自然環境保全法施行規則
平成25年3月29日 改正
第1条
【原生自然環境保全地域に関する保全事業の執行の協議書】
1
自然環境保全法(以下「法」という。)
第16条第2項の規定による原生自然環境保全地域に関する保全事業(以下この章において「保全事業」という。)の執行の協議の申出は、次の各号に掲げる事項を記載した協議書を提出して行うものとする。
2
前項の協議書には、次の各号に掲げる書類及び図面を添えなければならない。
①
施設の位置を明らかにした縮尺五万分の一以上の地形図
②
施設の付近の状況を明らかにした縮尺五千分の一以上の概況図及び天然色写真
③
施設の規模及び構造を明らかにした縮尺千分の一以上の平面図、立面図、断面図、構造図及び意匠配色図
第2条
【原生自然環境保全地域内における行為の許可申請書】
1
法第17条第1項ただし書の規定による許可の申請は、次の各号に掲げる事項を記載した申請書を提出して行うものとする。
①
申請者の住所及び氏名(法人にあつては、主たる事務所の所在地及び名称並びに代表者の氏名)
2
前項の申請書には、次の各号に掲げる図面を添えなければならない。
①
行為地の位置を明らかにした縮尺五万分の一以上の地形図
②
行為地及びその附近の状況を明らかにした縮尺五千分の一以上の概況図及び天然色写真
③
行為の施行方法を明らかにした縮尺千分の一以上の平面図、立面図、断面図、構造図及び意匠配色図
④
行為終了後における行為地及びその附近の地形及び植生の復元計画を明らかにした縮尺千分の一以上の図面
第3条
【原生自然環境保全地域内における行為の制限の対象とならない行為】
法第17条第5項第2号の環境省令で定める行為は、次の各号に掲げるものとする。
①
森林の保護管理又は野生鳥獣の保護増殖のための標識を設置すること。
④
気象、地象、地動、地球磁気、地球電気又は水象の観測のための施設を改築し、又は増築すること。
⑤
漁業法第6条第1項に規定する漁業権又は
同法第7条に規定する入漁権に基づき水産動植物を捕獲し、若しくは殺傷し、若しくは採取し、若しくは損傷し、又はこのために漁具を設置すること。
⑧
国又は地方公共団体の試験研究機関が、試験研究のために、農林水産物に対する病害虫等(それらの卵を含む。)を捕獲し、若しくは殺傷し、又は採取し、若しくは損傷すること(あらかじめ、環境大臣に通知したものに限る。)。
⑪
遭難者の救助に係る業務を行うために犬を放つこと。
⑫
原生自然環境保全地域内で捕獲した動物を捕獲後直ちに当該捕獲をした場所に放つこと。
⑬
法令又はこれに基づく処分による義務の履行として行う行為
⑭
前各号に掲げるもののほか、建築物その他の工作物(以下単に「工作物」という。)の修繕のための行為
第4条
【自然保護取締官である職員の携帯する証明書の様式】
法第18条第3項(
法第30条において準用する場合を含む。)の規定により自然保護取締官である職員の携帯する証明書は、様式第一による。
第5条
【立入制限地区内への立入りの制限の対象とならない行為】
法第19条第3項第4号の環境省令で定める行為は、次の各号に掲げるものとする。
②
森林の保護管理又は野生鳥獣の保護増殖を行うこと。
④
気象、地象、地動、地球磁気、地球電気又は水象の観測を行うこと。
⑦
犯罪の予防又は捜査、遭難者の救助その他これに類する行為を行うこと。
⑧
法令に基づき検査、調査その他これに類する行為を行うこと。
第6条
【立入制限地区内への立入りの許可申請書】
1
法第19条第3項第5号の規定による許可の申請は、次の各号に掲げる事項を記載した申請書を提出して行うものとする。
①
申請者の住所及び氏名(法人にあつては、主たる事務所の所在地及び名称並びに代表者の氏名)
2
前項の申請書には、位置図及び立ち入る巡路又は範囲その他立入りの方法を明らかにした図面を添えなければならない。
第7条
【自然環境保全地域の指定等の案の公告】
1
法第22条第4項(
同条第7項において準用する場合を含む。)の規定による公告は、次に掲げる事項について、官報に公示して行うものとする。
②
自然環境保全地域(区域の拡張の場合にあつては、当該拡張に係る部分)に含まれる土地の区域又は海域
③
自然環境保全地域の指定又は区域の拡張の案の縦覧場所
第8条
【公聴会】
1
環境大臣は、
法第22条第6項(
同条第7項及び
法第23条第3項において準用する場合を含む。)の規定により公聴会を開催しようとするときは、日時、場所及び公聴会において意見をきこうとする案件を公示するとともに、当該案件に関し意見をきく必要があると認めた者(以下「公述人」という。)にその旨を通知するものとする。
2
前項の公示は、公聴会の日の三週間前までに官報により行うものとする。
第9条
公聴会は、環境大臣又はその指名する者が議長として主宰する。
第10条
公聴会においては、議長は、まず公述人のうち異議がある旨の意見書の提出をした者その他意見をきこうとする案件に対して異議を有する者に異議の内容及び理由を陳述させなければならない。
第11条
1
公述人は、発言しようとするときは、議長の許可を受けなければならない。
2
議長は、特に必要があると認めるときは、公聴会を傍聴している者に発言を許すことができる。
第12条
1
公述人及び発言を許された者の発言は、意見をきこうとする案件の範囲をこえてはならない。
2
公述人及び発言を許された者が
前項の範囲をこえて発言し、又は不穏当な言動があつたときは、議長は、その発言を禁止し、又は退場を命ずることができる。
第13条
議長は、公聴会の秩序を維持するため必要があると認めるときは、その秩序を妨げ、又は不穏な言動をした者を退去させることができる。
第14条
議長は、公聴会の終了後遅滞なく公聴会の経過に関する重要な事項を記載した調書を作成し、これに署名押印しなければならない。
第15条
【自然環境保全地域に関する保全事業の執行の協議書】
第16条
【特別地区及び海域特別地区内における行為の許可申請書】
第17条
【特別地区内の行為の許可基準】
法第25条第6項の環境省令で定める基準は、次の各号に掲げる行為の区分に従い、当該各号に定めるとおりとする。
①
工作物を新築すること。
イ
仮設の工作物(ハに掲げるものを除く。)
(1)
当該工作物の構造が、容易に移転し、又は除却することができるものであること。
(2)
当該新築の方法並びに当該工作物の規模、形態及び用途が、新築の行われる土地及びその周辺の土地の区域における自然環境の保全に支障を及ぼすおそれが少ないこと。
ロ
地下に設ける工作物(ハに掲げるものを除く。)当該新築の方法並びに当該工作物の位置、規模及び用途が、新築の行われる土地及びその周辺の土地の区域における自然環境の保全に支障を及ぼすおそれが少ないこと。
ハ
次に掲げる工作物当該新築の方法並びに当該工作物の規模及び形態が、新築の行われる土地及びその周辺の土地の区域における自然環境の保全に支障を及ぼすおそれが少ないこと。
海岸法第2条第1項に規定する海岸保全施設その他の海水の侵入又は海水による侵食を防止するための施設
河川法第3条第1項に規定する河川その他の公共の用に供する水路又はこれらを管理するための施設
農業、林業、漁業その他生業の用に供するための建築物(住宅を除く。)
鉄道、軌道若しくは索道の駅舎又は自動車若しくは船舶による旅客運送事業の営業所若しくは待合所である建築物(これらに附帯する建築物を含む。)
航路標識その他の船舶の交通の安全を確保するための施設
気象、地象、地動、地球磁気、地球電気又は水象の観測のための工作物
有線電気通信のための線路若しくは建築物又は空中線系(その支持物を含む。)
宗教法人法第3条に規定する境内地における
同条に規定する境内建物又は旧宗教法人令の規定による宗教法人のこれに相当する工作物
消防又は水防の用に供する望楼、警鐘台又は機械若しくは器具等を格納する建築物
当該特別地区内に居住する者の使用する物置、車庫、便所その他日常生活の用に供する建築物(住宅を除く。)
(イ)から(ホ)まで、(ト)から(ヌ)まで、(ワ)又は(ヨ)から(オ)までに掲げる工作物に付帯する建築物又はこれらの工作物を管理するための建築物
ニ
イ、ロ又はハに掲げる建築物以外の建築物(以下このニにおいて「普通建築物」という。)
(1)
当該新築が、次のいずれかの土地を敷地として行われること。ただし、当該新築が、自己の居住の用に供するために行われる場合、当該特別地区内に存した普通建築物であつて災害により滅失したものの復旧のために行われる場合又は当該特別地区内に居住する者の災害からの避難のために行われる場合にあつては、この限りでない。
特別地区が指定され、又はその区域が拡張された日の前日から起算して六月前において現に建築物の敷地であつた土地
特別地区が指定され、又はその区域が拡張された際現に新築の工事中の建築物の敷地であつた土地
又はの土地に隣接する土地(道路又は水路をはさんで接する土地を含む。)
(2)
当該普通建築物の高さが、十メートル(当該新築が次に掲げる場合であつて、従前の普通建築物の高さが十メートルを超えるときは、従前の普通建築物の高さ)を超えないこと。
特別地区が指定され、又はその区域が拡張された日の前日から起算して前六月以内に除却した普通建築物の建替えのために行われる場合
災害により滅失した普通建築物の復旧又は災害からの避難のために行われる場合
(3)
当該普通建築物の敷地内における普通建築物の床面積(
建築基準法施行令第2条第1項第3号に規定する床面積をいい、
同令第1条第2号に規定する地階の床面積は、算入しない。以下同じ。)の合計が、二百平方メートル(当該新築が(2)のの場合であつて、従前の普通建築物の床面積の合計が二百平方メートルを超えるときは、従前の普通建築物の床面積の合計)を超えないこと。ただし、当該新築が(1)の又はの土地において行われる場合にあつては、この限りでない。
(4)
当該新築の方法並びに当該普通建築物の形態及び用途が、新築の行われる土地及びその周辺の土地の区域における自然環境の保全に支障を及ぼすおそれが少ないこと。
ホ
イ、ロ又はハに掲げる工作物以外の工作物(建築物を除く。)
(1)
当該工作物の高さが、十メートルを超えず、かつ、水平投影面積が二百平方メートルを超えないこと。
(2)
当該新築の方法並びに当該工作物の形態及び用途が、新築の行われる土地及びその周辺の土地の区域における自然環境の保全に支障を及ぼすおそれが少ないこと。
②
工作物を改築すること。
イ
仮設の工作物(ハに掲げるものを除く。)
(1)
当該改築後の工作物の構造が、容易に移転し、又は除却することができるものであること。
(2)
当該改築の方法並びに改築後の工作物の形態及び用途が、改築の行われる土地及びその周辺の土地の区域における自然環境の保全に支障を及ぼすおそれが少ないこと。
ロ
地下に設ける工作物(ハに掲げるものを除く。)当該改築の方法及び改築後の工作物の用途が、改築の行われる土地及びその周辺の土地の区域における自然環境の保全に支障を及ぼすおそれが少ないこと。
ハ
前号ハに掲げる工作物当該改築の方法並びに改築後の工作物の形態が、改築の行われる土地及びその周辺の土地の区域における自然環境の保全に支障を及ぼすおそれが少ないこと。
ニ
イ、ロ又はハに掲げる建築物以外の建築物(以下このニにおいて「普通建築物」という。)
(1)
当該改築後の普通建築物の高さが、十メートル(改築前の普通建築物の高さが十メートルを超えるときは、改築前の普通建築物の高さ)を超えないこと。
(2)
当該改築の方法並びに改築後の普通建築物の形態及び用途が、改築の行われる土地及びその周辺の土地の区域における自然環境の保全に支障を及ぼすおそれが少ないこと。
ホ
イ、ロ又はハに掲げる工作物以外の工作物(建築物を除く。)
(1)
当該改築後の工作物の高さが、改築前の工作物の高さを超えないこと。
(2)
当該改築の方法並びに改築後の工作物の形態及び用途が、改築の行われる土地及びその周辺の土地の区域における自然環境の保全に支障を及ぼすおそれが少ないこと。
③
工作物を増築すること。
イ
仮設の工作物(ハに掲げるものを除く。)
(1)
当該増築部分の構造が、容易に移転し、又は除却することができるものであること。
(2)
当該増築の方法並びに増築後の工作物の規模、形態及び用途が、増築の行われる土地及びその周辺の土地の区域における自然環境の保全に支障を及ぼすおそれが少ないこと。
ロ
地下に設ける工作物(ハに掲げるものを除く。)当該増築の方法並びに増築後の工作物の規模及び用途が、増築の行われる土地及びその周辺の土地の区域における自然環境の保全に支障を及ぼすおそれが少ないこと。
ハ
第1号ハに掲げる工作物当該増築の方法並びに増築後の工作物の規模及び形態が、増築の行われる土地及びその周辺の土地の区域における自然環境の保全に支障を及ぼすおそれが少ないこと。
ニ
イ、ロ又はハに掲げる建築物以外の建築物(以下このニにおいて「普通建築物」という。)
(1)
当該増築後の普通建築物の高さが、十メートル(増築前の普通建築物の高さが十メートルを超えるときは、増築前の普通建築物の高さ)を超えないこと。
(2)
当該増築後の普通建築物の敷地内における普通建築物の床面積の合計が、二百平方メートルを超えないこと。ただし、当該増築が次のいずれかの土地において行われる場合にあつては、この限りでない。
特別地区が指定され、又はその区域が拡張された日の前日から起算して六月前において現に建築物の敷地であつた土地
特別地区が指定され、又はその区域が拡張された際現に新築の工事中の建築物の敷地であつた土地
(3)
当該増築の方法並びに増築後の普通建築物の形態及び用途が、増築の行われる土地及びその周辺の土地の区域における自然環境の保全に支障を及ぼすおそれが少ないこと。
ホ
イ、ロ又はハに掲げる工作物以外の工作物(建築物を除く。)
(1)
当該増築後の工作物の高さが、十メートル(増築前の工作物の高さが十メートルを超えるときは、増築前の工作物の高さ)を超えず、かつ、水平投影面積が、二百平方メートル(増築前の工作物の水平投影面積が二百平方メートルを超えるときは、増築前の工作物の水平投影面積)を超えないこと。
(2)
当該増築の方法並びに増築後の工作物の形態及び用途が、増築の行われる土地及びその周辺の土地の区域における自然環境の保全に支障を及ぼすおそれが少ないこと。
④
宅地を造成し、土地を開墾し、その他土地の形質を変更すること。当該土地の形質の変更が、次のいずれかに該当し、かつ、変更の方法及び規模が、変更を行う土地及びその周辺の土地の区域における自然環境の保全に支障を及ぼすおそれが少ないこと。
ロ
工作物でない道又は河川その他の公共の用に供する水路の設置又は管理のために土地の形質を変更すること。
ハ
教育又は試験研究のために土地の形質を変更すること。
ヘ
工作物の新築、改築若しくは増築、鉱物の掘採又は土石の採取に関連して土地の形質を変更すること。
⑤
鉱物を掘採し、又は土石を採取すること。当該行為が次のいずれかに該当し、かつ、行為の方法及び規模が、行為を行う土地及びその周辺の土地の区域における自然環境の保全に支障を及ぼすおそれが少ないこと。
イ
河川その他の公共の用に供する水路の区域内において土石を採取すること。
ロ
水又は温泉をゆう出させるために土石を採取すること。
ハ
教育又は試験研究のために鉱物を掘採し、又は土石を採取すること。
ニ
工作物の新築、改築又は増築を行うための地質調査のために鉱物を掘採し、又は土石を採取すること。
ホ
露天掘りでない方法により鉱物を掘採し、又は土石を採取すること。
⑥
水面を埋め立て、又は干拓すること。当該行為の方法及び規模が、行為を行う土地及びその周辺の土地の区域における自然環境の保全に支障を及ぼすおそれが少ないこと。
⑦
河川、湖沼等の水位又は水量に増減を及ぼさせること。当該行為の方法及び規模が、行為を行う土地及びその周辺の土地の区域における自然環境の保全に支障を及ぼすおそれが少ないこと。
⑧
木竹を伐採すること。当該木竹の伐採の方法及び規模が、伐採の行われる土地及びその周辺の土地の区域における自然環境の保全に支障を及ぼすおそれが少ないこと。
⑨
環境大臣が指定する区域内において木竹を損傷すること。当該木竹の損傷の方法及び規模が、損傷の行われる土地の木竹の生育状況に照らして、それらに支障を及ぼすおそれが少ないこと。
⑩
環境大臣が指定する区域内において当該区域が本来の生育地でない植物で、当該区域における自然環境の保全に影響を及ぼすおそれがあるものとして環境大臣が指定するものを植栽し、又は当該植物の種子をまくこと。当該行為の方法及び規模が、行為を行う土地及び周辺の土地の区域内における自然環境の保全に支障を及ぼすおそれが少ないこと。
⑪
環境大臣が指定する区域内において当該区域が本来の生息地でない動物で、当該区域における自然環境の保全に影響を及ぼすおそれがあるものとして環境大臣が指定するものを放つこと(当該指定する動物が家畜である場合における当該家畜である動物の放牧を含む。)。当該行為の方法及び規模が、行為を行う土地及び周辺の土地の区域内における自然環境の保全に支障を及ぼすおそれが少ないこと。
⑫
環境大臣が指定する湖沼又は湿原及びこれらの周辺一キロメートルの区域内において当該湖沼若しくは湿原又はこれらに流水が流入する水域若しくは水路に汚水又は廃水を排水設備を設けて排出すること。当該行為の方法及び規模並びに当該汚水又は廃水の状態が、当該湖沼又は湿原の区域における自然環境の保全に支障を及ぼすおそれが少ないこと。
⑬
道路、広場、田、畑、牧場及び宅地以外の地域のうち環境大臣が指定する区域内において車馬若しくは動力船を使用し、又は航空機を着陸させること。当該行為の方法及び規模が、行為を行う土地及びその周辺の土地の区域内における自然環境の保全に支障を及ぼすおそれが少ないこと。
⑭
次に掲げる行為前各号の規定にかかわらず、当該行為が、行為の行われる土地及びその周辺の土地の区域における自然環境の保全に支障を及ぼすおそれが少ないこと。
第18条
【特別地区内における行為の制限の対象とならない国又は地方公共団体の行為】
法第25条第10項第3号の環境省令で定める行為は、次の各号に掲げるものとする。
④
河川法第3条第2項に規定する河川管理施設(樹林帯を除く。)を改築し、若しくは増築すること又は河川を局部的に改良することであつて河川の現状に著しい変更を及ぼさないもの
⑥
道路法第2条第1項に規定する道路を改築し、又は増築すること(小規模の拡幅、舗装、こう配の緩和、線形の改良その他道路の現状に著しい変更を及ぼさないものに限る。)。
⑦
港湾法第2条第6項の規定により港湾施設とみなされた施設であつて、特別地区が指定され、若しくはその区域が拡張された際現に
同項の規定による認定がなされているもの又は
法第30条において準用する
法第21条第1項後段の規定による協議を了して設置されたものを改築し、又は増築すること。
⑩
国又は地方公共団体が法令に基づきその任務とされている遭難者を救助するための業務(当該業務及び非常災害に対処するための業務に係る訓練を含む。)、犯罪の予防又は捜査その他の公共の秩序を維持するための業務その他これらに類する業務を行うために必要な範囲内で木竹を損傷すること。
⑪
国又は地方公共団体が法令に基づきその任務とされている遭難者を救助するための業務(当該業務及び非常災害に対処するための業務に係る訓練を含む。)、犯罪の予防又は捜査その他の公共の秩序を維持するための業務、交通の安全を確保するための業務、水路業務その他これらに類する業務を行うために車馬若しくは動力船を使用し、又は航空機を着陸させること。
第19条
【特別地区内における許可等を要しない行為】
法第25条第10項第4号の環境省令で定める行為は、次の各号に掲げるものとする。
①
工作物を新築し、改築し、又は増築することであつて次に掲げるもの
イ
森林の保護管理のための標識を設置し、又は野生鳥獣の保護増殖のための標識、巣箱、給餌台若しくは給水台を設置すること。
ニ
漁港漁場整備法第3条第1号に掲げる施設、
同条第2号イ、ロ、ハ、ル若しくはヲに掲げる施設(
同号イに掲げる施設については駐車場及びヘリポートを除き、
同号ハに掲げる施設については公共施設用地に限る。)、特別地区が指定され若しくはその区域が拡張された際現に
同法第40条の規定により漁港施設とみなされている施設又は
同条の規定により漁港施設とみなされた施設であつて
法第25条第4項の規定による許可を受けて設置されたもの(
法第30条において準用する
法第21条第1項後段の規定による協議に係るものを含む。)を改築し、又は増築すること。
ヘ
沿岸漁業の生産基盤の整備及び開発を行うために必要な沿岸漁業の構造の改善に関する事業に係る施設を改築し、又は増築すること。
チ
道路(
道路法第2条第1項に規定する道路を除く。)を改築すること(舗装、こう配の緩和、線形の改良その他道路の現状に著しい変更を及ぼさないものに限る。)。
リ
信号機、防護柵、土留よう壁その他道路、鉄道、軌道又は索道の交通の安全を確保するための施設を改築し、又は増築すること(信号機にあつては、新築することを含む。)。
ヌ
鉄道、軌道若しくは索道の駅舎又は自動車若しくは船舶による旅客運送事業の営業所若しくは待合所において、駅名板、停留所標識又は料金表、運送約款その他これらに類するものを表示した施設を設置すること。
ル
鉄道、軌道又は索道のプラットホーム(上家を含む。)を改築し、又は増築すること。
ワ
航路標識その他船舶の交通の安全を確保するための施設を改築し、又は増築すること。
カ
船舶又は積荷の急迫した危難を避けるための応急措置として仮設の工作物を新築すること。
レ
電気供給のための電線路、有線電気通信のための線路又は空中線系(その支持物を含む。)を改築し、又は増築すること(改築又は増築後において高さが二十メートルを超えるものとなる場合における改築又は増築を除く。)。
ソ
気象、地象、地動、地球磁気、地球電気又は水象の観測のための施設を改築し、又は増築すること。
ツ
送水管、ガス管、電気供給のための電線路、有線電気通信のための線路その他これらに類する工作物を道路に埋設すること。
ネ
社寺境内地又は墓地において鳥居、灯ろう、墓碑その他これらに類するものを新築し、改築し、又は増築すること。
ナ
消防又は水防の用に供する望楼又は警鐘台を改築し、又は増築すること。
ラ
建築物の存する敷地内において次に掲げる工作物を新築し、改築し、又は増築すること((イ)から(ハ)まで、又は(チ)に掲げる工作物の改築又は増築にあつては、改築又は増築後において(イ)から(ハ)まで、又は(チ)に掲げるものとなる場合における改築又は増築に限る。)。
高さが五メートル以下であり、かつ、床面積の合計が三十平方メートル以下であるきん舎又は畜舎
空中線系(その支持物を含む。)その他これに類するもので、高さが二十メートル以下のもの
高さが五メートル以下のその他の工作物(建築物を除く。)
ム
法第25条第4項の規定による許可を受けた行為(
法第30条において準用する
法第21条第1項後段の規定による協議に係る行為を含む。)又はこの条の各号に掲げる行為を行うための仮設の工作物(宿舎を除く。)を、当該行為に係る工事敷地内において新築し、改築し、又は増築すること。
ウ
法令の規定により、又は保安の目的で標識を設置すること。
②
建築物の存する敷地内において土地の形質を変更すること。
③
鉱物を掘採し、又は土石を採取することであつて次に掲げるもの
イ
建築物の存する敷地内において、鉱物を掘採し、又は土石を採取すること。
ロ
鉱業法第5条に規定する鉱業権の設定されている土地の区域内において、鉱物の掘採のための試すいを行うこと。
ハ
国又は地方公共団体の試験研究機関が、試験研究のために鉱物を掘採し、又は土石を採取すること(あらかじめ、環境大臣に通知したものに限る。)。
ニ
学校教育法第1条に規定する大学における教育又は学術研究のために鉱物を掘採し、又は土石を採取すること(あらかじめ、環境大臣に届け出たもの(公立の大学(
地方独立行政法人法第68条第1項に規定する公立大学法人が設置する大学を除く。以下同じ。)にあつては、環境大臣に通知したもの)に限る。)。
④
河川、湖沼等の水位又は水量に増減を及ぼさせることであつて次に掲げるもの
イ
建築物の存する敷地内の池沼等の水位又は水量に増減を及ぼさせること。
ロ
田畑内の池沼等の水位又は水量に増減を及ぼさせること。
ハ
特別地区が指定され、又はその区域が拡張された際既にその新築、改築又は増築に着手していた工作物を操作することにより、河川、湖沼等の水位又は水量に増減を及ぼさせること。
⑤
木竹を伐採することであつて次に掲げるもの
イ
建築物の存する敷地内において、高さ十メートル以下の木竹を伐採すること。
ロ
自家の生活の用に充てるために木竹を択伐(単木択伐に限る。)すること。
ハ
森林の保育のために下刈りし、つる切りし、又は間伐すること。
ホ
測量、実地調査又は施設の保守の支障となる木竹を伐採すること。
⑦
環境大臣が指定する区域内において木竹を損傷することであつて次に掲げるもの
イ
建築物の存する敷地内において、木竹を損傷すること。
ロ
自家の生活の用に充てるために木竹を損傷すること。
ハ
生業の維持のために必要な範囲内で木竹を損傷すること。
ホ
病害虫の防除のために必要な範囲内で木竹を損傷すること。
ヘ
災害からの避難、災害復旧又は防災のために必要な範囲内で木竹を損傷すること。
ト
施設又は設備の維持管理を行うために必要な範囲内で木竹を損傷すること。
ル
土地又は木竹の所有者又は使用及び収益を目的とする権利を有する者がその所有又は権利に係る土地の維持管理を行うために必要な範囲内で木竹を損傷すること(土地又は木竹の所有者又は使用及び収益を目的とする権利を有する者の同意を得て行う場合を含む。)。
ヲ
法令の規定による検査、調査その他これらに類する行為を行うために必要な範囲内で木竹を損傷すること。
⑧
環境大臣が指定する区域内において当該区域が本来の生育地でない植物で、当該区域における自然環境の保全に影響を及ぼすおそれがあるものとして環境大臣が指定するものを植栽し、又は当該植物の種子をまくことであつて次に掲げるもの
⑨
環境大臣が指定する区域内において当該区域が本来の生息地でない動物で、当該区域における自然環境の保全に影響を及ぼすおそれがあるものとして環境大臣が指定するものを放つこと(当該指定する動物が家畜である場合における当該家畜である動物の放牧を含む。)であつて次に掲げるもの
イ
遭難者の救助に係る業務を行うために犬(
法第25条第4項第5号の環境大臣が指定するものに限る。以下この号において同じ。)を放つこと(
法第25条第4項第5号の環境大臣が指定する区域内において放つものに限る。以下この号において同じ。)。
ハ
人の生命、身体及び財産に危害を加え、自然環境保全上の問題を生じさせるおそれがない犬であつて、次に掲げるもの
(1)
警察犬、狩猟犬その他これらと同等と認められるものを、その目的のために放つこと。
(2)
野生鳥獣による人、家畜、農作物に対する被害を防ぐために犬を放つこと。
⑩
環境大臣が指定する湖沼又は湿原及びこれらの周辺一キロメートルの区域内において当該湖沼若しくは湿原又はこれらに流水が流入する水域若しくは水路に汚水又は廃水を排水設備を設けて排出することであつて次に掲げるもの
イ
砂防法第1条に規定する砂防設備から汚水又は廃水を排出すること。
ヌ
住宅から汚水又は廃水を排出すること(し尿を排出することを除く。)。
⑪
道路、広場、田、畑、牧場及び宅地以外の地域のうち環境大臣が指定する区域内において車馬若しくは動力船を使用し、又は航空機を着陸させることであつて次に掲げるもの
イ
砂防法第1条に規定する砂防設備の管理若しくは維持又は
同法第2条の規定により指定された土地の監視のために車馬若しくは動力船を使用し、又は航空機を着陸させること。
ロ
海岸法第3条に規定する海岸保全区域の管理のために車馬若しくは動力船を使用し、又は航空機を着陸させること。
ハ
地すべり等防止法第3条第1項に規定する地すべり防止区域の管理又は
同項の規定による地すべり防止区域の指定を目的とする調査のために車馬若しくは動力船を使用し、又は航空機を着陸させること。
ヘ
漁業取締のために車馬若しくは動力船を使用し、又は航空機を着陸させること。
チ
海上運送法第3条の規定により一般旅客定期航路事業の免許を受けた者、
同法第20条の規定により不定期航路事業の届出をした者又は
同法第21条の規定により旅客不定期航路事業の許可を受けた者が当該事業を営むために動力船を使用すること。
リ
国又は地方公共団体の試験研究機関が、試験研究のために車馬若しくは動力船を使用し、又は航空機を着陸させること(あらかじめ、環境大臣に通知したものに限る。)。
⑫
前各号に掲げるもののほか、次に掲げる行為
ハ
農業、林業又は漁業を営むために行う行為。ただし、次に掲げるものを除く。
住宅又は高さが五メートルを超え、若しくは床面積の合計が百平方メートルを超える建築物(仮設のものを除く。)を新築し、改築し、又は増築すること(改築又は増築後において、高さが五メートルを超え、又は床面積の合計が百平方メートルを超えるものとなる場合における改築又は増築を含む。)。
用排水施設(幅員二メートル以下の水路を除く。)又は幅員が二メートルを超える農道若しくは林道を新築し、改築し、又は増築すること(改築又は増築後において、幅員が二メートルを超えるものとなる場合における改築又は増築を含む。)。
森林である土地の区域内において、木竹を伐採すること。
ニ
国又は地方公共団体の試験研究機関の用地内において、試験研究として行う行為
ト
都市公園法第2条第1項に規定する都市公園又は
都市計画法第4条第6項に規定する都市計画施設である公園、緑地若しくは墓園を設置し、又は管理すること(
都市公園法施行令第5条第6項に掲げる施設のうち、園内移動用施設である索道、鋼索鉄道、モノレールその他これらに類するもの(以下「園内移動用施設である索道等」という。)及び
都市計画法第18条第3項(
同法第21条第2項において準用する場合を含む。)の規定により国土交通大臣に協議し、その同意を得た都市計画に基づく都市計画事業の施行として行う場合以外の場合における高さが十三メートルを超え、又は水平投影面積が千平方メートルを超える工作物(園内移動用施設である索道等を除く。)を新築し、改築し、又は増築すること(改築又は増築後において、高さが十三メートルを超え、又は水平投影面積が千平方メートルを超えるものとなる場合における改築又は増築を含む。)を除く。)。
チ
法令又はこれに基づく処分による義務の履行として行う行為
第20条
【野生動植物の捕獲等の制限の対象とならない国又は地方公共団体の行為】
第21条
【野生動植物の捕獲等の制限の対象とならない行為】
法第26条第3項第6号の環境省令で定める行為は、次の各号に掲げるものとする。
②
法第25条第3項の規定により環境大臣が指定する方法により当該限度内において木竹を伐採すること。
③
前各号に掲げるもののほか、次に掲げる行為
イ
国又は地方公共団体の試験研究機関が試験研究として行う行為(あらかじめ、環境大臣に通知したものに限る。)
ロ
学校教育法第1条に規定する大学における教育又は学術研究として行う行為(あらかじめ、環境大臣に届け出たもの(公立の大学にあつては、環境大臣に通知したもの)に限る。)
第22条
【野生動植物の捕獲等の許可申請書】
2
法第26条第3項第7号の規定による許可の申請書には、位置図及び捕獲し、若しくは殺傷し、又は採取し、若しくは損傷する範囲その他行為の方法を明らかにした図面を添えなければならない。
第23条
【海域特別地区内の行為の許可基準】
法第27条第5項の環境省令で定める基準は、次の各号に掲げる行為の区分に従い、当該各号に定めるとおりとする。
①
工作物を新築すること。
イ
仮設の工作物(ハに掲げるものを除く。)
(1)
当該工作物の構造が、容易に移転し、又は除却することができるものであること。
(2)
当該新築の方法並びに当該工作物の規模、形態及び用途が、新築の行われる海域及びその周辺の海域における自然環境の保全に支障を及ぼすおそれが少ないこと。
ロ
海底下に設ける工作物(ハに掲げるものを除く。)当該新築の方法並びに当該工作物の位置、規模及び用途が、新築の行われる海域及びその周辺の海域における自然環境の保全に支障を及ぼすおそれが少ないこと。
ハ
次に掲げる工作物当該新築の方法並びに当該工作物の規模及び形態が、新築の行われる海域及びその周辺の海域における自然環境の保全に支障を及ぼすおそれが少ないこと。
海岸法第2条第1項に規定する海岸保全施設その他の海水の侵入又は海水による侵食を防止するための施設
航路標識その他船舶の交通の安全を確保するための施設(航路を確保するための施設を含む。)
気象、地象、地動、地球磁気、地球電気又は水象の観測のための施設
②
工作物を改築すること。
イ
海底下に設ける工作物当該改築の方法及び改築後の工作物の用途が、改築の行われる海域及びその周辺の海域における自然環境の保全に支障を及ぼすおそれが少ないこと。
ロ
その他の工作物
(1)
当該改築後の工作物の高さが、改築前の工作物の高さを超えないこと。
(2)
当該改築の方法並びに改築後の工作物の形態及び用途が、改築の行われる海域及びその周辺の海域における自然環境の保全に支障を及ぼすおそれが少ないこと。
③
工作物を増築すること。
イ
仮設の工作物
(1)
当該増築部分の構造が、容易に移転し、又は除却することができるものであること。
(2)
当該増築の方法並びに増築後の工作物の規模、形態及び用途が、増築の行われる海域及びその周辺の海域における自然環境の保全に支障を及ぼすおそれが少ないこと。
ロ
海底下に設ける工作物当該増築の方法並びに増築後の工作物の規模及び用途が、増築の行われる海域及びその周辺の海域における自然環境の保全に支障を及ぼすおそれが少ないこと。
ハ
その他の工作物当該増築の方法並びに増築後の工作物の規模、形態及び用途が、増築の行われる海域及びその周辺の海域における自然環境の保全に支障を及ぼすおそれが少ないこと。
④
海底の形質を変更すること。当該海底の形質の変更が、次のいずれかに該当し、かつ、変更の方法及び規模が、変更を行う海底の区域及びその周辺の海域における自然環境の保全に支障を及ぼすおそれが少ないこと。
イ
船舶の交通の安全を確保するために海底の形質を変更すること。
ロ
教育又は試験研究のために海底の形質を変更すること。
⑤
鉱物を掘採し、又は土石を採取すること。当該行為が、次のいずれかに該当し、かつ、行為の方法及び規模が、行為を行う海底の区域及びその周辺の海域における自然環境の保全に支障を及ぼすおそれが少ないこと。
イ
工作物の新築、改築又は増築を行うための地質調査のために鉱物を掘採し、又は土石を採取すること。
ロ
船舶の交通の安全を確保するために土石を採取すること。
ハ
水又は温泉をゆう出させるために土石を採取すること。
ニ
教育又は試験研究のために鉱物を掘採し、又は土石を採取すること。
ホ
海底下において鉱物を掘採し、又は土石を採取すること。
⑥
海面を埋め立て、又は干拓すること。当該行為の方法及び規模が、行為を行う海域及びその周辺の海域における自然環境の保全に支障を及ぼすおそれが少ないこと。
⑦
環境大臣が指定する区域内において、熱帯魚、さんご、海藻その他の動植物で、当該区域ごとに環境大臣が農林水産大臣の同意を得て指定するものを捕獲し、若しくは殺傷し、又は採取し、若しくは損傷すること。当該行為が、教育又は試験研究のために行われるものであり、かつ、行為の方法及び規模が、行為を行う海域の動植物の生育状況に照らして、それらに支障を及ぼすおそれが少ないこと。
⑧
物を係留すること。当該係留される物の種類及び用途並びに係留の方法及び規模が、係留の行われる海域及びその周辺の海域における自然環境の保全に支障を及ぼすおそれが少ないこと。
⑨
環境大臣が指定する区域内において当該区域ごとに指定する期間内に動力船を使用すること。当該動力船の使用の方法及び規模が、使用の行われる海域及びその周辺の海域における自然環境の保全に支障を及ぼすおそれが少ないこと。
⑩
次に掲げる行為前各号の規定にかかわらず、当該行為が、行為の行われる海域及びその周辺の海域における自然環境の保全に支障を及ぼすおそれが少ないこと。
ロ
魚礁の設置その他漁業生産基盤の整備又は開発のための行為
第24条
【海域特別地区内における行為の制限の対象とならない国又は地方公共団体の行為】
法第27条第9項第3号の環境省令で定める行為は、次の各号に掲げるものとする。
②
港湾法第2条第6項の規定により港湾施設とみなされた施設であつて、海域特別地区が指定され、若しくはその区域が拡張された際現に
同項の規定による認定がなされているもの又は
法第30条において準用する
法第21条第1項後段の規定による協議を了して設置されたものを改築し、又は増築すること。
③
自衛隊がその任務を遂行するために動力船を使用すること。
④
国又は地方公共団体が法令に基づきその任務とされている遭難者を救助するための業務(当該業務及び非常災害に対処するための業務に係る訓練を含む。)、犯罪の予防又は捜査その他の公共の秩序を維持するための業務、交通の安全を確保するための業務、水路業務その他これらに類する業務を行うために動力船を使用すること。
第25条
【海域特別地区内における許可等を要しない行為】
法第27条第9項第4号の環境省令で定める行為は、次の各号に掲げるものとする。
②
航路標識その他船舶の交通の安全を確保するための施設(航路を確保するための施設を除く。)を改築し、又は増築すること。
③
船舶又は積荷の急迫した危難を避けるための応急措置として仮設の工作物を新築すること。
④
気象、地象、地動、地球磁気、地球電気又は水象の観測のための施設を改築し、又は増築すること。
⑤
海域特別地区外から掘さくして当該海域特別地区内の海底下に至る鉱物の掘採のための試すいを行うこと。
⑥
国又は地方公共団体の水産関係試験研究機関が、試験研究のために行う
法第27条第3項第5号に掲げる行為(あらかじめ、環境大臣に通知したものに限る。)
⑦
学校教育法第1条に規定する大学の農水産系若しくは理工系の学部又は研究所等における教育又は学術研究として行う
法第27条第3項第5号に掲げる行為(あらかじめ、環境大臣に届け出たもの(公立の大学にあつては、環境大臣に通知したもの)に限る。)
⑧
航路標識その他船舶の交通の安全を確保するための施設を係留すること。
⑩
船舶又は積荷の急迫した危難を避けるための応急措置として物を係留すること。
⑪
気象、地象、地動、地球磁気、地球電気又は水象の観測のための施設を係留すること。
⑬
法令の規定により、又は保安の目的で浮標を係留すること。
⑯
漁港漁場整備法第26条の規定により漁港管理者が、適正に、漁港の維持、保全及び運営その他漁港の維持管理を行うために動力船を使用すること。
⑱
港湾運送事業法第4条の規定により一般港湾運送事業、はしけ運送事業又はいかだ運送事業の許可を受けた者がそれぞれ一般港湾運送事業、はしけ運送事業又はいかだ運送事業を行うために動力船を使用すること。
⑳
海岸法第3条に規定する海岸保全区域の管理のために動力船を使用すること。
22号
外国船舶が海洋法に関する国際連合条約
第19条に定めるところによる無害通航である航行として動力船を使用すること。
23号
船舶又は積荷の急迫した危難を避けるために動力船を使用すること。
24号
郵便物の取集、運送及び配達を行うために動力船を使用すること。
25号
国又は地方公共団体の試験研究機関が、試験研究のために動力船を使用すること(あらかじめ、環境大臣に通知したものに限る。)。
26号
前各号に掲げるもののほか、次に掲げる行為
ハ
法令又はこれに基づく処分による義務の履行として行う行為
第26条
【普通地区内における行為の届出書】
1
法第28条第1項の規定による届出は、行為の種類、場所、施行方法、着手予定日及び
第3項に規定する事項を記載した届出書を提出して行うものとする。
3
法第28条第1項の環境省令で定める事項は、行為者の住所及び氏名(法人にあつては、主たる事務所の所在地及び名称並びに代表者の氏名)、行為の目的、行為地及びその附近の状況並びに行為の完了予定日とする。
第27条
【工作物の基準】
法第28条第1項第1号の環境省令で定める基準は、次の各号に掲げる区域の区分に従い、工作物の種類ごとに当該各号に定めるとおりとする。
①
海面以外の区域
イ
建築物 高さ十メートル又は床面積の合計二百平方メートル
ハ
鉄塔、煙突、電柱その他これらに類するもの 高さ三十メートル
ホ
送水管、ガス管その他これらに類するもの 長さ二百メートル又は水平投影面積二百平方メートル
ヘ
その他の工作物 高さ十メートル又は水平投影面積二百平方メートル
②
海面の区域
イ
水底線路、送水管、ガス管その他これらに類するもの 長さ百メートル又は水平投影面積百平方メートル
ロ
その他の工作物 高さ五メートル又は水平投影面積百平方メートル
第28条
【普通地区内における行為の制限の対象とならない国又は地方公共団体の行為】
第29条
【普通地区内における届出等を要しない行為】
法第28条第6項第5号の環境省令で定める行為は、次の各号に掲げるものとする。
①
工作物を新築し、改築し、又は増築することであつて次に掲げるもの
ロ
主として徒歩又は自転車による交通の用に供する道路を新築し、改築し、又は増築すること。
ハ
送水管、ガス管、電気供給のための電線路、有線電気通信のための線路その他これらに類するものを埋設すること。
ニ
幅員が四メートル以下の河川その他の公共の用に供する水路を新築し、改築し、又は増築すること(改築又は増築後において幅員が四メートルを超えるものとなる場合における改築又は増築を除く。)。
ホ
法第28条第1項の規定による届出(
法第30条において準用する
法第21条第2項の規定による通知を含む。)を了した行為(
法第28条第2項の規定による命令に違反せず、かつ、
同条第4項の期間を経過したものに限る。)、この条の各号に掲げる行為又は
第27条第1号に規定する基準を超えない工作物の新築、改築若しくは増築(改築又は増築後において
同号に規定する基準を超えるものとなる場合における改築又は増築を除く。)を行うための仮設の工作物(宿舎を除く。)を、当該行為に係る工事敷地内において新築し、改築し、又は増築すること。
②
土地(海底を含む。以下この条において同じ。)の形質を変更することであつて次に掲げるもの
ロ
第27条第1号に規定する基準を超えない工作物の新築、改築又は増築(改築又は増築後において
同号に規定する基準を超えるものとなる場合における改築又は増築を除く。)を行うために、当該新築、改築又は増築を行う土地の区域内において土地の形質を変更すること。
ハ
面積が二百平方メートル(海底にあつては百平方メートル)を超えない土地の形質の変更で、高さが二メートルを超える法を生ずる切土又は盛土を伴わないもの
③
鉱物を掘採し、又は土石を採取することであつて次に掲げるもの
ロ
当該行為の行われる土地の面積が二百平方メートル(海底にあつては百平方メートル)を超えず、かつ、高さが二メートルを超える法を生ずる切土又は盛土を伴わないもの
④
水面を埋め立て、又は干拓することであつて、面積が二百平方メートル(海面にあつては百平方メートル)を超えないもの
⑤
特別地区内の河川、湖沼等の水位又は水量に増減を及ぼさせることであつて次に掲げるもの
イ
特別地区内における田畑内の池沼等の水位又は水量に増減を及ぼさせること。
ロ
特別地区が指定され、又はその区域が拡張された際既にその新築、改築又は増築に着手していた工作物を操作することにより当該特別地区内の河川、湖沼等の水位又は水量に増減を及ぼさせること。
⑥
前各号に掲げるもののほか、次に掲げる行為
ロ
農業、林業又は漁業を営むために行う行為。ただし、次に掲げる行為を除く。
住宅又は高さが十メートルを超え、若しくは床面積の合計が五百平方メートルを超える建築物(仮設のものを除く。)を新築し、改築し、又は増築すること(改築又は増築後において、高さが十メートルを超え、又は床面積の合計が五百平方メートルを超えるものとなる場合における改築又は増築を含む。)。
用排水施設(幅員が四メートル以下の水路を除く。)又は幅員が四メートルを超える農道若しくは林道を新築し、改築し、又は増築すること(改築又は増築後において、幅員が、四メートルを超えるものとなる場合における改築又は増築を含む。)。
土地を開墾すること(農業を営む者が、その経営に係る農地又は採草放牧地に近接してこれと一体として経営することを目的として行うものを除く。)。
水面を埋め立て、又は干拓すること(農業を営む者が、農地又は採草放牧地の造成又は改良を行うために当該造成又は改良に係る土地に介在する池沼等を埋め立てることを除く。)。
ハ
魚礁の設置その他漁業生産基盤の整備又は開発のために行う行為
ホ
建築物の存する敷地内で行う行為(建築物を新築し、改築し、又は増築することを除く。)
第30条の2
【生態系維持回復事業の確認】
地方公共団体が、
法第30条の3第2項の確認を受ける場合は、次の各号に該当することについて、環境大臣の確認を受けるものとする。
①
その行う生態系維持回復事業が自然環境保全地域における生態系維持回復事業計画に適合すること。
②
その行う生態系維持回復事業の内容が次のいずれかに該当すること。
ロ
生態系の維持又は回復に支障を及ぼすおそれのある動植物の防除
第30条の3
【生態系維持回復事業の認定】
国及び地方公共団体以外の者が、
法第30条の3第3項の認定を受ける場合は、次の各号に該当することについて、環境大臣の認定を受けるものとする。
①
その者が次のいずれにも該当しないこと。
ロ
法の規定により刑に処せられ、その執行を終わり、又は執行を受けることがなくなつた日から起算して二年を経過しない者
②
その行う生態系維持回復事業が自然環境保全地域における生態系維持回復事業計画に適合すること。
③
その行う生態系維持回復事業の内容が
前条第2号イからヘまでのいずれかに該当すること。
第30条の4
【生態系維持回復事業の確認又は認定の申請】
1
法第30条の3第4項の生態系維持回復事業の確認又は認定の申請は、書面を提出する方法又は電子情報処理組織を使用する方法をもつて行うものとする。
3
法第30条の3第5項に規定する環境省令で定める書類は、次の各号に掲げるものとする。
①
生態系維持回復事業を行う区域を明らかにした縮尺二万五千分の一以上の地形図
②
生態系維持回復事業の実施方法等を記載した生態系維持回復事業実施計画書
4
前項の書類の添付については、
第1項の規定の例による。
第30条の5
【変更の確認又は認定を要しない軽微な変更】
第30条の6
【生態系維持回復事業の内容の変更の確認又は認定の申請】
法第30条の3第6項の規定による変更の確認又は認定を受けようとする者は、次の各号に掲げる事項を記載した申請書を環境大臣に提出して行うものとする。
①
氏名又は名称並びに法人にあつては、その代表者の氏名
第31条
【補償請求書】
法第33条第2項(
同条第5項において準用する場合を含む。)の規定による補償の請求は、次の各号に掲げる事項を記載した請求書を提出して行うものとする。
①
請求者の住所及び氏名(法人にあつては、主たる事務所の所在地及び名称並びに代表者の氏名)
第32条
【延滞金】
法第40条第2項の規定により環境大臣が徴収する延滞金は、年十・七五パーセントの割合を乗じて計算した額とする。
第33条
【非常災害の応急措置として行つた行為等の届出書】
第34条
【協議書、許可の申請書又は届出書の添付図書の省略等】
2
前項の変更に係る協議の申出、許可の申請又は届出にあつては、変更の趣旨及び理由を記載した書面を協議書、申請書又は届出書に添えなければならない。
第35条
【教育又は学術研究として行う鉱物の掘採等の届出書】
1
第19条第3号ニの規定による届出は、次の各号に掲げる事項を記載した届出書を提出して行うものとする。
①
行為者の住所及び氏名(法人にあつては、主たる事務所の所在地及び名称並びに代表者の氏名)
2
前項の届出書には、位置図及び掘採し、又は採取する範囲その他行為の方法を明らかにした図面を添えなければならない。
第36条
【教育又は学術研究として行う動植物の捕獲等の届出書】
前条の規定は、
第21条第3号ロ又は
第25条第7号の規定による届出について準用する。この場合において、
前条第1項第2号中「掘採する鉱物又は採取する土石」とあるのは「捕獲し、若しくは殺傷し、又は採取し、若しくは損傷する動植物」と、
同条第2項中「掘採し、又は採取する範囲」とあるのは「捕獲し、若しくは殺傷し、又は採取し、若しくは損傷する範囲」と読み替えるものとする。
第37条
【権限の委任】
法及びこの省令に規定する環境大臣の権限のうち、次に掲げるものは、地方環境事務所長に委任する。ただし、
第2号、
第9号及び
第10号(
法第30条において読み替えて準用する
法第18条第1項に係る部分に限る。)に掲げる権限については、環境大臣が自ら行うことを妨げない。
附則
平成9年11月26日
この府令は、河川法の一部を改正する法律の施行の日(平成九年十二月一日)から施行する。
附則
平成12年2月8日
第4条
(自然環境保全法施行規則の一部改正に伴う経過措置)
1
この府令の施行の日前に第八条の規定による改正前の自然環境保全法施行規則(次項において「旧自然環境保全法施行規則」という。)第十九条第三号ハ及びニ並びに第八号リ、第二十一条第三号イ及びロ並びに第二十五条第六号及び第七号の規定により都道府県知事に対してされた届出又は通知で、当該届出又は通知に係る行為がこの府令の施行の日以後に行われるものは、第八条の規定による改正後の自然環境保全法施行規則(次項において「新自然環境保全法施行規則」という。)第十九条第三号ハ及びニ並びに第八号リ、第二十一条第三号イ及びロ並びに第二十五条第六号及び第七号の規定により環境大臣に対してされた届出又は通知とみなす。
2
この府令の施行の際現に交付されている旧自然環境保全法施行規則様式第一、様式第二又は様式第三による証明書は、その有効期間内においては、それぞれ新自然環境保全法施行規則様式第一、様式第二又は様式第三による証明書とみなす。
附則
平成12年8月14日
1
この府令は、内閣法の一部を改正する法律の施行の日(平成十三年一月六日)から施行する。
2
この府令の施行の日の前日において従前の環境庁の臨時水俣病認定審査会の委員である者の任期は、第一条の規定による廃止前の臨時水俣病認定審査会の組織等に関する総理府令第二条の規定にかかわらず、その日に満了する。
附則
平成16年3月26日
この省令は、電気事業法及びガス事業法の一部を改正する等の法律の施行の日(平成十七年四月一日)から施行する。
附則
平成17年3月29日
この省令は、文化財保護法の一部を改正する法律の施行の日(平成十七年四月一日)から施行する。
附則
平成17年4月19日
この省令は、海洋汚染及び海上災害の防止に関する法律等の一部を改正する法律の施行の日から施行する。
附則
平成17年5月25日
第1条
(施行期日)
この省令は、法の施行の日(平成十七年六月一日)から施行する。
附則
平成17年9月20日
第2条
(処分、申請等に関する経過措置)
1
この省令の施行前に環境大臣が法令の規定によりした登録その他の処分又は通知その他の行為(この省令による改正後のそれぞれの省令の規定により地方環境事務所長に委任された権限に係るものに限る。以下「処分等」という。)は、相当の地方環境事務所長がした処分等とみなし、この省令の施行前に法令の規定により環境大臣に対してした申請、届出その他の行為(この省令による改正後のそれぞれの省令の規定により地方環境事務所長に委任された権限に係るものに限る。以下「申請等」という。)は、相当の地方環境事務所長に対してした申請等とみなす。
2
この省令の施行前に法令の規定により環境大臣に対し報告、届出、提出その他の手続をしなければならない事項(この省令による改正後のそれぞれの省令の規定により地方環境事務所長に委任された権限に係るものに限る。)で、この省令の施行前にその手続がされていないものについては、これを、当該法令の規定により地方環境事務所長に対して報告、届出、提出その他の手続をしなければならない事項についてその手続がされていないものとみなして、当該法令の規定を適用する。
第3条
(罰則に関する経過措置)
この省令の施行前にした行為に対する罰則の適用については、なお従前の例による。
附則
平成19年4月20日
第2条
(経過措置)
1
この省令の施行の際現にあるこの省令による改正前の様式による証明書は、この省令による改正後の様式によるものとみなす。
2
この省令の施行の際現にあるこの省令による改正前の様式により調製した用紙は、この省令の施行後においても当分の間、これを取り繕って使用することができる。
附則
平成22年3月29日
第1条
(施行期日)
この省令は、自然公園法及び自然環境保全法の一部を改正する法律の施行の日(平成二十二年四月一日)から施行する。
附則
平成23年8月30日
この省令は、地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に関する法律の施行の日から施行する。
附則
平成23年11月30日
第1条
(施行期日)
この省令は、平成二十四年四月一日から施行する。ただし、第一条、第二条、第五条、第八条中廃棄物の処理及び清掃に関する法律施行規則第一条の二の二の改正規定、第九条、第十一条及び第十二条の規定は、地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に関する法律附則第一条第一号に掲げる規定の施行の日(平成二十三年十一月三十日)から施行する。
附則
平成25年3月29日
この省令は、国有林野の有する公益的機能の維持増進を図るための国有林野の管理経営に関する法律等の一部を改正する等の法律の施行に伴う農林水産省関係省令の整備に関する省令の施行の日(平成二十五年四月一日)から施行する。