第1条
【漁港の区域の報告】
1
漁港漁場整備法(以下「法」という。)
第6条第7項の規定に基づき漁港の区域の指定又は変更の報告をしようとする場合には、次に掲げる事項を記載した報告書を農林水産大臣に提出しなければならない。
②
区域を定め、又は変更した漁港(以下この条において「新漁港」という。)の名称、種類及び所在地
③
新漁港の区域(区域を変更した場合にあつては、変更前の区域及び変更後の区域。
次項において同じ。)
2
前項の報告書には、新漁港の区域を示す図面及び当該漁港の区域の設定又は変更に関し参考となる資料を添付するものとする。
第1条の2
【特定漁港漁場整備事業の要件】
法第17条第1項の農林水産省令で定める要件は、次の各号のいずれにも該当することとする。
①
計画事業費が一事業につき二十億円を超えるものであること。
②
漁港の整備を含む事業にあつては、当該漁港を利用する漁船の隻数等が相当程度見込まれるものであること。
第1条の3
【特定漁港漁場整備事業計画の届出】
法第17条第1項の規定による届出は、特定漁港漁場整備事業計画書(別記
第1号様式)を農林水産大臣に提出してしなければならない。
第1条の4
【特定漁港漁場整備事業計画の記載事項】
2
国が特定漁港漁場整備事業のうち
法第4条第1項第2号に掲げる事業を施行する場合であつて、かつ、
法第20条第2項の規定によりその費用の一部を二以上の都道府県に負担させる場合には、特定漁港漁場整備事業計画において、当該事業に係る計画事業費及びこれに対する当該都道府県の負担の割合を明らかにするものとする。
第1条の6
【特定漁港漁場整備事業計画の軽微な変更の基準】
法第17条第10項の農林水産省令で定める基準は、次に掲げる変更以外の変更であることとする。
②
次に掲げる工事に関する事項の変更
イ
基本施設(外郭施設にあつては、他の防波堤により防護される水域内に設置される防波堤を除く。)の追加若しくは廃止、規模に関する大幅な変更又は配置に関する大幅な変更
ロ
機能施設のうち輸送施設、漁港施設用地(公共施設用地に限る。)及び漁獲物の処理、保蔵及び加工施設(荷さばき所に限る。)、漁港浄化施設並びに廃油処理施設の追加若しくは廃止、規模に関する大幅な変更又は配置に関する大幅な変更
ハ
漁場の施設の追加若しくは廃止、規模に関する大幅な変更又は配置に関する大幅な変更
ニ
漁場の保全のための工事の追加若しくは廃止又は規模に関する大幅な変更
③
計画事業費が百分の二十以上増減することとなる変更
第1条の7
【特定漁港漁場整備事業計画の変更の届出】
法第17条第10項の規定による届出は、特定漁港漁場整備事業計画変更書(別記
第2号様式)を農林水産大臣に提出してしなければならない。
第1条の8
【特定漁港漁場整備事業の廃止等の場合の公表事項】
1
法第17条第12項、
第18条第9項、
第19条第7項又は
第19条の3第10項の規定により、特定漁港漁場整備事業の廃止又は廃止の要求の場合に公表しなければならないこととされる農林水産省令で定める事項は、当該事業及びその関連事業の進捗状況に関する事項、事業実施済み箇所の機能の発揮に関する事項、廃止したことによる影響に関する事項並びに今後の課題と対応に関する事項とする。
2
法第17条第12項、
第18条第9項、
第19条第7項又は
第19条の3第10項の規定により、特定漁港漁場整備事業の施行の停止又は施行の停止の要求の場合に公表しなければならないこととされる農林水産省令で定める事項は、当該事業及びその関連事業の進捗状況に関する事項、事業実施済み箇所の機能の発揮に関する事項、停止したことによる影響に関する事項、今後の課題と対応に関する事項並びに事業の再開に関する事項とする。
第2条
【特定漁港漁場整備事業の廃止等の届出】
法第17条第12項の規定による届出は、特定漁港漁場整備事業の廃止又は施行の停止届出書(別記
第3号様式)を提出してしなければならない。
第3条
【特定漁港漁場整備事業の許可申請等】
1
法第18条第1項の規定に基づき特定漁港漁場整備事業の施行の許可を受けようとする場合には、申請書に特定漁港漁場整備事業計画書(別記
第1号様式)を添付して農林水産大臣に提出しなければならない。
2
法第18条第4項の規定に基づき特定漁港漁場整備事業計画の変更の許可を受けようとする場合には、申請書に特定漁港漁場整備事業計画変更書(別記
第2号様式)を添付して農林水産大臣に提出しなければならない。
3
法第18条第8項の規定に基づき特定漁港漁場整備事業の全部若しくは一部の廃止又はその施行の停止の許可を受けようとする場合には、申請書に特定漁港漁場整備事業の廃止又はその施行の停止の理由を記載した書面を添付して農林水産大臣に提出しなければならない。
第4条
【特定第三種漁港に係る特定漁港漁場整備事業の施行の許可申請】
法第19条の3第4項の規定に基づき特定第三種漁港に係る特定漁港漁場整備事業の施行の許可を受けようとする場合には、申請書に当該特定漁港漁場整備事業に係る収支予算書を添付して農林水産大臣に提出しなければならない。
第6条
【施行の許可に係る権利の譲渡の認可申請等】
法第21条第1項又は
第2項後段の規定に基づき認可又は許可を受けようとする場合には、次に掲げる事項を記載した申請書を農林水産大臣に提出しなければならない。
第6条の2
【他人の土地又は水面への立入り等の許可申請】
法第24条第1項後段の規定に基づき他人の土地又は水面への立入り等の許可を受けようとする場合には、立入り等の目的、場所及び期間を記載した申請書を都道府県知事(
漁港漁場整備法施行令(以下「令」という。)
第28条第1項の規定により市町村長が当該許可を行う場合にあつては、市町村長)に提出しなければならない。
第7条
【漁港管理者の決定の基準】
1
法第25条第1項第3号の農林水産大臣が定める基準は、次に掲げるとおりとする。
①
第一種漁港であつてその所在地が二以上の市町村にわたるものにあつては、当該漁港の所在地の地方公共団体のうち、当該漁港の利用状況等からみて当該漁港の維持管理を最も適正に行うことができると認められるものとすること。
②
第一種漁港以外の漁港であつてその所在地が二以上の都道府県にわたるものにあつては、当該漁港の所在地の都道府県のうち、当該漁港の利用状況等からみて当該漁港の維持管理を最も適正に行うことができると認められるものとすること。
2
法第25条第2項の農林水産省令で定める基準は、当該漁港の所在地の地方公共団体のうち、当該漁港の利用状況等からみて当該漁港の維持管理を最も適正に行うことができると認められるものであることとする。
第8条
【漁港管理者の選定の届出】
法第25条第2項の規定による届出は、当該漁港の所在地の地方公共団体が共同して、次に掲げる事項を記載した届出書を提出してしなければならない。
②
漁港管理者として選定された地方公共団体の名称及びその選定理由
第9条
【漁港台帳に記載すべき事項等】
1
漁港台帳には、次に掲げる事項を記載しなければならない。
②
漁港施設の種類、名称、所在地、構造及び規模又は能力
2
漁港台帳の様式は、農林水産大臣が告示で定める。
3
漁港台帳には、農林水産大臣が告示で定める図面を添付しなければならない。
4
漁港管理者は、
第1項の漁港台帳の記載事項に変更があつたときは、変更に係る事項をその都度当該漁港台帳に記載しなければならない。
第10条
【漁港台帳の備付け及び閲覧】
漁港管理者は、漁港台帳をその事務所に備えて置き、関係者の請求があつた場合には、これをその閲覧に供しなければならない。
第11条
【漁港施設の処分等の許可申請】
法第37条第1項の規定に基づき漁港施設の処分等の許可を受けようとする場合には、次に掲げる事項を記載した申請書を当該漁港の漁港管理者に提出しなければならない。
第11条の4
【漁港管理者の認定に係る申請手続】
1
法第37条の2第1項の規定により漁港管理者の認定を受けようとする者(以下「申請者」という。)は、次に掲げる事項を記載した申請書(別記
第6号様式)を提出しなければならない。
④
貸付けを受けようとする特定漁港施設の名称、規模、構造及び配置並びに貸付期間及び利用形態
⑤
特定漁港施設の運営の事業の実施が特定漁港施設の機能の高度化に特に資するものであることを明らかにするために参考となる事項
2
前項の申請書には、次に掲げる書類を添付しなければならない。
②
特定漁港施設の運営の事業の実施場所を表示した縮尺二万五千分の一以上の平面図
③
貸付けを受けようとする特定漁港施設の配置を表示した縮尺五千分の一以上の平面図
④
特定漁港施設の運営の事業の実施に資する業績及び資格を明らかにする資料
⑤
特定漁港施設の運営の事業の遂行に必要な資金の調達の相手方並びに当該相手方ごとのおおむねの調達額及びその調達方法を記載した書類
第11条の5
【事業者の基準】
法第37条の2第1項の農林水産省令で定める基準は、次のとおりとする。
①
特定漁港施設の運営の事業を実施するために必要な資力及び信用を有していること。
②
特定漁港施設の機能の高度化に関する知識及び技術を有していること。
③
その実施する特定漁港施設の運営の事業が、次のいずれにも該当するものであること。
イ
当該漁港における水産物に係る衛生管理の方法の改善又は水産物の集出荷その他の流通に係る業務の効率化に特に資すること。
ハ
当該漁港における漁港漁場整備事業の施行に支障を及ぼさないこと。
ホ
ロからニに掲げるもののほか、当該漁港の保全に支障を及ぼさないこと。
第11条の6
【公正な手続を確保するための措置】
1
漁港管理者は、
第11条の4第1項の規定による申請書の提出があつたときは、次に掲げる事項について、公報、掲示その他の方法で公告し、当該申請書(公表することが不適切であると漁港管理者が認める部分を除く。
次項において同じ。)を当該公告の日から一週間以上の期間公衆の縦覧に供しなければならない。
⑤
前各号に掲げるもののほか、漁港管理者が必要と認める事項
2
前項の規定による公告があつたときは、当該漁港の適正な運営の確保の見地からの意見を有する者は、
同項の縦覧期間満了の日までの間に、当該申請書について、漁港管理者に意見書を提出することができる。
第11条の7
【認定の公表】
漁港管理者は、
法第37条の2第2項に規定する認定をしたときは、速やかに、次に掲げる事項を公表しなければならない。
①
当該認定を受けた者(以下「事業者」という。)の氏名又は名称
⑤
前各号に掲げるもののほか、漁港管理者が必要と認める事項
第11条の8
【特定漁港施設貸付契約の内容】
国又は地方公共団体(これらの者の委託を受けて特定漁港施設の管理を行う漁港管理者を含む。以下この条において同じ。)は、
法第37条の2第4項の規定により特定漁港施設を貸し付けるときは、事業者との間で次に掲げる内容を含む貸付契約を締結しなければならない。
①
国又は地方公共団体は、事業者が
法第37条の2第8項に規定する認定の取消しを受けたときは、当該貸付契約を解除すること。
②
国又は地方公共団体は、事業者が
第11条の5各号に掲げる基準に適合しなくなつたと認めるとき、事業者が法令若しくは当該貸付契約に違反したと認めるとき又は特定漁港施設の運営の事業の実施に関し不正の行為があつたと認めるときは、当該貸付契約を解除することができること。
③
事業者は、国又は地方公共団体が特定漁港施設の運営の事業の適正かつ確実な遂行を確保するため必要があると認めた場合においてその必要な限度で質問をし若しくは報告を求め又は帳簿書類その他の物件を調査しようとするときは、これに応じなければならないこと。
④
事業者は、貸し付けられた特定漁港施設を第三者に転貸し、又はこれに係る賃借権を譲渡してはならないこと。
⑤
事業者は、貸し付けられた特定漁港施設に自己の権原により附属させた物を担保として提供しようとするときは、国又は地方公共団体の承諾を得なければならないこと。
⑥
事業者は、国又は地方公共団体が公益上やむを得ない必要が生じた場合において貸し付けた特定漁港施設を事業者以外の者の利用に供すべきことを求めたときは、これに応じなければならないこと。
第11条の9
【認定の取消し】
漁港管理者は、
法第37条の2第8項に規定する認定の取消しを行つたときは、速やかに、当該認定の取消しに係る事業者の氏名又は名称及び当該認定の取消しの理由を公表しなければならない。
第12条
【漁港の水域又は公共空地における工作物の建設等の許可申請等】
1
法第39条第1項の規定に基づき工作物の建設等の許可を受けようとする場合には、申請書(別記
第7号様式)を当該漁港の漁港管理者に提出しなければならない。
2
法第39条第4項の規定に基づく工作物の建設等についての協議は、協議書(別記
第8号様式)を当該漁港の漁港管理者に提出してするものとする。
第13条
【漁港の水域又は公共空地における行為で許可を要しないもの】
法第39条第1項ただし書の農林水産省令で定める軽易な行為は、次に掲げる行為とする。
第14条
1
法第39条第6項の規定による区域の指定の公示は、当該区域の指定が
同条第5項第2号又は
第3号のいずれかの規定に関するものであるかを明らかにし、当該区域を明示して、公報又は新聞紙に掲載するほか、当該指定に係る区域又はその周辺の見やすい場所に掲示して行うものとする。
2
法第39条第6項の規定による物件の指定の公示は、公報又は新聞紙に掲載するほか、当該指定に係る区域又はその周辺の見やすい場所に掲示して行うものとする。
3
前二項の公示は、当該公示に係る指定の適用の日の十日前までに行わなければならない。ただし、緊急に当該指定の適用を行わなければ漁港の保全上重大な支障を及ぼすおそれがあると認められるときは、この限りではない。
第18条
【土砂採取料及び占用料の基準】
法第39条の5第1項に規定する土砂採取料又は占用料は、土砂採取又は占用の目的及び態様に応じて公正妥当なものとなることを旨として、近傍類地における土砂採取料又は近傍類地の地代等を考慮して定めるものとする。
第19条
1
法第40条第1項の規定に基づき漁港施設とみなされる施設の認可を受けようとする場合には、次に掲げる事項を記載した申請書を農林水産大臣に提出しなければならない。
2
前項の申請書には、認可を受けようとする施設の所在地を示す図面及び当該施設の平面図、縦断面図、横断面図、構造図その他の当該施設の構造を示す図面を添付するものとする。
附則
昭和36年4月21日
この省令は、公布の日から施行し、昭和三十六年度の漁港修築事業から適用する。
附則
昭和40年3月31日
この省令は、昭和四十年四月一日から施行し、昭和四十年度の漁港修築事業から適用する。
附則
昭和47年6月26日
2
この省令の施行の際現に漁港法第三十九条第一項の規定によりしている許可の申請については、なお従前の例による。
附則
昭和50年1月10日
2
昭和四十八年度以前の漁港修築事業に係る事業実績の報告に関しては、この省令の施行後も、なお従前の例による。
附則
昭和54年12月25日
2
この省令の施行前にした漁港修築計画の軽微な変更については、なお従前の例による。
附則
昭和57年3月30日
2
昭和五十六年度以前の漁港修築事業に係る漁港修築計画の軽微な変更の基準に関しては、この省令の施行後も、なお従前の例による。
附則
昭和60年10月12日
この省令は、地方公共団体の事務に係る国の関与等の整理、合理化等に関する法律附則第一条第四号に定める日(昭和六十年十月十二日)から施行する。
附則
平成3年5月21日
この省令は、公布の日から施行し、改正後の第八条の二第二号ロの規定は、平成三年度の漁港修築事業から適用する。
附則
平成19年5月1日
第2条
(経過措置)
1
この省令の施行の際現にあるこの省令による改正前の漁港漁場整備法施行規則別記第四号様式(次項において「旧様式」という。)により使用されている書類は、この省令による改正後の漁港漁場整備法施行規則別記第四号様式によるものとみなす。
2
この省令の施行の際現にある旧様式により調製した用紙は、この省令の施行後においても当分の間、これを取り繕って使用することができる。
附則
平成19年5月30日
第1条
(施行期日)
この省令は、漁港漁場整備法及び後進地域の開発に関する公共事業に係る国の負担割合の特例に関する法律の一部を改正する法律附則第一条ただし書の規定の施行の日から施行する。ただし、第一条の四の改正規定、第一条の五の改正規定、第一条の八の改正規定及び別記第四号様式の改正規定は、公布の日から施行する。
附則
平成23年5月2日
この省令は、地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に関する法律の施行の日から施行する。