• 地域における歴史的風致の維持及び向上に関する法律施行令
    • 第1条 [公共施設]
    • 第2条 [認定市町村が行うことができる都市公園の維持等]
    • 第3条 [歴史的風致形成建造物の増築等の届出を要しない通常の管理行為、軽易な行為その他の行為]
    • 第4条 [歴史的風致形成建造物の増築等の届出を要しない都市計画事業の施行として行う行為に準ずる行為]
    • 第5条 [歴史的風致形成建造物の増築等の届出を要しないその他の行為]
    • 第6条 [認定町村の教育委員会が行うことができる文化財保護法の規定による事務等]
    • 第7条 [公園管理者の権限の代行]
    • 第8条 [認定町村の長が都市緑地法の規定による事務を行うこととする場合における手続等]
    • 第9条 [地区施設]
    • 第10条 [歴史的風致維持向上地区計画の区域の土地利用に関する基本方針にその用途等に関する事項を定めることができる建築物等]
    • 第11条 [歴史的風致維持向上地区整備計画において定める建築物等に関する事項]
    • 第12条 [歴史的風致維持向上地区計画の区域内における行為の届出を要する行為]
    • 第13条 [歴史的風致維持向上地区計画の区域内における行為の届出を要しない通常の管理行為、軽易な行為その他の行為]
    • 第14条 [歴史的風致維持向上地区計画の区域内における行為の届出を要しない都市計画事業の施行として行う行為に準ずる行為]
    • 第15条 [歴史的風致維持向上地区計画の区域内における行為の届出を要しないその他の行為]
    • 第16条 [支援法人の業務として取得、管理及び譲渡を行う土地]
    • 第17条 [事務の区分]

地域における歴史的風致の維持及び向上に関する法律施行令

平成23年11月28日 改正
第1条
【公共施設】
地域における歴史的風致の維持及び向上に関する法律(以下「法」という。)第2条第1項の政令で定める公共の用に供する施設は、下水道、緑地、広場、河川、運河及び海岸並びに防水又は防砂の施設とする。
第2条
【認定市町村が行うことができる都市公園の維持等】
法第5条第3項第2号の政令で定める都市公園の維持又は公園施設の新設、増設若しくは改築は、次に掲げるものとする。
次のイからホまでのいずれかに該当する公園施設が設けられている都市公園の維持
野外劇場、野外音楽堂又は集会所であって、主として地域におけるその固有の歴史及び伝統を反映した活動を行うことを目的とするもの
イ又はロに掲げる施設に準ずるものとして国土交通省令で定めるもの
都市公園法第2条第2項第1号又は第2号に掲げる施設であって、イからハまでに掲げる施設に附帯するもの
都市公園法第2条第2項第8号に掲げる施設であって、イからニまでに掲げる施設の管理のため必要なもの
前号イからホまでのいずれかに該当する公園施設の新設、増設又は改築(公園施設である城跡に係る城の復原に関する工事であるものを除く。)
第3条
【歴史的風致形成建造物の増築等の届出を要しない通常の管理行為、軽易な行為その他の行為】
法第15条第1項第1号の政令で定める行為は、次に掲げる行為とする。
認定歴史的風致維持向上計画に記載された法第5条第2項第5号の管理の指針となるべき事項に適合して行う行為
前号に掲げるもののほか、法令又はこれに基づく処分による義務の履行として行う行為
第4条
【歴史的風致形成建造物の増築等の届出を要しない都市計画事業の施行として行う行為に準ずる行為】
法第15条第1項第3号の政令で定める行為は、次に掲げる行為(都市計画法第4条第15項に規定する都市計画事業の施行として行うものを除く。)とする。
都市計画法第4条第6項に規定する都市計画施設を管理することとなる者がその都市計画施設の整備に関する事業の施行として当該都市計画施設に関する都市計画に適合して行う行為
土地区画整理法第2条第1項に規定する土地区画整理事業の施行として行う行為
都市再開発法第2条第1号に規定する市街地再開発事業の施行として行う行為
密集市街地における防災街区の整備の促進に関する法律第2条第5号に規定する防災街区整備事業の施行として行う行為
参照条文
第5条
【歴史的風致形成建造物の増築等の届出を要しないその他の行為】
法第15条第1項第4号の政令で定める行為は、法第27条第1項の契約に基づき認定市町村又は支援法人が行う行為とする。
第6条
【認定町村の教育委員会が行うことができる文化財保護法の規定による事務等】
法第24条第1項の規定により認定町村の教育委員会が行うこととすることができる事務は、次に掲げる事務の全部又は一部とする。
文化財保護法第109条第1項の規定により指定された史跡名勝天然記念物(以下この項において単に「史跡名勝天然記念物」という。)の現状変更又は保存に影響を及ぼす行為(以下この項において「現状変更等」という。)で次のイからハまでのいずれかに該当するもの(認定重点区域内において行われるものに限る。)について、同法第125条第1項から第4項までの規定による許可及びその取消しをし、並びに現状変更等の停止を命ずること。
文化財保護法施行令第5条第4項第1号イからホまでに掲げる行為
木竹(文化財保護法第109条第1項の規定により指定された名勝又は天然記念物である木竹を除く。)の伐採
イ又はロに掲げるもののほか、史跡名勝天然記念物の指定に係る地域のうち、認定歴史的風致維持向上計画に法第5条第2項第3号イに掲げる事項として認定町村の教育委員会がその区域内における現状変更等に係る法第24条第1項に規定する事務の全部又は一部を行うこととする旨が定められた区域における現状変更等
史跡名勝天然記念物に関する前号イからハまでに掲げる現状変更等(認定重点区域内において行われるものに限る。)について文化財保護法第125条第1項の許可の申請があった場合において、同法第130条同法第172条第5項において準用する場合を含む。)又は第131条第1項の規定により、報告を求め、並びに立入調査及び調査のため必要な措置をさせること。
文化庁長官は、法第24条第1項の規定により前項に規定する事務を認定町村の教育委員会が行うこととする場合には、当該認定町村の教育委員会が行うこととする事務の内容及び当該事務を行うこととする期間を明らかにして、当該認定町村の教育委員会がその事務を行うこととすることについて、あらかじめ、当該認定町村の属する都道府県の教育委員会(文化財保護法施行令第5条第1項又は第4項の規定によりその事務の全部又は一部を行っているものに限る。)に協議するとともに、当該認定町村の教育委員会の同意を求めなければならない。
認定町村の教育委員会は、前項の規定により文化庁長官から同意を求められたときは、その内容について同意をするかどうかを決定し、その旨を文化庁長官に通知するものとする。
文化庁長官は、法第24条第1項の規定により第1項に規定する事務を認定町村の教育委員会が行うこととした場合においては、直ちに、その旨並びに当該認定町村の教育委員会が行うこととする事務の内容及び当該事務を行うこととする期間を官報で告示しなければならない。
前項の規定に基づき告示された期間における当該認定町村の属する都道府県の教育委員会についての文化財保護法施行令第5条第1項及び第4項の規定の適用については、これらの規定中「属する事務」とあるのは、「属する事務(地域における歴史的風致の維持及び向上に関する法律施行令第6条第4項の規定に基づき告示された事務を除く。)」とする。
参照条文
第7条
【公園管理者の権限の代行】
法第25条第3項の規定により認定市町村が公園管理者に代わって行う権限は、次に掲げる公園管理者の権限以外の公園管理者の権限のうち、認定市町村が公園管理者と協議して定めるものとする。この場合において、当該認定市町村は、成立した協議の内容を公示しなければならない。
都市公園法第17条第1項の規定により都市公園台帳を作成し、及びこれを保管すること。
都市公園法第20条の規定により都市公園の区域を立体的区域とすること。
都市公園法第22条第2項の規定により協定を締結した旨を公示し、協定又はその写しを一般の閲覧に供し、及び閲覧に供している旨を掲示すること。
都市公園法第25条の規定により公園保全立体区域を指定し、及びその旨を公告すること。
認定市町村は、法第25条第3項の規定により公園管理者に代わって次に掲げる権限を行ったときは、遅滞なく、国土交通省令で定めるところにより、当該公園管理者に通知しなければならない。
都市公園法第5条第1項又は第6条第1項若しくは第3項の許可をすること。
都市公園法第9条の規定による協議をすること。
都市公園法第22条第1項の規定により協定を締結すること。
都市公園法第26条第2項又は第4項の規定による命令をすること。
都市公園法第27条第1項又は第2項の規定による処分をすること。
法第25条第1項の規定により認定市町村が代わって行う公園管理者の権限は、同条第2項の規定に基づき公示される都市公園の維持等の開始の日から都市公園の維持等の完了の日までに限り行うことができるものとする。ただし、都市公園法第28条の規定により損失の補償について損失を受けた者と協議し、損失を補償し、及び補償金額を同法第27条第2項第3号の理由を生じさせた者に負担させる権限については、都市公園の維持等の完了の日後においても行うことができる。
第8条
【認定町村の長が都市緑地法の規定による事務を行うこととする場合における手続等】
都道府県知事は、法第29条第1項の規定により同項に規定する事務を認定町村の長が行うこととする場合には、当該認定町村の長が行うこととする事務の内容及び当該事務を行うこととする期間を明らかにして、当該認定町村の長がその事務を行うこととすることについて、あらかじめ、当該認定町村の長の同意を求めなければならない。
認定町村の長は、前項の規定により都道府県知事から同意を求められたときは、その内容について同意をするかどうかを決定し、その旨を都道府県知事に通知するものとする。
都道府県知事は、法第29条第1項の規定により同項に規定する事務を認定町村の長が行うこととした場合においては、直ちに、その旨並びに当該認定町村の長が行うこととする事務の内容及び当該事務を行うこととする期間を公示しなければならない。
認定町村の長は、法第29条第1項の規定により同項に規定する事務を行ったときは、都道府県知事に対し、その旨及びその内容を報告するものとする。
第9条
【地区施設】
法第31条第2項第1号の政令で定める施設は、道路又は公園、緑地、広場その他の公共空地とする。
第10条
【歴史的風致維持向上地区計画の区域の土地利用に関する基本方針にその用途等に関する事項を定めることができる建築物等】
法第31条第3項第1号ホの政令で定める建築物等は、次に掲げる建築物等とする。
地域の伝統的な行事に用いられる衣服、器具その他の物件の保管を主たる目的とする倉庫
地域の歴史上価値の高い芸能の用に供されることによりその価値の形成に寄与する演芸場、観覧場、集会場その他これらに類する建築物等
地域の伝統的な構造、形態又は意匠の建築物等であって、主として地域の伝統的な技術、技能又は芸能の教授の用に供されるもの
地域の伝統的な構造、形態又は意匠の建築物等であって、主として法第31条第3項第1号イからニまで又は前二号に掲げる建築物等の利用者の宿泊の用に供されるもの
第11条
【歴史的風致維持向上地区整備計画において定める建築物等に関する事項】
法第31条第4項第2号の政令で定める建築物等に関する事項は、垣又はさくの構造の制限とする。
第12条
【歴史的風致維持向上地区計画の区域内における行為の届出を要する行為】
法第33条第1項本文の政令で定める行為は、次に掲げる行為とする。
建築物等の移転
建築物等の用途の変更(当該変更後の建築物等が歴史的風致維持向上地区整備計画において定められた建築物等の用途の制限又は用途に応じた建築物等に関する制限に適合しないこととなるものに限る。)
建築物等の形態又は色彩その他の意匠の変更(当該変更後の建築物等が歴史的風致維持向上地区整備計画において定められた建築物等の形態又は色彩その他の意匠の制限に適合しないこととなるものに限る。)
木竹の伐採(歴史的風致維持向上地区整備計画に法第31条第4項第3号に掲げる事項として当該木竹の伐採の制限が定められている場合に限る。)
第13条
【歴史的風致維持向上地区計画の区域内における行為の届出を要しない通常の管理行為、軽易な行為その他の行為】
法第33条第1項第1号の政令で定める行為は、次に掲げる行為とする。
次に掲げる土地の区画形質の変更
仮設の建築物等の新築、改築、増築又は移転の用に供する目的で行う土地の区画形質の変更
既存の建築物等の管理のために必要な土地の区画形質の変更
農林漁業を営むために行う土地の区画形質の変更
次に掲げる建築物等の新築、改築、増築又は移転
仮設の建築物等の新築、改築、増築又は移転
屋外広告物で表示面積が一平方メートル以下であり、かつ、高さが三メートル以下であるものの表示又は掲出のために必要な工作物(建築物以外の工作物をいう。ハ及びニにおいて同じ。)の新築、改築、増築又は移転
水道管、下水道管その他これらに類する工作物で地下に設けるものの新築、改築、増築又は移転
建築物の存する敷地内の当該建築物に附属する物干場、建築設備、受信用の空中線系(その支持物を含む。)、旗ざおその他これらに類する工作物の新築、改築、増築又は移転
農林漁業を営むために必要な物置、作業小屋その他これらに類する建築物等の新築、改築、増築又は移転
次に掲げる建築物等の用途の変更
仮設の建築物等の用途の変更
建築物等の用途を前号ホに規定するものとする建築物等の用途の変更
第2号に規定する建築物等の形態又は色彩その他の意匠の変更
次に掲げる木竹の伐採
除伐、間伐、整枝その他木竹の保育のために通常行われる木竹の伐採
枯損した木竹又は危険な木竹の伐採
自家の生活の用に充てるために必要な木竹の伐採
仮植した木竹の伐採
測量、実地調査又は施設の保守の支障となる木竹の伐採
前各号に掲げるもののほか、法令又はこれに基づく処分による義務の履行として行う行為
第14条
【歴史的風致維持向上地区計画の区域内における行為の届出を要しない都市計画事業の施行として行う行為に準ずる行為】
法第33条第1項第4号の政令で定める行為は、第4条に規定する行為とする。
第15条
【歴史的風致維持向上地区計画の区域内における行為の届出を要しないその他の行為】
法第33条第1項第6号の政令で定める行為は、次に掲げる行為とする。
建築基準法第6条第1項同法第87条第1項及び第88条第2項において準用する場合を含む。)の確認又は同法第18条第2項同法第87条第1項及び第88条第2項において準用する場合を含む。)の通知を要する建築物等の新築、改築、増築若しくは移転又は用途の変更であって、歴史的風致維持向上地区整備計画において当該建築物等又はその敷地について定められている事項(当該歴史的風致維持向上地区整備計画において、壁面の位置の制限、壁面後退区域における工作物の設置の制限及び建築物の高さの最高限度が定められている場合における建築物の容積率の最高限度で、当該敷地に係る同法第52条の規定による建築物の容積率の最高限度を超えるものを除く。)のすべてが同法第68条の2第1項同法第87条第2項及び第3項並びに第88条第2項において準用する場合を含む。)の規定に基づく条例でこれらに関する制限として定められている歴史的風致維持向上地区計画の区域内において行うもの
都市緑地法第20条第1項の規定に基づく条例の規定により同項の許可を要する同法第14条第1項各号に掲げる行為
都市計画法第29条第1項第3号に掲げる開発行為その他の公益上必要な事業の実施に係る行為であって、歴史的風致維持向上地区計画の目的の達成に支障を及ぼすおそれが少なく、かつ、当該行為に係る建築物等の用途上又は構造上これを行うことがやむを得ないものとして国土交通省令で定めるもの
第16条
【支援法人の業務として取得、管理及び譲渡を行う土地】
法第35条第3号の政令で定める土地は、同条第2号に規定する事業の用に供する土地及び当該事業に係る代替地の用に供する土地とする。
第17条
【事務の区分】
第6条第1項各号に掲げる事務のうち、同条の規定により町村が処理することとされているものは、地方自治法第2条第9項第1号に規定する第1号法定受託事務とする。
附則
(施行期日)
この政令は、法の施行の日(平成二十年十一月四日)から施行する。
附則
平成23年8月30日
この政令は、公布の日から施行する。
附則
平成23年11月28日
第1条
(施行期日)
この政令は、地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に関する法律附則第一条第一号に掲げる規定の施行の日(平成二十三年十一月三十日)から施行する。ただし、第一条、第三条、第四条、第五条(道路整備特別措置法施行令第十五条第一項及び第十八条の改正規定を除く。)、第六条、第九条、第十一条、第十二条、第十三条(都市再開発法施行令第四十九条の改正規定を除く。)、第十四条、第十五条、第十八条、第十九条(密集市街地における防災街区の整備の促進に関する法律施行令第五十九条の改正規定に限る。)、第二十条から第二十二条まで、第二十三条(景観法施行令第六条第一号の改正規定に限る。)、第二十五条及び第二十七条の規定並びに次条及び附則第三条の規定は、平成二十四年四月一日から施行する。

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