第1条
【定義】
1
この政令において「揮発油」とは、
揮発油税法(以下「法」という。)
第2条第1項に規定する揮発油(
法第6条の規定により揮発油とみなされる物を含む。)をいう。
2
この政令において「保税地域」とは、
法第2条第2項に規定する保税地域をいう。
第1条の2
【製造を廃止した場合のみなし移出の規定の不適用に係る承認の申請等】
1
法第5条第4項ただし書の承認を受けようとする者は、
同項に規定する製造を廃止した日から七日以内に、次に掲げる事項を記載した申請書を当該税務署長に提出しなければならない。
2
税務署長は、
法第5条第4項ただし書の承認を与える場合には、当該承認の申請者に対し、承認を与える旨及び
同条第5項に規定する期間を記載した書類を交付するものとする。
第2条
【欠減控除】
法第8条第1項の規定により揮発油の製造場から移出し、又は保税地域から引き取る揮発油の数量から控除する数量は、当該移出又は引取に係る揮発油の数量の百分の一・三五に相当する数量とする。
第3条
【移出に係る揮発油についての課税標準及び税額の申告】
1
法第10条第1項に規定する申告書には、
同項各号に掲げる事項のほか、次に掲げる事項を記載しなければならない。
③
法第16条の規定による揮発油税の免除を受けようとする場合には、その適用を受けようとする揮発油のうち灯油に該当するものの規格、当該規格ごとの数量及び移出の年月日
2
前項の申告書を提出する義務がある者が当該申告書の提出期限前に当該申告書を提出しないで死亡した場合において、
法第25条の規定によりその者の申告義務を承継した相続人(包括受遺者を含む。以下同じ。)が提出する当該申告書には、次に掲げる事項をあわせて記載しなければならない。
①
各相続人の住所、氏名、被相続人(包括遺贈者を含む。)との続柄、
民法第900条から
第902条まで(法定相続分・代襲相続人の相続分・遺言による相続分の指定)の規定による相続分及び相続(包括遺贈を含む。)によつて得た財産の価額
③
相続人が二人以上ある場合には、当該申告書の提出により納付すべき税額を
第1号に規定する各相続人の相続分によりあん分して計算した額に相当する揮発油税額
3
相続人が二人以上ある場合には、
前項の申告書は、各相続人が連署して提出するものとする。ただし、当該申告書は、各相続人が各別に提出することを妨げない。
4
前項ただし書に規定する方法により
第2項の申告書を提出した相続人は、直ちに、他の相続人に対し、当該申告書に記載した事項の要領を通知するものとする。
第3条の2
【還付のための申告】
法第10条第2項に規定する申告書には、次に掲げる事項を記載しなければならない。
③
還付を受けようとする金額その他当該還付に関し参考となるべき事項
第3条の3
【引取りに係る揮発油についての課税標準及び税額の申告等】
1
法第11条第1項に規定する申告書には、
同項各号に掲げる事項のほか、次に掲げる事項を記載しなければならない。
2
法第11条第2項に規定する政令で定める事項は、
前項各号に掲げる事項及び当該引取りに関し参考となるべき事項とする。
第4条
【納期限の延長についての担保の提供】
法第13条第1項の規定による担保は、当該税務署長に対し、又は当該税務署長の指示により国税庁長官、国税局長若しくは他の税務署長に対して提供するものとする。
第5条
【未納税移出をすることができる揮発油及び場所】
法第14条第1項第3号に規定する政令で定める目的に充てるための揮発油は、次の各号に掲げるものとし、
同号に規定する政令で定める場所は、当該各号に掲げる場所とする。
①
揮発油の製造者が揮発油の規格を調整するための揮発油 当該揮発油の規格を調整する揮発油の製造場(
法第4条の規定により揮発油の製造場でない保税地域とみなされる揮発油の製造場を含む。以下
次号において同じ。)
②
揮発油の製造者が揮発油の製造場において長期間にわたつて貯蔵するための揮発油 当該揮発油の製造場
③
法第14条第1項の規定に該当する揮発油を
同項各号に掲げる場所に移入した者が、その移出に係る製造場にもどすための揮発油 当該製造場
④
その他財務省令で定める目的に充てるための揮発油 財務省令で定める場所
第5条の2
【未納税移出に係る承認の申請等】
1
法第14条第1項第4号の承認を受けようとする者は、次に掲げる事項を記載した申請書を当該税務署長に提出しなければならない。
7
法第14条第8項の命令をする場合には、その内容を記載した書類を交付するものとする。
第6条
【未納税引取の承認の申請等】
1
法第14条の2第1項の承認を受けて揮発油を保税地域から引き取ろうとする者は、次に掲げる事項を記載した申請書を当該税関長に提出しなければならない。
2
法第14条の2第1項又は
法第16条の4第1項の承認を受けて引き取られた揮発油を当該承認に係る引取先に移入した者は、直ちに次に掲げる事項を記載した書類を当該引取先の所在地の所轄税務署長に提出しなければならない。
第7条
【未納税引取を認める揮発油及び場所】
法第14条の2第1項第2号に規定する揮発油を引き取ろうとする者が政令で定める目的に充てるための揮発油は、次の各号に掲げるものとし、
同号に規定する政令で定める場所は、当該各号に掲げる場所とする。
①
揮発油を引き取ろうとする者(揮発油の製造者又は販売業者に限る。)が揮発油の規格を調整するための揮発油 当該揮発油の規格を調整する揮発油の製造場
②
揮発油を引き取ろうとする者(揮発油の製造者に限る。)が揮発油の製造場において長期間にわたつて貯蔵するための揮発油 当該揮発油の製造場
③
揮発油を引き取ろうとする者が財務省令で定める目的に充てるための揮発油 財務省令で定める場所
第9条
【輸出証明書】
法第15条第2項に規定する当該揮発油が輸出されたことを証する書類として政令で定める書類は、当該揮発油が輸出のため外国航路若しくは外国航空路に就航する船舶若しくは航空機に積み込まれたことを当該輸出港の所轄税関長が証明した書類、当該事実を当該輸出の許可をした税関長が当該書類に基づいて証明した書類又は当該揮発油が外国に陸揚げされたことを証明した書類とする。
第10条
【灯油に該当することの証明書】
法第16条第2項に規定する政令で定める書類は、当該移出された揮発油のうち灯油に該当するものの規格についての試験成績書とする。
第10条の2
【引取りに係る灯油の免税手続】
法第16条の2第1項の承認を受けて揮発油のうち灯油に該当するものを保税地域から引き取ろうとする者は、次に掲げる事項を記載した申請書を当該税関長に提出しなければならない。
③
引取りをしようとする揮発油のうち灯油に該当するものの規格及び数量
第10条の4
【移出に係る航空機燃料用揮発油の免税手続】
法第16条の3第2項に規定する政令で定める書類は、当該揮発油の移入をする者が
同条第1項に規定する用途に供するため当該揮発油の移入をすることを証する書類及び当該移入をした者が作成した書類で次に掲げる事項を記載したものとする。
第10条の5
【航空機燃料用揮発油の用途外消費等の承認手続】
法第16条の3第5項ただし書(
法第16条の4第4項において準用する場合を含む。)の承認を受けようとする者は、次に掲げる事項を記載した申請書を当該税務署長に提出しなければならない。
⑥
当該用途以外の用途に消費し、又は譲渡をしようとする揮発油の数量
⑦
当該用途以外の用途に消費し、又は譲渡をしようとする理由及びその年月日
⑨
譲受者が譲受けに係る揮発油を移入する場所の所在地及び名称
第10条の6
【引取りに係る航空機燃料用揮発油の免税手続】
法第16条の4第1項の承認を受けようとする者は、次に掲げる事項を記載した申請書に、その引き取ろうとする揮発油が
同項に規定する用途に供されるものであることを証する書類を添附して、これを当該税関長に提出しなければならない。
第11条
【もどし入れの場合の揮発油税の控除等】
1
法第17条の規定により控除又は還付すべき揮発油税額に相当する金額は、当該もどし入れ又は移入に係る揮発油の数量からその百分の一・三五に相当する数量を控除した数量につき、揮発油の製造場からの移出により納付された、若しくは納付されるべき又は保税地域からの引取りにより納付された、若しくは納付されるべき若しくは徴収された、若しくは徴収されるべき揮発油税額に相当する金額とする。
2
法第17条第4項の承認を受けようとする者は、次に掲げる事項を記載した申請書を当該税務署長に提出しなければならない。
③
廃棄をしようとする揮発油の数量、移出をした年月日、もどし入れをした年月日及びもどし入れ先並びに廃棄の年月日及びその場所の所在地その他当該廃棄に関し参考となるべき事項
3
税務署長は、
法第17条第4項の承認をしたときは、立会いその他の方法により当該廃棄の事実を確認するものとする。
第12条
【担保の提供の期限等】
1
国税庁長官、国税局長、税務署長又は税関長は、
法第18条第1項の規定により担保の提供を命ずる場合には、これを提供すべき期限を指定しなければならない。
2
前項の担保は、その提供を命じた者の承認を受けた場合には、順次その総額を分割して提供することができる。
第16条
【製造の開廃等の申告】
1
法第23条第1項前段の申告をしようとする者は、次に掲げる事項を記載した申告書を当該税務署長に提出しなければならない。
④
揮発油の製造場の敷地の状況及び建物の構造を示す図面
2
揮発油の製造者は、その製造を廃止し、又は休止した場合には、遅滞なく、次に掲げる事項を記載した申告書を
前項の税務署長に提出しなければならない。
3
揮発油の製造者は、前二項の規定により申告した事項に異動を生じた場合には、遅滞なく、その異動に係る事項を当該税務署長に書面で申告しなければならない。
第17条
【記帳義務】
1
揮発油の製造者(
法第14条第6項、
法第14条の2第5項又は
法第16条の3第7項(
法第16条の4第4項において準用する場合を含む。)の規定により揮発油の製造者とみなされる者を除く。)は、次に掲げる事項を帳簿に記載しなければならない。ただし、
第5号中受取人に関する事項については、揮発油の製造者若しくは販売業者又は揮発油を原料とする他の物品の製造業者が受取人である場合に限る。
①
移入した揮発油の原料の種類、種類ごとの数量、移入の年月日並びに引渡人の住所及び氏名又は名称
②
揮発油の製造のため使用した原料の種類、種類ごとの数量及びその使用の年月日
③
製造した揮発油の種類、種類ごとの数量及び温度十五度における比重並びに製造の年月日
⑤
移出した揮発油の種類、種類ごとの数量及び温度十五度における比重、移出の年月日並びに受取人の住所及び氏名又は名称
⑥
移入した揮発油の種類、種類ごとの数量及び温度十五度における比重、移入の年月日並びに移入先の者の住所及び氏名又は名称
2
法第14条第6項又は
法第14条の2第5項の規定により揮発油の製造者とみなされる者は、次に掲げる事項を帳簿に記載しなければならない。
前項ただし書の規定は、
第2号中受取人に関する事項について準用する。
①
移入した揮発油の種類、種類ごとの数量、移入の年月日並びに引渡人の住所及び氏名又は名称
②
移出した揮発油の種類、種類ごとの数量及び温度十五度における比重、移出の年月日並びに受取人の住所及び氏名又は名称
3
前二項の場合において、当該揮発油が
法第14条から
第17条までの規定又は他の法律の揮発油税の免除に係る規定の適用を受けた又は受けるべきものであるときは、その旨を、
第1項(
第4号及び
第5号を除く。)の場合において、揮発油の原料又は揮発油が輸入されたものであるときは、その仕出国名、
関税法第67条(輸出又は輸入の許可)の規定による輸入の許可(
第5項において「輸入の許可」という。)の年月日及びその許可書の番号(
同法第58条の2(保税作業による製品に係る納税申告等の特例)の規定の適用を受けたものであるときは、併せてその旨)を、それぞれ付記しなければならない。
4
揮発油の販売業者は、次に掲げる事項を帳簿に記載しなければならない。
第1項ただし書の規定は、
第2号中買受人に関する事項について準用する。
①
購入した揮発油の種類、種類ごとの数量、購入の年月日並びに売渡人の住所及び氏名又は名称
②
販売した揮発油の種類、種類ごとの数量、販売の年月日並びに買受人の住所及び氏名又は名称
③
返品した揮発油の種類、種類ごとの数量、返品の年月日並びに返品先の者の住所及び氏名又は名称
5
法第13条第3項に規定する特例輸入者は、輸入の許可ごとに、その引取りに係る揮発油の種類、種類ごとの数量並びに当該輸入の許可の年月日及びその許可書の番号を帳簿に記載しなければならない。ただし、これらの事項の全部又は一部が
関税法施行令第4条の12第2項(保存すべき書類)の書類又は輸入の許可書に記載されている場合であつて、これらの書類を整理して保存するときは、当該全部又は一部の事項の帳簿への記載を省略することができる。
6
法第16条の3第1項又は
法第16条の4第1項に規定する揮発油をこれらの規定に規定する場所に移入した者は、次に掲げる事項を帳簿に記載しなければならない。
①
移入した当該揮発油の数量、移入の年月日並びに引渡人の住所及び氏名又は名称
②
航空機へ積み込まれた当該揮発油の数量及び積込みの年月日
③
航空機から取卸しをされた当該揮発油の数量及び取卸しの年月日
附則
昭和37年4月2日
第1条
(施行期日)
この政令は、国税通則法の施行等に伴う関係法令の整備等に関する法律(以下「整備法」という。)の施行の日から施行する。
附則
昭和41年3月31日
第2条
(施行日前に未納税引取の承認を受けた揮発油に関する経過措置)
1
昭和四十一年四月一日(以下「施行日」という。)前に関税法等の一部を改正する法律の施行に伴う関係法律の整備等に関する法律(以下「整備法」という。)による改正前の揮発油税法第十四条の二第一項の税関長の承認を受けた揮発油が保税地域に移入された場合の施行日以後の手続については、改正後の揮発油税法施行令第六条第二項の規定を適用する。
2
前項の揮発油については、整備法による改正前の揮発油税法第十四条の二第二項の規定により、税関長が当該揮発油を移入する場所の所在地の所轄税務署長の証明書を提出すべきことを命じたものとみなす。
第3条
(保税地域に該当する製造場において所持する内国貨物に該当する課税物品の届出)
1
整備法附則第四条第七項に規定する政令で定める事項は、次に掲げる事項とする。
2
整備法附則第五条第四項に規定する政令で定める事項は、次に掲げる事項とする。
3
整備法附則第六条第三項に規定する政令で定める事項は、次に掲げる事項とする。
附則
昭和41年7月1日
この政令は、関税法等の一部を改正する法律附則第一項に規定する指定日から施行する。
附則
昭和48年5月31日
2
この政令の施行前に課した、又は課すべきであつた揮発油税については、なお従前の例による。
3
この政令の施行前に揮発油の製造場から移出され、又は保税地域から引き取られた揮発油で揮発油税法第十七条の規定の適用を受けるもの(既に同条の規定の適用を受けたものを除く。)についての改正後の第十一条第一項及び第四項の規定の適用については、これらの規定中「百分の一・三五」とあるのは、「百分の一・五」とする。
附則
昭和57年3月30日
3
この政令の施行前に課した、又は課すべきであつた揮発油税及び地方道路税については、なお従前の例による。
附則
平成12年7月12日
(施行期日)
この政令は、関税定率法等の一部を改正する法律の一部の施行の日(平成十三年三月一日)から施行する。
附則
平成14年3月31日
2
この政令の施行前に課した、又は課すべきであった揮発油税及び地方道路税については、なお従前の例による。
附則
平成17年3月9日
この政令は、民法の一部を改正する法律の施行の日(平成十七年四月一日)から施行する。