特別調達資金会計官及び特別調達資金出納命令官受入事務規程
平成22年10月1日 改正
第1条
【通則】
特別調達資金会計官(特別調達資金設置令施行令(以下「施行令」という。)第3条第2項に規定する資金会計官をいう。以下「資金会計官」という。)、分任特別調達資金会計官(施行令第3条の2第1項に規定する分任資金会計官をいう。以下「分任資金会計官」という。)、特別調達資金出納命令官(施行令第3条第6項に規定する資金出納命令官をいう。以下「資金出納命令官」という。)及び特別調達資金出納命令官代理(同項の規定に基づき資金出納命令官の事務を代理する職員をいう。以下「資金出納命令官代理」という。)は、この省令の定めるところにより特別調達資金設置令第1条に規定する特別調達資金(以下「資金」という。)の受入に関する事務を処理しなければならない。
第2条
【任免のあつた場合の資金契約等担当官への通知】
防衛大臣は、資金会計官、分任資金会計官、資金出納命令官又は資金出納命令官代理を任免したときは、直ちにその資格、氏名及び任免の年月日を関係の特別調達資金契約等担当官(施行令第3条第6項に規定する資金契約等担当官をいう。以下「資金契約等担当官」という。)に通知しなければならない。
第3条
【官職指定等のあつた場合の資金契約等担当官への通知】
1
防衛大臣は、資金会計官、分任資金会計官、資金出納命令官又は資金出納命令官代理とする官職を指定し、又はその指定を解除したときは、直ちにその旨及び年月日を関係の資金契約等担当官に通知しなければならない。
第3条の2
【取引店への取引関係通知書の送付等】
1
資金会計官、分任資金会計官、資金出納命令官若しくは資金出納命令官代理(以下この項において「資金会計官等」という。)が新設されたとき又は資金会計官等の異動があつたときは、当該新設された資金会計官等又は後任の資金会計官等は、直ちに第5号書式の取引関係通知書を作成し、これを取引店(特別調達資金会計官及び特別調達資金出納命令官支払事務規程(以下「支払事務規程」という。)第2条に規定する取引店をいう。以下同じ。)に送付しなければならない。
2
分任資金会計官又は資金出納命令官及び資金出納命令官代理の取引店を変更しようとするときは、当該分任資金会計官又は資金出納命令官(資金出納命令官代理がその事務を代理しているときは、資金出納命令官代理)は、直ちに第5号書式の取引関係通知書を作成し、これを変更前及び変更後の取引店にそれぞれ送付しなければならない。
3
分任資金会計官又は資金出納命令官が廃止される場合において、防衛大臣は、当該分任資金会計官又は資金出納命令官の残務を引き継がせる必要があるときは、当該残務を引き継ぐべき分任資金会計官又は資金出納命令官を定め、その旨を廃止される分任資金会計官又は資金出納命令官(資金出納命令官代理が資金出納命令官の事務を代理しているときは、資金出納命令官代理とする。以下この項において同じ。)及び引継ぎを受ける分任資金会計官又は資金出納命令官に通知しなければならない。
第3条の3
【資金出納命令官代理による代理】
1
防衛大臣は、資金出納命令官代理を置く場合においては、あらかじめ、資金出納命令官代理が資金出納命令官にいかなる事故(官職の指定により資金出納命令官が設置されている場合においては、その欠けた場合を含む。)があるときに代理を行うべきかを定めておくものとする。ただし、やむを得ない事情がある場合には、代理させる都度定めることを妨げない。
2
前項の規定により防衛大臣が定める場合においては、資金出納命令官代理は、資金出納命令官の事務を代理するものとし、代理の開始又は終止に際しては、資金出納命令官代理は、直ちにその旨及び年月日を関係の資金契約等担当官に通知しなければならない。
3
資金出納命令官及び資金出納命令官代理は、資金出納命令官代理が前項の規定により資金出納命令官の事務を代理するときは、代理開始及び終止の年月日並びに資金出納命令官代理が取り扱つた事務の範囲を関係の帳簿において明らかにしておかなければならない。
第5条
【受入の決定の整理】
1
資金会計官又は分任資金会計官は、その所掌に属する受入金について、次の各号に掲げる書面の送付、通知又は報告(次条第1項において「書面の送付等」という。)を受けたときは、直ちにその内容を調査し、確認の上、受入決定の年月日、受入決定済額その他必要な事項を明らかにした書類を作成して受入の決定(以下「受入の決定」という。)をしなければならない。
①
特別調達資金債権管理職員(国の債権の管理等に関する法律第5条の規定により防衛大臣から特別調達資金に属する債権の管理に関する事務を行うこととされた職員をいう。以下同じ。)から、特別調達資金債権管理事務取扱規則(以下「資金債権管理事務取扱規則」という。)第3条第4項又は第4条の規定により、その所掌に属する債権について納入の告知又は納入の告知の変更をした旨の書面の送付又は通知を受けたとき。
②
資金出納命令官(資金出納命令官代理を含む。以下同じ。)から、支払事務規程第22条の規定により、その所掌に属する支払金に係る返納金又はその返納金に係る利息、延滞金若しくは一定の期間に応じて付する加算金(以下「延滞金等」という。)について収納又は返納があつた旨の通知を受けたとき。
③
特別調達資金出納官吏(施行令第3条第6項に規定する資金出納官吏をいう。以下「資金出納官吏」という。)から、特別調達資金出納官吏事務規程(以下「資金出納官吏事務規程」という。)第31条第2項の規定により、その所掌に属する支払金の返納金に係る延滞金等について収納があつた旨の通知を受けたとき。
④
資金出納命令官又は資金出納官吏から、第8条第1項又は資金出納官吏事務規程第52条第1項若しくは第53条第1項の規定により、小切手の振出日付から一年を経過し日本銀行においてまだ支払を終わらないもの又は日本銀行から日本銀行特別調達資金出納取扱規程(以下「出納取扱規程」という。)第9条の規定による特別調達資金組入済通知書若しくは出納取扱規程第12条の規定による受入済通知書の送付を受けたものについて報告を受けたとき。
⑤
資金出納命令官から、第8条第2項の規定により、外国にいる債権者に対し支払をするため日本銀行に交付した資金が日本銀行の当該債権者に対する送金額を超える場合において、その超える金額について報告を受けたとき。
⑥
資金出納官吏から、資金出納官吏事務規程第31条第1項の規定により、労働保険の保険料の徴収等に関する法律第15条の規定による一般保険料について同法第32条第1項の規定により被保険者の負担すべき額に相当する額を当該被保険者に支払う賃金から控除した旨の報告を受けたとき。
3
資金会計官は、特別調達資金設置令第3条の2第1項の規定による一時借入金又は繰替使用金について日本銀行本店から資金への受入れに係る振替済通知書の送付を受けたときは、直ちに受入の決定をしなければならない。
4
資金会計官又は分任資金会計官は、前各項の規定により、受入の決定をしたときは、直ちにその内容を特別調達資金受入総括簿(特別調達資金の報告書及び帳簿の様式及び記入の方法に関する省令(次条第4項において「資金様式省令」という。)別表第9号書式の特別調達資金受入総括簿をいう。第5条の3第1項において同じ。)に登記しなければならない。
第5条の2
4
資金出納命令官は、前各項の規定により、受入の決定をしたときは、直ちにその内容を特別調達資金受入簿(資金様式省令別表第12号書式の特別調達資金受入簿をいう。次条第1項において同じ。)に登記しなければならない。
⊟
参照条文
第5条の3
【受入済の整理】
1
資金会計官、分任資金会計官又は資金出納命令官は、日本銀行から出納取扱規程第3条の規定による特別調達資金領収証書の交付若しくは出納取扱規程第4条第1項若しくは第3項(出納取扱規程第11条第1項において準用する場合を含む。)の規定による振替済通知書の送付を受けたとき、又は特別調達資金債権管理職員から資金債権管理事務取扱規則第9条第2項の規定による書面の送付を受けたときは、直ちに受入年月日、受入済額その他必要な事項を明らかにした書類を作成して、特別調達資金受入総括簿又は特別調達資金受入簿に登記(次項及び第3項において「受入済の整理」という。)しなければならない。
3
資金会計官は、特別調達資金設置令第3条の2第1項の規定による一時借入金又は繰替使用金について日本銀行本店から資金への受入れに係る振替済通知書の送付を受けたときは、直ちに受入済の整理をしなければならない。
第6条
【資金の返納】
資金会計官又は分任資金会計官は、資金出納命令官に交付した資金の全部又は一部を、資金出納命令官から返納させるときは、資金出納命令官に対し第2号書式の特別調達資金返納命令書を発し、支払事務規程第4条第7号の規定により資金出納命令官をして返納の手続をさせなければならない。
第7条
【返納の告知】
資金出納命令官は、資金出納官吏に交付した資金の全部又は一部を返納させようとするときは、第3号書式の特別調達資金返納告知書を作成し、当該資金出納官吏に送付しなければならない。
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参照条文
第8条
【期間経過送金資金等の処理】
1
資金出納命令官は、その振り出した小切手で振出日付から一年を経過し日本銀行においてまだ支払を終わらないもの又は日本銀行から出納取扱規程第9条の規定による特別調達資金組入済通知書の送付を受けたものについては、その金額、年度、科目及び債権者氏名を資金会計官又は分任資金会計官に報告しなければならない。
第9条
資金会計官又は分任資金会計官は、前条の規定による資金出納命令官からの報告を受けたとき又は資金出納官吏事務規程第31条第1項若しくは第52条第1項(資金出納官吏事務規程第53条第1項において準用する場合を含む。)の規定による資金出納官吏からの報告を受けたときは、資金出納命令官又は資金出納官吏に対し、第2号書式の特別調達資金返納命令書を発し、その返納の手続をさせなければならない。
第9条の2
資金会計官又は分任資金会計官は、資金出納命令官又は資金出納官吏から支払事務規程第22条又は資金出納官吏事務規程第31条第2項の規定により、延滞金等について収納があつた旨の通知を受けたときは、第4号書式の延滞金等組入命令書を作成して、当該資金出納命令官又は資金出納官吏に送付しなければならない。
第10条
【誤りの訂正】
2
資金会計官又は分任資金会計官は、前項の訂正をするときは、資金出納命令官又は資金出納官吏から当該特別調達資金返納命令書を提出させて、相当の訂正をし、これを当該資金出納命令官又は資金出納官吏に返付しなければならない。