移転損益を認識した場合には、その金額、移転した事業に係る資産及び負債の適正な帳簿価額並びにその主な内訳
ロ
移転損益を認識しなかった場合には、その旨、受取対価の種類、移転した事業に係る資産及び負債の適正な帳簿価額並びにその主な内訳
③
分離した事業が含まれていた報告セグメント(
第22条の3第1項に規定する報告セグメントをいう。)の名称
④
四半期累計期間に係る四半期損益計算書に計上されている分離した事業に係る損益の概算額
⑤
移転損益を認識した事業分離において分離先企業の株式を子会社株式又は関連会社株式として保有する以外に、継続的関与がある場合には、当該継続的関与の概要
2
前項第5号に掲げる事項は、当該継続的関与が軽微な場合には、注記を省略することができる。
3
当四半期会計期間における個々の事業分離に係る取引に重要性は乏しいが、当四半期会計期間における複数の事業分離に係る取引全体に重要性がある場合には、
第1項の規定にかかわらず、
同項第1号及び
第2号に掲げる事項を当該事業分離に係る取引全体について注記しなければならない。
第20条
【事業分離における分離先企業の注記】
分離先企業は、事業分離が企業結合に該当しない場合は、次に掲げる事項を注記しなければならない。
③
分離元企業から引き継いだ資産、負債及び純資産の内訳
第21条
【継続企業の前提に関する注記】
四半期貸借対照表日において、企業が将来にわたって事業活動を継続するとの前提(以下「継続企業の前提」という。)に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況が存在する場合であって、当該事象又は状況を解消し、又は改善するための対応をしてもなお継続企業の前提に関する重要な不確実性が認められるときは、次に掲げる事項を注記しなければならない。ただし、四半期貸借対照表日後において、当該重要な不確実性が認められなくなった場合は、注記することを要しない。
②
当該事象又は状況を解消し、又は改善するための対応策
④
当該重要な不確実性の影響を四半期財務諸表に反映しているか否かの別
第22条
【追加情報の注記】
この規則において特に定める注記のほか、四半期財務諸表提出会社の利害関係人が、四半期財務諸表に係る四半期会計期間が属する事業年度に関する会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況について適正な判断を行うために必要と認められる事項があるときは、当該事項を注記しなければならない。
第22条の2
【セグメント情報等の注記】
1
企業を構成する一定の単位(以下「報告セグメント」という。)に関する情報(以下「セグメント情報」という。)については、次に掲げる事項を様式
第1号に定めるところにより注記しなければならない。
①
報告セグメントごとの売上高及び利益又は損失の金額
②
前号に掲げる利益又は損失の金額の合計額と当該項目に相当する科目ごとの四半期損益計算書計上額との差額及び当該差額の主な内容
③
報告セグメントごとの資産の金額が変動する要因となった事象の概要(前事業年度の末日に比して著しい変動が認められる場合に限る。)
2
当四半期会計期間(当該事業年度に属する四半期会計期間のうち当四半期会計期間前のものを含む。)において報告セグメントの変更又は報告セグメントに係る利益若しくは損失の金額の算定方法(
次項及び
第4項において「報告セグメントに係る算定方法」という。)の重要な変更があった場合には、その内容を注記しなければならない。
3
当該事業年度の第二・四半期会計期間以降において報告セグメントの変更又は報告セグメントに係る算定方法の重要な変更があった場合には、
前項の規定による注記に加え、第二・四半期会計期間以降に変更した旨及びその理由を注記しなければならない。
4
前事業年度において報告セグメントの変更又は報告セグメントに係る算定方法の重要な変更があり、かつ、前事業年度の対応する四半期会計期間における報告セグメント又は報告セグメントに係る算定方法と当四半期会計期間におけるこれらの事項との間に相違がみられる場合には、その旨並びに前事業年度の対応する四半期累計期間に係る
第1項第1号及び
第2号に掲げる金額(当四半期会計期間における報告セグメント及び報告セグメントに係る算定方法に基づいて算定したものに限る。)を注記しなければならない。
5
前項の場合において、正確な金額を算定することが困難なときは、
同項に規定する金額に代えて、適当な方法により概算額を注記することができる。ただし、金額を算定することが困難な場合には、
同項に規定する金額に代えて、その旨及びその理由を注記することができる。
6
当四半期会計期間において、固定資産に係る重要な減損損失を認識した場合、のれんの金額に重要な変動が生じた場合又は重要な負ののれん発生益を認識した場合には、報告セグメントごとにその概要を注記しなければならない。
第22条の3
【四半期キャッシュ・フロー計算書を作成しない場合の注記】
第一・四半期累計期間及び第三・四半期累計期間に係る四半期キャッシュ・フロー計算書を作成しない場合には、次に掲げる事項を注記しなければならない。ただし、重要性の乏しいものについては、注記を省略することができる。
①
当四半期累計期間に係る減価償却費(のれんを除く無形固定資産に係る償却費を含む。)
第23条
【注記の方法】
1
第5条から
第5条の5まで及び
第7条の規定による注記は、四半期キャッシュ・フロー計算書の次に記載しなければならない。ただし、第一・四半期累計期間及び第三・四半期累計期間に係る四半期キャッシュ・フロー計算書を作成しない場合には、第一・四半期累計期間及び第三・四半期累計期間に係る四半期損益計算書(第三・四半期会計期間に係る四半期損益計算書を作成する場合には、当該第三・四半期会計期間に係る四半期損益計算書)の次に記載しなければならない。
2
この規則(
第5条から
第5条の5まで及び
第7条を除く。)の規定による注記は、脚注(当該注記に係る事項が記載されている四半期財務諸表中の表又は計算書の末尾に記載することをいう。
第87条において同じ。)として記載することが適当と認められるものを除き、
第5条から
第5条の5まで及び
第7条の規定による注記の次に記載しなければならない。ただし、これらの規定による注記と関係がある事項については、これと併せて記載することができる。
3
第21条の規定による注記は、
前項の規定にかかわらず、四半期キャッシュ・フロー計算書の次に記載しなければならない。ただし、第一・四半期累計期間及び第三・四半期累計期間に係る四半期キャッシュ・フロー計算書を作成しない場合には、第一・四半期累計期間及び第三・四半期累計期間に係る四半期損益計算書(第三・四半期会計期間に係る四半期損益計算書を作成する場合には、当該第三・四半期会計期間に係る四半期損益計算書)の次に記載しなければならない。
5
この規則の規定により特定の科目に関係ある注記を記載する場合には、当該科目に記号を付記する方法その他これに類する方法によって、当該注記との関連を明らかにしなければならない。
第24条
【金額の表示の単位】
四半期財務諸表に掲記される科目その他の事項の金額は、百万円単位又は千円単位をもって表示するものとする。
第25条
【四半期貸借対照表の記載方法】
1
四半期貸借対照表の記載方法は、この章の定めるところによる。
2
四半期貸借対照表は、様式
第2号により記載するものとする。
第26条
【資産、負債及び純資産の分類記載】
資産、負債及び純資産は、それぞれ資産の部、負債の部及び純資産の部に分類して記載しなければならない。
第27条
【科目の記載の配列】
資産及び負債の科目の記載の配列は、流動性配列法によるものとする。
第28条
【資産の分類】
資産は、流動資産、固定資産及び繰延資産に分類し、更に、固定資産に属する資産は、有形固定資産、無形固定資産及び投資その他の資産に分類して記載しなければならない。
第30条
【流動資産の区分表示】
1
流動資産に属する資産は、次に掲げる項目の区分に従い、当該資産を示す名称を付した科目をもって掲記しなければならない。ただし、当該項目に属する資産の金額が資産の総額の百分の一以下のもので、他の項目に属する資産と一括して表示することが適当であると認められるものについては、適当な名称を付した科目をもって一括して掲記することができる。
2
前項の規定は、
同項各号に掲げる項目に属する資産で、別に表示することが適当であると認められるものについて、当該資産を示す名称を付した科目をもって別に掲記することを妨げない。
3
第1項第7号に掲げる項目に属する資産のうち、その金額が資産の総額の百分の十を超えるもの又は資産の総額の百分の十以下であっても区分して表示することが適切であるものについては、当該資産を示す名称を付した科目をもって別に掲記しなければならない。
4
第1項本文の規定にかかわらず、
同項第4号から
第6号までに掲げる項目に属する資産については、たな卸資産の科目をもって一括して掲記することができる。この場合においては、当該項目に属する資産の科目及びその金額を注記しなければならない。
5
前項後段の規定にかかわらず、第一・四半期会計期間及び第三・四半期会計期間においては、
同項後段の規定による注記を省略することができる。
第31条
【流動資産に係る引当金の表示】
財務諸表等規則
第20条の規定は、流動資産に属する資産に係る引当金について準用する。
第32条
【有形固定資産の区分表示】
1
有形固定資産に属する資産は、これを一括し、有形固定資産を示す名称を付した科目をもって掲記するものとする。ただし、有形固定資産に属する資産を適当と認められる項目に分類し、当該資産を示す名称を付した科目をもって掲記することを妨げない。
2
前項の規定にかかわらず、有形固定資産に属する資産のうちに、その金額が資産の総額の百分の十を超えるものがある場合又は資産の総額の百分の十以下であっても区分して表示することが適切な場合には、当該資産を他の有形固定資産と区分し、それぞれの資産を示す名称を付した科目をもって掲記しなければならない。
第33条
【有形固定資産の減価償却累計額の表示】
有形固定資産に対する減価償却累計額は、次の各号に掲げるいずれかの方法により掲記又は表示しなければならない。
①
有形固定資産又は各資産科目に対する控除科目として、減価償却累計額の科目をもって掲記する方法
②
各資産科目に対する控除科目として一括して掲記する方法
③
有形固定資産又は各資産の金額から直接控除し、その控除残高を当該有形固定資産又は各資産の金額として表示する方法
第34条
【有形固定資産の減損損失累計額の表示】
財務諸表等規則
第26条の2(
第4項を除く。)の規定は、有形固定資産に対する減損損失累計額について準用する。
第35条
【無形固定資産の区分表示】
1
無形固定資産に属する資産は、これを一括し、無形固定資産を示す名称を付した科目をもって掲記するものとする。ただし、無形固定資産に属する資産を適当と認められる項目に分類し、当該資産を示す名称を付した科目をもって掲記することを妨げない。
第36条
【無形固定資産の減価償却累計額等の表示】
財務諸表等規則
第30条の規定は、無形固定資産に対する減価償却累計額及び減損損失累計額について準用する。
第37条
【投資その他の資産の区分表示】
1
投資その他の資産に属する資産は、これを一括し、投資その他の資産を示す名称を付した科目をもって掲記するものとする。ただし、投資その他の資産に属する資産を適当と認められる項目に分類し、当該資産を示す名称を付した科目をもって掲記することを妨げない。
第38条
【投資その他の資産に係る引当金の表示】
財務諸表等規則
第34条において準用する財務諸表等規則
第20条の規定は、投資その他の資産に属する資産に係る引当金について準用する。
第39条
【繰延資産の区分表示】
1
繰延資産に属する資産は、これを一括し、繰延資産を示す名称を付した科目をもって掲記するものとする。ただし、繰延資産に属する資産を適当と認められる項目に分類し、当該資産を示す名称を付した科目をもって掲記することを妨げない。
第40条
【繰延資産の償却累計額の表示】
財務諸表等規則
第38条の規定は、繰延資産に対する償却累計額について準用する。
第42条
【負債の分類】
負債は、流動負債及び固定負債に分類して記載しなければならない。
第44条
【流動負債の区分表示】
1
流動負債に属する負債は、次に掲げる項目の区分に従い、当該負債を示す名称を付した科目をもって掲記しなければならない。ただし、
第4号に掲げる項目以外の項目に属する負債の金額が負債及び純資産の合計額の百分の一以下のもので、他の項目に属する負債と一括して表示することが適当であると認められるものについては、適当な名称を付した科目をもって一括して掲記することができる。
②
短期借入金(金融手形及び当座借越を含み、株主、役員又は従業員からの短期借入金を除く。)
2
前項の規定は、
同項各号に掲げる項目に属する負債で別に表示することが適当であると認められるものについて、当該負債を示す名称を付した科目をもって別に掲記することを妨げない。
3
第1項第4号に掲げる引当金のうちに、その金額が負債及び純資産の合計額の百分の一を超えるものがある場合には、当該引当金の設定目的を示す名称を付した科目をもって掲記しなければならない。
4
第1項第6号に掲げる項目に属する負債のうち、その金額が負債及び純資産の合計額の百分の十を超えるもの又は負債及び純資産の合計額の百分の十以下であっても区分して表示することが適切であるものについては、当該負債を示す名称を付した科目をもって別に掲記しなければならない。
第45条
【固定負債の区分表示】
1
固定負債に属する負債は、次に掲げる項目の区分に従い、当該負債を示す名称を付した科目をもって掲記しなければならない。ただし、
第3号に掲げる項目以外の項目に属する負債の金額が負債及び純資産の合計額の百分の一以下のもので、他の項目に属する負債と一括して表示することが適当であると認められるものについては、適当な名称を付した科目をもって一括して掲記することができる。
②
長期借入金(金融手形を含み、株主、役員又は従業員からの長期借入金を除く。)
第46条
【偶発債務の注記】
財務諸表等規則
第58条の規定は、偶発債務(債務の保証(債務の保証と同様の効果を有するものを含む。)、係争事件に係る賠償義務その他現実に発生していない債務で、将来において事業の負担となる可能性のあるものをいう。)について準用する。
第47条
【たな卸資産及び工事損失引当金の表示】
同一の工事契約に係るたな卸資産及び工事損失引当金がある場合には、次の各号に掲げるいずれかの方法により表示しなければならない。
①
たな卸資産及び工事損失引当金をそれぞれ流動資産及び流動負債に表示する方法
②
たな卸資産及び工事損失引当金を相殺した差額を流動資産又は流動負債に表示する方法
第48条
【純資産の分類】
純資産は、株主資本、評価・換算差額等及び新株予約権に分類して記載しなければならない。
第49条
【株主資本の分類及び区分表示】
1
株主資本は、資本金、資本剰余金及び利益剰余金に分類し、それぞれ資本金、資本剰余金及び利益剰余金の科目をもって掲記しなければならない。
2
財務諸表等規則
第61条の規定は、資本金について準用する。
3
財務諸表等規則
第62条第1項の規定は、申込期日経過後における新株式申込証拠金について準用する。
4
財務諸表等規則
第66条の規定は、自己株式について準用する。
5
財務諸表等規則
第66条の2の規定は、自己株式申込証拠金について準用する。
第50条
【評価・換算差額等の分類及び区分表示】
財務諸表等規則
第67条の規定は、評価・換算差額等について準用する。
第51条
【新株予約権の表示】
財務諸表等規則
第68条の規定は、新株予約権について準用する。
第53条
【特別法上の準備金等】
1
法令の規定により準備金又は引当金の名称をもって計上しなければならない準備金又は引当金で、資産の部又は負債の部に計上することが適当でないもの(
次項及び
第71条において「準備金等」という。)は、
第27条及び
第42条の規定にかかわらず、固定負債の次に別の区分を設けて記載しなければならない。
2
前項の準備金等については、当該準備金等の設定目的を示す名称を付した科目をもって掲記しなければならない。
第54条
【別記事業の資産及び負債の記載】
1
財務諸表等規則別記に掲げる事業(以下「別記事業」という。)を営む会社が四半期貸借対照表を作成する場合においてその資産及び負債についてこの規則により記載することが適当でないと認められるときは、当該別記事業を営む会社は、その財務諸表について適用される法令又は準則(財務諸表等規則
第2条に規定する法令又は準則をいう。以下同じ。)の定めるところに準じて記載することができる。
2
前項の場合において資産及び負債の科目を一括し、又は区分して掲記する基準は、この規則の定めるところに準ずるものとする。
第55条
【指定法人の純資産の記載】
指定法人が四半期貸借対照表を作成する場合においてその純資産についてこの規則により記載することが適当でないと認められるときは、当該指定法人は、その財務諸表について適用される法令又は準則の定めるところに準じて記載することができる。この場合において準拠した法令又は準則を注記しなければならない。
第56条
【四半期損益計算書の記載方法】
1
四半期損益計算書の記載方法は、この章の定めるところによる。
2
四半期累計期間に係る四半期損益計算書は、様式
第3号により記載するものとする。
3
四半期財務諸表提出会社は、第二・四半期会計期間に係る四半期損益計算書を作成することができる。この場合においては、様式
第4号により記載するものとする。
4
四半期財務諸表提出会社は、第二・四半期会計期間に係る四半期損益計算書を作成する場合には、第三・四半期会計期間に係る四半期損益計算書を作成しなければならない。この場合においては、様式
第4号により記載するものとする。
第57条
【収益及び費用の分類】
収益又は費用は、次に掲げる項目を示す名称を付した科目に分類して記載しなければならない。
第58条
【売上高の表示方法】
売上高は、売上高を示す名称を付した科目をもって掲記しなければならない。
第59条
【売上原価の表示方法】
売上原価は、売上原価を示す名称を付した科目をもって掲記しなければならない。
第60条
【売上総損益金額の表示】
売上高と売上原価との差額は、売上総利益金額又は売上総損失金額として記載しなければならない。
第61条
【販売費及び一般管理費の表示方法】
1
販売費及び一般管理費は、適当と認められる費目に分類し、当該費用を示す名称を付した科目をもって掲記しなければならない。ただし、販売費の科目若しくは一般管理費の科目又は販売費及び一般管理費の科目に一括して掲記し、その主要な費目及びその金額を注記することを妨げない。
2
前項ただし書に規定する主要な費目とは、引当金繰入額(その金額が少額であるものを除く。)及びこれ以外の費目でその金額が販売費及び一般管理費の合計額の百分の二十を超える費用又は販売費及び一般管理費の合計額の百分の二十以下であっても区分して表示することが適切と認められる費用をいう。
3
第1項の規定にかかわらず、第一・四半期累計期間及び第三・四半期累計期間並びに四半期会計期間においては、販売費及び一般管理費について、販売費の科目若しくは一般管理費の科目又は販売費及び一般管理費の科目に一括して掲記することができる。この場合において、販売費又は一般管理費の費目及びその金額については、注記することを要しない。
第62条
【営業損益金額の表示】
売上総利益金額又は売上総損失金額に販売費及び一般管理費の総額を加減した額は、営業利益金額又は営業損失金額として記載しなければならない。
第63条
【営業外収益の表示方法】
営業外収益に属する収益は、受取利息(有価証券利息を含む。)、受取配当金、有価証券売却益その他の項目の区分に従い、当該収益を示す名称を付した科目をもって掲記しなければならない。ただし、各収益のうち、その金額が営業外収益の総額の百分の二十以下のもので一括して表示することが適当であると認められるものについては、当該収益を一括して示す名称を付した科目をもって掲記することができる。
第64条
【営業外費用の表示方法】
営業外費用に属する費用は、支払利息(社債利息を含む。)、有価証券売却損その他の項目の区分に従い、当該費用を示す名称を付した科目をもって掲記しなければならない。ただし、各費用のうち、その金額が営業外費用の総額の百分の二十以下のもので一括して表示することが適当であると認められるものについては、当該費用を一括して示す名称を付した科目をもって掲記することができる。
第65条
【経常損益金額の表示】
営業利益金額又は営業損失金額に営業外収益の総額及び営業外費用の総額を加減した額は、経常利益金額又は経常損失金額として記載しなければならない。
第66条
【特別利益の表示方法】
特別利益に属する利益は、固定資産売却益、負ののれん発生益その他の項目の区分に従い、当該利益を示す名称を付した科目をもって掲記しなければならない。ただし、各利益のうち、その金額が特別利益の総額の百分の二十以下のもので一括して表示することが適当であると認められるものについては、当該利益を一括して示す名称を付した科目をもって掲記することができる。
第67条
【特別損失の表示方法】
特別損失に属する損失は、固定資産売却損、減損損失、災害による損失その他の項目の区分に従い、当該損失を示す名称を付した科目をもって掲記しなければならない。ただし、各損失のうち、その金額が特別損失の総額の百分の二十以下のもので一括して表示することが適当であると認められるものについては、当該損失を一括して示す名称を付した科目をもって掲記することができる。
第68条
【税引前四半期純損益金額の表示】
経常利益金額又は経常損失金額に特別利益の総額及び特別損失の総額を加減した額は、税引前四半期純利益金額又は税引前四半期純損失金額として記載しなければならない。
第69条
【四半期純利益又は四半期純損失】
1
次の各号に掲げる項目の金額は、その内容を示す名称を付した科目をもって、税引前四半期純利益金額又は税引前四半期純損失金額の次に記載しなければならない。
①
当四半期累計期間に係る法人税、住民税及び事業税(利益に関連する金額を課税標準として課される事業税をいう。
次号において同じ。)
②
法人税等調整額(税効果会計の適用により計上される
前号に掲げる法人税、住民税及び事業税の調整額をいう。)
2
前項の規定にかかわらず、
同項各号に掲げる項目については、当該項目を一括して記載することができる。
3
税引前四半期純利益金額又は税引前四半期純損失金額に
第1項又は
前項に規定する項目の金額を加減した金額は、四半期純利益金額又は四半期純損失金額として記載しなければならない。
4
法人税等の更正、決定等による納付税額又は還付税額がある場合には、
第1項第1号に掲げる項目の次に、その内容を示す名称を付した科目をもって記載するものとする。ただし、これらの金額の重要性が乏しい場合には、
同号に掲げる項目の金額に含めて表示することができる。
第70条
【一株当たり四半期純損益金額に関する注記】
1
当四半期累計期間に係る一株当たり四半期純利益金額又は四半期純損失金額及びその算定上の基礎は、注記しなければならない。
2
当四半期会計期間又は四半期貸借対照表日後において株式併合又は株式分割が行われた場合には、
前項に規定する事項のほか、次に掲げる事項を注記しなければならない。
②
前事業年度の期首に株式併合又は株式分割が行われたと仮定して一株当たり四半期純利益金額又は四半期純損失金額が算定されている旨
第70条の2
【潜在株式調整後一株当たり四半期純利益金額に関する注記】
1
当四半期累計期間に係る潜在株式調整後一株当たり四半期純利益金額(普通株式を取得することができる権利又は普通株式への転換請求権その他のこれらに準ずる権利が付された証券又は契約(以下「潜在株式」という。)に係る権利が行使されることを仮定することにより算定した一株当たり四半期純利益金額をいう。以下この条において同じ。)及びその算定上の基礎は、
前条の規定による注記の次に記載しなければならない。
2
当四半期会計期間又は四半期貸借対照表日後において株式併合又は株式分割が行われた場合には、
前項の規定により注記すべき事項のほか、次に掲げる事項を注記しなければならない。
②
前事業年度の期首に株式併合又は株式分割が行われたと仮定して潜在株式調整後一株当たり四半期純利益金額が算定されている旨
3
前二項の規定にかかわらず、潜在株式が存在しない場合、潜在株式調整後一株当たり四半期純利益金額が一株当たり四半期純利益金額を下回らない場合及び一株当たり四半期純損失金額の場合には、その旨を記載し、潜在株式調整後一株当たり四半期純利益金額の記載は要しないものとする。
第71条
【特別法上の準備金等の繰入額又は取崩額】
準備金等の繰入れ又は取崩しがあるときは、当該繰入額又は取崩額は、特別損失又は特別利益として、当該繰入れ又は取崩しによるものであることを示す名称を付した科目をもって掲記しなければならない。
第72条
【売上高又は営業費用に著しい季節的変動がある場合の注記】
事業の性質上、売上高又は営業費用(売上原価並びに販売費及び一般管理費の合計をいう。)に著しい季節的変動がある場合には、四半期累計期間に係る四半期損益計算書において、その状況を注記しなければならない。
第73条
【別記事業の収益及び費用の記載】
1
別記事業を営む会社が四半期損益計算書を作成する場合においてその収益及び費用についてこの規則により記載することが適当でないと認められるときは、当該別記事業を営む会社は、その財務諸表について適用される法令又は準則の定めるところに準じて記載することができる。
2
前項の場合において収益及び費用の科目を一括し、又は区分して掲記する基準は、この規則の定めるところに準ずるものとする。
第74条
【四半期キャッシュ・フロー計算書の記載方法】
1
四半期キャッシュ・フロー計算書の記載方法は、この章の定めるところによる。
2
四半期キャッシュ・フロー計算書は、様式
第5号又は
第6号により記載するものとする。
第75条
【四半期キャッシュ・フロー計算書の表示区分】
四半期キャッシュ・フロー計算書には、次の各号に掲げる区分を設けてキャッシュ・フローの状況を記載しなければならない。
第76条
【営業活動によるキャッシュ・フローの表示方法等】
財務諸表等規則
第113条から
第118条までの規定は、四半期キャッシュ・フロー計算書の記載方法について準用する。この場合において、財務諸表等規則
第113条第2号中「税引前当期純利益金額又は税引前当期純損失金額」とあるのは「税引前四半期純利益金額又は税引前四半期純損失金額」と、
同号イ及びハ中「損益計算書」とあるのは「四半期損益計算書」と読み替えるものとする。
第77条
【四半期キャッシュ・フロー計算書に関する注記事項】
四半期キャッシュ・フロー計算書には、現金及び現金同等物の四半期末残高と四半期貸借対照表に掲記されている科目の金額との関係を注記しなければならない。
第81条
【配当に関する注記】
当四半期会計期間における四半期累計期間において行われた配当については、次の各号に掲げる事項を注記しなければならない。
①
配当財産が金銭の場合には、株式の種類ごとの配当金の総額、一株当たり配当額、基準日、効力発生日及び配当の原資
②
配当財産が金銭以外の場合には、株式の種類ごとの配当財産の種類及び帳簿価額、一株当たり配当額、基準日、効力発生日並びに配当の原資
③
基準日が当事業年度の開始の日から当四半期会計期間末までに属する配当のうち、配当の効力発生日が当四半期会計期間の末日後となるものについては、前二号に定める事項に準ずる事項
第82条
【株主資本の金額に著しい変動があった場合の注記】
株主資本の金額に、前事業年度末に比して著しい変動があった場合には、主な変動事由を注記しなければならない。
第83条
【特定会社の四半期財務諸表の作成基準】
1
特定会社が提出する四半期財務諸表の用語、様式及び作成方法は、前各章の規定による。
2
特定会社は、
前項の規定により作成した四半期財務諸表のほか、指定国際会計基準によって四半期財務諸表を作成することができる。
第84条
【会計基準の特例に関する注記】
指定国際会計基準に準拠して作成した四半期財務諸表には、次に掲げる事項を注記しなければならない。
①
指定国際会計基準が国際会計基準(連結財務諸表規則
第93条に規定する国際会計基準をいう。以下この号及び
次号において同じ。)と同一である場合には、国際会計基準に準拠して四半期財務諸表を作成している旨
②
指定国際会計基準が国際会計基準と異なる場合には、指定国際会計基準に準拠して四半期財務諸表を作成している旨
第85条
【外国会社の四半期財務書類の作成基準】
1
外国会社がその本国(本拠とする州その他の地域を含む。以下同じ。)において開示している財務計算に関する書類を四半期財務書類として提出することを、金融庁長官が公益又は投資者保護に欠けることがないものとして認める場合には、当該四半期財務書類の用語、様式及び作成方法は、金融庁長官が必要と認めて指示する事項を除き、その本国における用語、様式及び作成方法によるものとする。
2
外国会社がその本国において開示している財務計算に関する書類が
前項の規定に基づく金融庁長官の認めるところとならない場合等において当該外国会社がその本国以外の本邦外地域において開示している財務計算に関する書類を四半期財務書類として提出することを、金融庁長官が公益又は投資者保護に欠けることがないものとして認める場合には、当該四半期財務書類の用語、様式及び作成方法は、金融庁長官が必要と認めて指示する事項を除き、当該本国以外の本邦外地域における用語、様式及び作成方法によるものとする。
3
外国会社が本国その他の本邦外地域において開示している財務計算に関する書類が前二項の規定に基づく金融庁長官の認めるところとならない場合には、当該外国会社が提出する四半期財務書類の用語、様式及び作成方法は、金融庁長官の指示するところによるものとする。
第86条
【会計処理基準に関する注記】
前条の規定による四半期財務書類について、当該外国会社が採用する四半期財務書類の会計処理の原則及び手続のうち、本邦における四半期財務諸表の会計処理の原則及び手続と異なるものがある場合には、その内容を当該四半期財務書類に注記しなければならない。
第87条
【表示方法】
2
外国会社が提出する四半期財務書類の表示方法のうち、本邦における表示方法と異なるものがある場合には、その内容を当該四半期財務書類に注記しなければならない。
第88条
【金額表示】
外国会社が提出する四半期財務書類に掲記される科目その他の事項について、本邦通貨以外の通貨建ての金額により表示している場合には、主要な事項について本邦通貨に換算した金額を併記するものとする。この場合においては、本邦通貨への換算に当たって採用した換算の基準を当該四半期財務書類に注記しなければならない。
第89条
【注記の方法】
1
第86条、
第87条第2項及び
前条の規定により記載すべき注記は、脚注として記載しなければならない。ただし、脚注として記載することが適当でないと認められるものについては、他の適当な箇所に記載することができる。
附則
第1条
(施行期日)
この府令は、証券取引法等の一部を改正する法律の施行の日から施行する。
第2条
(リース取引に関する注記)
1
平成二十年四月一日以後開始する最初の事業年度の四半期会計期間において所有権移転外ファイナンス・リース取引(財務諸表等規則第十六条の三第一項に規定する所有権移転外ファイナンス・リース取引をいう。以下同じ。)について通常の賃貸借取引に係る方法に準じて会計処理を行っている場合であって、取引残高に前事業年度末に比して著しい変動が認められるときには、次の各号に掲げる場合に応じ、当該各号に定める事項を注記しなければならない。
2
前項第一号の場合において当四半期会計期間の末日におけるファイナンス・リース取引(財務諸表等規則第八条の六第一項に規定するファイナンス・リース取引をいう。以下同じ。)に係る未経過リース料残高の当該未経過リース料残高及び有形固定資産の残高(有形固定資産以外の資産をファイナンス・リース取引の対象とする場合には、当該資産の属する科目の四半期会計期間末残高を含む。次項において同じ。)の合計額に占める割合が低いときは、取得価額相当額及び未経過リース料残高相当額を、それぞれリース取引開始時に合意されたリース料総額及び当該四半期会計期間末における未経過リース料残高からこれらに含まれる利息相当額の合理的な見積額を控除しない方法(次項において「支払利子込み法」という。)により算定することができる。
3
前項の規定にかかわらず、ファイナンス・リース取引の対象となる資産の属する科目が当該会社の事業内容に照らして重要性が乏しい場合において当四半期会計期間の末日における当該科目に係る未経過リース料残高の当該未経過リース料残高及び有形固定資産の残高の合計額に占める割合が低いときは、当該科目に係る取得価額相当額及び未経過リース料残高相当額を支払利子込み法により算定することができる。
4
リース取引を通常の取引とする会社以外の会社が第一項第二号に定める事項を記載をする場合において当四半期会計期間の末日におけるファイナンス・リース取引に係る未経過リース料残高及び見積残存価額の残高の合計額の当該合計額及び営業債権残高の合計額に占める割合が低いときは、未経過リース料残高相当額を当該四半期会計期間末における未経過リース料残高及び見積残存価額の残高の合計額からこれらに含まれる利息相当額を控除しない方法により算定することができる。
5
会社がリース物件の借主である場合には、当該会社の事業内容に照らして重要性の乏しいリース取引でリース契約一件当たりの少額なもの及びリース期間が一年未満のリース取引については、第一項の注記を要しない。
附則
平成20年6月6日
第2条
(財務諸表等の様式に係る経過措置)
1
第一条の規定による改正後の財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関する規則様式第二号から様式第六号まで、第二条の規定による改正後の連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則様式第四号から様式第八号まで、第三条の規定による改正後の中間財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関する規則様式第一号から様式第五号まで、第四条の規定による改正後の中間連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則様式第四号から様式第八号まで、第五条の規定による改正後の四半期財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関する規則様式第一号から様式第五号まで及び第六条の規定による改正後の四半期連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則様式第四号から様式第八号までは、この府令の施行の日(以下「施行日」という。)以後に提出する有価証券届出書等(有価証券届出書(その訂正届出書を含む。)並びに有価証券報告書、四半期報告書及び半期報告書(これらの訂正報告書を含む。)をいう。以下同じ。)に記載すべき財務諸表等(財務諸表、四半期財務諸表、中間財務諸表、連結財務諸表、四半期連結財務諸表及び中間連結財務諸表をいう。以下同じ。)で、直近の事業年度又は特定期間(金融商品取引法第二十四条第五項において準用する同条第一項に規定する特定期間をいう。)(以下「事業年度等」という。)が平成二十年四月一日以後に開始する事業年度等であるものから適用し、直近の事業年度等が同日前に開始する事業年度等であるものについては、なお従前の例による。
2
第八条の規定による改正後の企業内容等の開示に関する内閣府令の規定は、施行日以後に提出する有価証券届出書等で、直近の事業年度が平成二十年四月一日以後に開始する事業年度に係る財務諸表等を経理の状況に記載すべきものから適用し、直近の事業年度が同日前に開始する事業年度に係る財務諸表等を経理の状況に記載すべきものについては、なお従前の例による。
附則
平成20年8月7日
第6条
(四半期財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関する規則の一部改正に伴う経過措置)
1
第五条の規定による改正後の四半期財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関する規則(以下「新四半期財務諸表等規則」という。)の規定の適用は、次の各号に掲げる改正規定の区分に応じ、当該各号に定めるところによる。
2
前項第三号に掲げる改正規定による新四半期財務諸表等規則の規定により四半期財務諸表を作成する最初の四半期会計期間等において、当該四半期会計期間等が属する事業年度の前事業年度末に存在する工事契約について当該規定による場合には、その旨並びに当該四半期会計期間等が属する事業年度の前事業年度末までの工事の進捗度に対応する工事収益の額及び工事原価の額を四半期損益計算書に注記しなければならない。
附則
平成21年3月24日
第6条
(四半期財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関する規則の一部改正に伴う経過措置)
1
第五条の規定による改正後の四半期財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関する規則(以下「新四半期財務諸表等規則」という。)の規定の適用は、次の各号に掲げる改正規定の区分に応じ、当該各号に定めるところによる。
2
前項第一号に掲げる改正規定による新四半期財務諸表等規則の規定により四半期財務諸表を作成する最初の事業年度に属する四半期会計期間等においては、四半期財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関する規則第五条第一項第一号に定める事項のうち、会計処理の原則及び手続の変更が四半期累計期間に係る四半期財務諸表に与えている影響額(当該改正規定に係るものに限る。)について記載することを要しない。
3
第一項第二号に掲げる改正規定による新四半期財務諸表等規則の規定により四半期財務諸表を作成する最初の事業年度に属する四半期会計期間等においては、新四半期財務諸表等規則第二十二条の三第一項各号に掲げる事項として報告セグメントの概要(新財務諸表等規則第八条の二十九第一項第一号に掲げる報告セグメントの概要をいう。)を注記しなければならない。
附則
平成21年7月8日
第2条
(四半期財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関する規則の一部改正に伴う経過措置)
第一条の規定による改正後の四半期財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関する規則第二十一条の規定は、平成二十一年六月三十日以後に終了する四半期会計期間及び四半期累計期間に係る四半期財務諸表について適用し、同日前に終了する四半期会計期間及び四半期累計期間に係る四半期財務諸表については、なお従前の例による。
附則
平成21年12月11日
第7条
(四半期財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関する規則の一部改正に伴う経過措置)
第六条の規定による改正後の四半期財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関する規則第六章の規定は、平成二十二年四月一日以後に開始する事業年度に属する四半期会計期間及び四半期累計期間に係る四半期財務諸表について適用し、同日前に開始する事業年度に属する四半期会計期間及び四半期累計期間に係るものについては、なお従前の例による。
第11条
(罰則の適用に関する経過措置)
施行日前にした行為及びこの附則の規定によりなお従前の例によることとされる場合における施行日以後にした行為に対する罰則の適用については、なお従前の例による。
附則
平成22年9月30日
第7条
(四半期財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関する規則の一部改正に伴う経過措置)
第六条の規定による改正後の四半期財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関する規則第八十四条の規定は、施行日以後に開始する連結会計年度に属する四半期会計期間(四半期財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関する規則第三条第四号に規定する四半期会計期間をいう。)及び四半期累計期間(四半期財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関する規則第三条第六号に規定する四半期累計期間をいう。)に係る四半期財務諸表について適用する。
附則
平成23年3月31日
第1条
(施行期日)
この府令は、平成二十三年四月一日(以下「施行日」という。)から施行する。
第3条
(四半期財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関する規則の一部改正に伴う経過措置)
1
新四半期財務諸表等規則の規定(新四半期財務諸表等規則第五条の二第六項の規定を除く。)は、施行日以後に開始する事業年度に属する四半期会計期間及び四半期累計期間に係る四半期財務諸表について適用し、同日前に開始する事業年度に属する四半期会計期間及び四半期累計期間に係るものについては、なお従前の例による。)
2
新四半期財務諸表等規則第五条の二第六項の規定は、平成二十四年四月一日以後に開始する事業年度に属する四半期会計期間及び四半期累計期間に係る四半期財務諸表について適用する。
3
施行日から平成二十四年三月三十一日までに開始する事業年度(以下この項及び第五条第三項において「当事業年度」という。)の直前事業年度(以下この項及び第五条第三項において「前事業年度」という。)において、会計基準等の改正等以外の正当な理由により会計方針の変更を行っており、かつ、当事業年度に属する四半期会計期間に係る四半期財務諸表(比較情報を除く。)に適用した会計方針と前事業年度の対応する四半期会計期間に係る四半期財務諸表に適用した会計方針との間に相違がみられる場合には、その旨及び前事業年度の対応する四半期累計期間に係る税引前四半期純損益その他の重要な項目の金額と、当該四半期累計期間に変更後の会計方針を適用した場合においてこれらの項目に計上されるべき金額との差額を注記しなければならない。ただし、当該差額について、適時に正確な金額を算定することが困難な場合には、適当な方法により概算額を記載することができる。
4
前項の規定にかかわらず、同項に規定する差額を算定することが困難な場合には、当該差額の記載に代えて、その旨及びその理由を記載することができる。
5
施行日以後に開始する事業年度の開始の日に、負ののれんの未償却残高がある場合において、新四半期財務諸表等規則第二十二条の三本文の規定に基づき第一・四半期累計期間及び第三・四半期累計期間に係る四半期キャッシュ・フロー計算書を作成しないときは、当該第一・四半期累計期間及び第三・四半期累計期間に係る負ののれんの償却額を注記しなければならない。
附則
平成23年6月30日
第5条
(四半期連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則の一部改正に伴う経過措置)
旧財務諸表等規則第八条第七項の規定により子会社に該当しないものとされた特別目的会社を初めて連結の範囲に含めた連結会計年度に属する四半期連結会計期間における当該連結の範囲の変更は、会計方針の変更(四半期連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則(以下この条において「四半期連結財務諸表規則」という。)第二条第四十一号に規定する会計方針の変更をいう。)とみなして、四半期連結財務諸表規則第十条の二において準用する四半期財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関する規則第五条第三項(第四号を除く。)の規定を適用する。
附則
平成24年2月15日
第1条
(施行期日)
この府令は、資本市場及び金融業の基盤強化のための金融商品取引法等の一部を改正する法律の施行の日(平成二十四年四月一日)から施行する。
第6条
(罰則の適用に関する経過措置)
この府令の施行前にした行為及びこの附則の規定によりなお従前の例によることとされる場合におけるこの府令の施行後にした行為に対する罰則の適用については、なお従前の例による。