長期信用銀行法第十七条において準用する銀行法第二十六条第二項に規定する区分等を定める命令
平成24年2月15日 改正
第1条
【自己資本の充実の状況に係る区分及びこれに応じた命令】
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長期信用銀行法施行令第5条第1項において読み替えられた長期信用銀行法(以下「法」という。)第17条において準用する銀行法(以下「銀行法」という。)第26条第2項の内閣府令・財務省令で定める長期信用銀行の自己資本の充実の状況に係る区分及び当該区分に応じ内閣府令・財務省令で定める命令は、次条に定める場合を除き、次の表のとおりとする。
自己資本の充実の状況に係る区分 | 命令 | ||
海外営業拠点を有する長期信用銀行 | 海外営業拠点を有しない長期信用銀行 | ||
非対象区分 | 国際統一基準に係る単体自己資本比率 八パーセント以上 | 国内基準に係る単体自己資本比率 四パーセント以上 | |
第一区分 | 国際統一基準に係る単体自己資本比率 四パーセント以上八パーセント未満 | 国内基準に係る単体自己資本比率 二パーセント以上四パーセント未満 | 経営の健全性を確保するための合理的と認められる改善計画(原則として資本の増強に係る措置を含むものとする。)の提出の求め及びその実行の命令 |
第二区分 | 国際統一基準に係る単体自己資本比率 二パーセント以上四パーセント未満 | 国内基準に係る単体自己資本比率 一パーセント以上二パーセント未満 | 次の各号に掲げる自己資本の充実に資する措置に係る命令 一 資本の増強に係る合理的と認められる計画の提出及びその実行 二 配当又は役員賞与の禁止又はその額の抑制 三 総資産の圧縮又は増加の抑制 四 取引の通常の条件に照らして不利益を被るものと認められる条件による債券の発行又は預金若しくは定期積金の受入れの禁止又は抑制 五 一部の営業所における業務の縮小 六 本店を除く一部の営業所の廃止 七 法第6条第1項若しくは第2項の規定により営む業務に付随する同条第3項各号に掲げる業務その他の業務又は担保付社債信託法その他の法律により営む業務の縮小又は新規の取扱いの禁止 八 その他金融庁長官が必要と認める措置 |
第二区分の二 | 国際統一基準に係る単体自己資本比率 〇パーセント以上二パーセント未満 | 国内基準に係る単体自己資本比率 〇パーセント以上一パーセント未満 | 自己資本の充実、大幅な業務の縮小、合併又は法第6条第1項各号に掲げる業務の廃止等の措置のいずれかを選択した上当該選択に係る措置を実施することの命令 |
第三区分 | 国際統一基準に係る単体自己資本比率 〇パーセント未満 | 国内基準に係る単体自己資本比率 〇パーセント未満 | 業務の全部又は一部の停止の命令 |
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銀行法第26条第2項に規定する内閣府令・財務省令で定める長期信用銀行及びその子会社等(銀行法第14条の2第2号に規定する子会社等をいう。以下この項及び次条において同じ。)の自己資本の充実の状況に係る区分及び当該区分に応じ内閣府令・財務省令で定める命令は、次条に定める場合を除き、次の表のとおりとする。
自己資本の充実の状況に係る区分 | 命令 | ||
海外営業拠点を有する長期信用銀行及びその子会社等 | 海外営業拠点を有しない長期信用銀行及びその子会社等 | ||
非対象区分 | 国際統一基準に係る連結自己資本比率 八パーセント以上 | 国内基準に係る連結自己資本比率 四パーセント以上 | |
第一区分 | 国際統一基準に係る連結自己資本比率 四パーセント以上八パーセント未満 | 国内基準に係る連結自己資本比率 二パーセント以上四パーセント未満 | 経営の健全性を確保するための合理的と認められる改善計画(原則として資本の増強に係る措置を含むものとする。)の提出の求め及びその実行の命令 |
第二区分 | 国際統一基準に係る連結自己資本比率 二パーセント以上四パーセント未満 | 国内基準に係る連結自己資本比率 一パーセント以上二パーセント未満 | 次の各号に掲げる自己資本の充実に資する措置に係る命令 一 資本の増強に係る合理的と認められる計画の提出及びその実行 二 配当又は役員賞与の禁止又はその額の抑制 三 総資産の圧縮又は増加の抑制 四 取引の通常の条件に照らして不利益を被るものと認められる条件による債券の発行又は預金若しくは定期積金の受入れの禁止又は抑制 五 一部の営業所における業務の縮小 六 本店を除く一部の営業所の廃止 七 子会社等の業務の縮小 八 子会社等の株式又は持分の処分 九 法第6条第1項若しくは第2項の規定により営む業務に付随する同条第3項各号に掲げる業務その他の業務又は担保付社債信託法その他の法律により営む業務の縮小又は新規の取扱いの禁止 十 その他金融庁長官が必要と認める措置 |
第二区分の二 | 国際統一基準に係る連結自己資本比率 〇パーセント以上二パーセント未満 | 国内基準に係る連結自己資本比率 〇パーセント以上一パーセント未満 | 自己資本の充実、大幅な業務の縮小、合併又は法第6条第1項各号に掲げる業務の廃止等の措置のいずれかを選択した上当該選択に係る措置を実施することの命令 |
第三区分 | 国際統一基準に係る連結自己資本比率 〇パーセント未満 | 国内基準に係る連結自己資本比率 〇パーセント未満 | 業務の全部又は一部の停止の命令 |
第2条
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長期信用銀行が、その自己資本比率(前条第6項に規定する単体自己資本比率又は同条第7項に規定する連結自己資本比率をいう。以下この条において同じ。)が当該長期信用銀行又は当該長期信用銀行及びその子会社等が従前に該当していた前条第1項又は第2項の表の区分に係る自己資本比率の範囲を超えて低下したことを知った後、速やかに、その自己資本比率を当該長期信用銀行又は当該長期信用銀行及びその子会社等が該当するこれらの表の区分に係る自己資本比率の範囲を超えて確実に改善するための合理的と認められる計画を金融庁長官に提出した場合には、当該長期信用銀行について、当該区分に応じた命令は、当該長期信用銀行又は当該長期信用銀行及びその子会社等の自己資本比率以上で当該計画の実施後に見込まれる当該長期信用銀行又は当該長期信用銀行及びその子会社等の自己資本比率以下の自己資本比率に係るこれらの表の区分(非対象区分を除く。)に掲げる命令とする。ただし、当該計画が合理的でないことが明らかになった場合には、当該長期信用銀行について、当該長期信用銀行又は当該長期信用銀行及びその子会社等が該当するこれらの表の区分に係る命令は、同条第1項又は第2項のとおりとする。
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参照条文
第3条
【長期信用銀行持株会社及びその子会社等の自己資本の充実に係る区分及びこれに応じた命令】
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銀行法第52条の33第2項の内閣府令・財務省令で定める自己資本の充実の状況に係る区分及び当該区分に応じ内閣府令・財務省令で定める命令は、次条に定める場合を除き、次の表のとおりとする。
自己資本の充実の状況に係る区分 | 命令 | ||
海外営業拠点を有する銀行等を子会社とする長期信用銀行持株会社及びその子会社等 | 海外営業拠点を有する銀行等を子会社としていない長期信用銀行持株会社及びその子会社等 | ||
非対象区分 | 第一基準に係る連結自己資本比率 八パーセント以上 | 第二基準に係る連結自己資本比率 四パーセント以上 | |
第一区分 | 第一基準に係る連結自己資本比率 四パーセント以上八パーセント未満 | 第二基準に係る連結自己資本比率 二パーセント以上四パーセント未満 | 長期信用銀行持株会社及びその子会社等の経営の健全性を確保するための合理的と認められる改善計画(原則として資本の増強に係る措置を含むものとする。)の提出の求め及びその実行の命令 |
第二区分 | 第一基準に係る連結自己資本比率 二パーセント以上四パーセント未満 | 第二基準に係る連結自己資本比率 一パーセント以上二パーセント未満 | 次の各号に掲げる長期信用銀行持株会社及びその子会社等の自己資本の充実に資する措置に係る命令 一 長期信用銀行持株会社及びその子会社等の資本の増強に係る合理的と認められる計画の提出及びその実行 二 長期信用銀行持株会社の配当又は役員賞与の禁止又はその額の抑制 三 長期信用銀行持株会社及びその子会社等の総資産の圧縮又は増加の抑制 四 子会社等(銀行等を除く。)の株式又は持分の処分 五 その他金融庁長官が必要と認める措置 |
第二区分の二 | 第一基準に係る連結自己資本比率 〇パーセント以上二パーセント未満 | 第二基準に係る連結自己資本比率 〇パーセント以上一パーセント未満 | 長期信用銀行持株会社及びその子会社等の自己資本の充実、合併又は子会社等(銀行等に限る。)の株式の処分等の措置のいずれかを選択した上当該選択に係る措置を実施することの命令 |
第三区分 | 第一基準に係る連結自己資本比率 〇パーセント未満 | 第二基準に係る連結自己資本比率 〇パーセント未満 | 子会社等(銀行等に限る。)の株式の処分 |
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前項の表中「海外営業拠点」とは、外国に所在する支店又は法第13条の2第1項第7号に掲げる会社(長期信用銀行等の子会社であるものに限る。)であって、その所在地において常勤の役員又は従業員を持つものをいう。
3
第1項の表中「第一基準」とは、連結自己資本比率基準(銀行法第52条の25に規定する基準をいう。次項において同じ。)のうち海外営業拠点(前項に規定する海外営業拠点をいう。次項において同じ。)を有する銀行等を子会社とする長期信用銀行持株会社及びその子会社等に係るものをいう。
第4条
1
長期信用銀行持株会社が、当該長期信用銀行持株会社及びその子会社等の連結自己資本比率が当該長期信用銀行持株会社及びその子会社等が従前に該当していた前条第1項の表の区分に係る連結自己資本比率の範囲を超えて低下したことを知った後、速やかに、その連結自己資本比率を当該長期信用銀行持株会社及びその子会社等が該当する同表の区分に係る連結自己資本比率の範囲を超えて確実に改善するための合理的と認められる計画を金融庁長官に提出した場合には、当該長期信用銀行持株会社について、当該区分に応じた命令は、当該長期信用銀行持株会社及びその子会社等の連結自己資本比率以上で当該計画の実施後に見込まれる当該長期信用銀行持株会社及びその子会社等の連結自己資本比率以下の連結自己資本比率に係る同表の区分(非対象区分を除く。)に掲げる命令とする。ただし、当該計画が合理的でないことが明らかになった場合には、当該長期信用銀行持株会社について、当該長期信用銀行持株会社及びその子会社等が該当する同表の区分に係る命令は、同項のとおりとする。
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3
前条第1項の表の第三区分以外の区分に該当する長期信用銀行持株会社及びその子会社等に係るこれらの会社について連結して記載した貸借対照表の資産の部に計上されるべき金額の合計額が当該貸借対照表の負債の部に計上されるべき金額の合計額を下回る場合又は下回ると見込まれる場合には、当該長期信用銀行持株会社について、当該区分に応じた命令は、同表の第三区分に掲げる命令を含むものとする。
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次に掲げる場合のいずれかに該当するときは、長期信用銀行持株会社について、当該長期信用銀行持株会社及びその子会社等が該当する前条第1項の表の区分に応じた命令は、当該長期信用銀行持株会社及びその子会社等の連結自己資本比率以上の連結自己資本比率に係る同表の区分に掲げる命令とする。
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参照条文